2011年9月アーカイブ

小さな幸せ

IMG_1064.JPG自民党より、菜の花の種を頂戴した。党は101日から、第2弾となる「全国菜の花キャンペーン」を始める。この夏には第1弾として、放射能物質による土壌汚染を減らすため「ひまわりキャンペーン」を実施し、全国をひまわりの大輪で飾った。しかし農林水産省は、その後の調査結果で、ひまわりには放射能を吸収する効果はないと認めた。

 

 一方、菜の花は、チェルノブイリ原発の際にも除染効果が期待され、調査が進んでいる。放射性セシウムやストロンチウムを吸収し、土壌汚染を改善するとも言われているからだ。そこで自民党は、日本の春の風景とともに被災者を勇気づけたいという願いから、キャンペーンを展開する。 

 菜の花の花言葉は、「小さな幸せ」。春には、黄色い小柄な花をたくさん咲かせ、大きな幸せにしたい。早速、我が家でも種を蒔いてみたい。

昨夜の火災

IMG_1067.JPG宮前区菅生ケ丘の住宅街で昨夜、大きな火災がありました。火災が発生したのは王子物流株式会社の大きな倉庫です。消火には消防22隊、2491人が行いました。覚知日時は27日(火)1828分のことでした。倉庫内には可燃性のスプレー缶があり、しかも強風注意報令中だったため、周辺の15世帯35人が避難しました。 

 

先ほど一日たった発生場所に行き、状況を確認してきました。現場周辺の道路は渋滞し、片側通行になっていました。消防の話によると、鎮圧は28503分ですが、今も鎮火はしていないとのことです。(2818時現在)見た目では燃えていませんが、落ちた灰の中ではまだ火がくすぶっているとのことでした。

 

 新聞やテレビで広く報道されるほどの大火災でしたが、地域に負傷者がでなかったことは幸いです。秋は空気が乾燥し火災が増えていく時期です。我々もこれから、火の元には十分注意していきましょう。

市版エコ手当

川崎市はこれまで、省エネ促進のためにいくつかの事業を予算化してきた。その一つに、「省エネ機器導入促進事業」がある。2500万円の予算を計上している。市内の電気店で省エネ電気製品に買い替えると、協力金として3000円を支給している。「エコ手当」ともとれるこの事業、一体どんな事業なのだろうか。

 

 計画は、申請数を5000件想定して15000万円を予算計上した。加えて、チラシの印刷費等1000万円を加え事業化している。市民への支給条件の1つに、古いエアコンや冷蔵庫(概ね10年程度使用)を、統一省エネラベルが5つ星の製品に買い替えることとしている。

 

地球環境推進室の話によると、これまでの申請者数は20件弱に留まっているという。なんと、想定の25分の1の申請に留まっているのだ。少ない理由には、煩雑な手続きにあった。例えば、古い機器の写真を添付する必要があった。その手間と支給額を考えると、申請には億劫となる。市は改善策をとり、応募方法を簡素化している。また、当初は20119月末までとしていた期限を、20121月末まで延長した。

 

 この事業は、家庭での「エコ暮らし」をサポートし、環境負荷の低減を目指し始められた。これから寒くなりエアコンの買い替えを検討する家庭もあるだろう。国で実施しているエコカー減税や、終了したエコポイント制度程のインパクトはない。しかし、見逃す手もないのだ。是非、対象者はアンケートに答えて、3000円を受け取ってもらいたい。

http://www.city.kawasaki.jp/faq/faq_3310.html

「感動的すぎる」この一冊

hirotoimg157.jpg『時に海を見よ』渡辺憲司著(双葉社)を、読みました。著者は、立教新座中学高等学校の現職の校長先生です。学校の卒業式が開けずHPで卒業生へのメッセージを掲載すると、たちまちツイッターなどで大きな反響を呼んで話題となりました。そのことを知っていた私は、本屋で表題を見るなり、迷わず購入していました。そこには、子ども達への至極のメッセージが綴られています。

 

本の一節「ひとつのことにひたむきになれば、必ず道は開ける。井戸は大海に続いているのだ。自分の身の丈に合った井戸を掘り続ければ、最後は大海にたどり着くことができる。

自分に素直に向き合え。

自分に自信をもて。

自分が大切だと思えるものに向かって行け。」

 

やっぱり、「感動的すぎる」という言葉がぴったりの文章が惜しみなく並べられています。読んでいる私も、やる気が湧きあがってきました。校長先生の言葉には、人として生きていくための普遍的な道理があります。「時に海を見よ」、この題名の意味、気になりませんか。この秋、元気にさせてくれる一冊としてお薦めします。

 

背面には「この本の印税は、東日本大震災への義援金として全額寄付します。」、と記されていました。

http://niiza.rikkyo.ac.jp/philosophy/message/principal/

ガーデン区

 ガーデン区といえば、E・ハワードの提唱した田園都市構想をイメージする。イギリスのレッチワースを舞台として、農村と都市とを融合させた理想都市を実現した。都市政策のお手本として、よく紹介される事例となっている。表題の「ガーデン区」というのは、宮前区の区づくりで目指している、緑化施策のことである。どこまで進んでいるのか。

 

