偲びつつ

DSC04027_copy.jpg 川崎市議会、予算審査特別委員会の質疑に立った。質問内容は3項目。その1つは「宮前区の老人憩いの家の整備について」だった。今回の質問は、元川崎市議会議員の中尾治夫先生を偲んでの質問となった。

 

 私は中尾治夫先生の後継の一人として、市議会にその身をおいている。中尾先生が市議会議員の時、私はまだ、政治を志す未熟な20代の若者だった。その時、政治の話をよく聞かせてもらった。一緒に地域を歩いた際はよく休憩を兼ねて、宮崎台駅前のビルの2階にあるラーメン屋でラーメンと餃子を食べた。

 

 その時「宮前区の地域課題は何ですか」と尋ねたことがあった。中尾先生は「これからは、老人の皆さんの利用する憩いの家が足りなくなる。増やしていかなくてはならないんだよ」と応えてくれた。

 

 私はその会話が忘れられなかった。あれから何年経っただろう。中尾先生は、今いない。今日、引き継いだ地域課題をようやく市議会で質問することができた。きっと、天国から見守っていてくれたことだろう。私に出来ることは、過去の人の想いを未来につなげることに他ならない。