 平成22年度に「宮前平・鷺沼駅周辺地区緑化推進重点地区計画」が策定された。基本理念にはこう記されている。『まちの顔となる駅・インターチェンジや身近な公園・農・街路の緑を大切に守り・創造し、美しく輝く「庭園都市」となるよう、地区に関わる様々な主体の手で、緑を大切に育んでいきます』とある。一言でいえば、宮前区の街全体を庭と捉え、協働で緑化を推進するというのである。

 

 具体的には、鷺沼駅・宮前平駅周辺を重点に、駅前空間でのガーデンづくりを推進する。東名川崎インター出口周辺では、尻手黒川道路中央分離帯にオオムラサキつつじ等の植樹を行う。街の顔となるような人目にふれやすい場所での景観を花と緑で飾ることで、庭園都市を演出する。

 

 ハワードが提唱した田園都市構想もそうであったように、秩序ある緑の創設には、民間の力が欠かせない。区民との協働によって育まれた緑化こそ、豊かな生活と緑を創出する。緑の活動団体が盛んな宮前区の地域性を活かせば、「ガーデン区=宮前区」というイメージが定着する日は近いはず。まずは、鷺沼駅・宮前平駅周辺を中心としたガーデン区づくり、注目していきたい。

インセンティヴ施策の是非

 川崎市は家庭での節電を促すため、15%25%以上の節電を達成した世帯を対象に、条件付きで記念品を配布する。貰うためには夏の電気使用量が3カ月間連続して目標を達成し、抽選に当選することが条件だ。この施策の目的は、節電に対する普及啓発により、節電行動につなげる意図がある。もう一つの+α効果として、被災地支援などの意味も含まれている。はたしてこの施策、節電行動につながったのだろうか。 

 

 15%以上の節電で、安全タップ、湯たんぽ、環境固形マーカーが、25%以上の節電で、被災地支援のための東北地方の名産、川崎フロンターレグッズセット、LED電球、簡易電力測定器が用意されている。応募用紙の配布は103日(月)からで、市内の公共施設や市HPで得ることが出来る。

 

 市民のなかにどれだけの人がこの施策を知り、行動したのだろうか。また、記念品を目当てに節電を心がけた人がいたのだろうか。節電に協力した市民への「感謝のしるし」であれば、施策の意義は失われる。インセンティヴ施策として展開するのであれば、「被災地支援」に重点をおくべきだ。記念品の全てを東北の名産品にするのも、一つの方法ではなかったか。

ゴミは減ってるの!?

 川崎市議会の代表質問が終了した。議論の1つに、「一般廃棄物処理基本計画」についてのやりとりがあった。計画の目標はどの程度、達成されているのだろうか。自民党代表質問での答弁ではこうだ。

 

 市の答弁によると、「この計画が掲げる、市民一人あたりのゴミ排出量を180グラム減量するという目標に対しては、267グラムの減量となり、目標を大きく上回り達成した」という。計画による分別が、かなり進んでいることが分かる。

 

 民間事業者に委託し財政効果も表れている。分別品目の収集では、「委託化により直営の場合と比較し、概算で年間あたり粗大ごみの収集運搬で約2億円、小物金属収集運搬で約12千万円、処理施設の運転管理で4千万円の削減」が実現したと答弁する。

 

 川崎市内のゴミは着実に減少し、効率化により処理する費用も効果を表れている。計画が前倒しで進むことを歓迎し引き続き、処理の効率化を図るとともにリサイクルの推進による焼却量の削減を目指したい。

節電-30%達成

経済産業省電力需給緊急対策本部が5月末に示した、「夏期の電力需給対策について」によると、電力供給力の見通しでは、東京電力管内で5380万キロワットとなっていた。昨年の最大実績は約6000万キロワットだったため、需要抑制率はマイナス10.3%となり、官民挙げての需要抑制が求められていた。季節は秋へと移り変わり、川崎市庁舎などにおける7月の節電結果が公表された。

 

今夏の電力不足を受け川崎市では、「川崎市電力不足対策行動計画2011夏期版」、「川崎市電力不足対策基本方針」を策定し、節電対策に取組んでいる。行政機関として取組むべき率先行動として、15%以上の削減を目指し取組んでいる。そもそも行政は、市民や事業者に節電を呼びかける立場として、結果を出さなくてはならない立場にある。

 

具体的には、庁舎内のエアコン設定温度を28度にし、エレベーターの利用制限も行った。また、川崎市議会本会議場においても、発熱電球からLED化を進めるなど、全庁的な節電対策に取組んでいる。その結果、昨年の7月のピーク期間・ピーク時間帯の使用電力との比較で約30%の削減を実現した。

 

節電を率先してきた行政として、目標を上回る2倍の成果を達成したことは、評価に値する。市民や大口事業者に対しても、模範が示せたといっていい。我々の生活においても、ようやく節電の意識が定着してきた。やがて「節電の冬」を迎えることになる。引き続き、職場も含めた生活スタイルの見直しを図り、節電を心がけていきたい。

Ground Zero

DSC06454.JPG 9.11テロ事件から10年が経ちました。NYでは追悼式が行われ、1つの節目を迎えています。写真は、先月撮影したグランドゼロの様子です。建設中のビルは「One World Trade Center」と呼び、541メートルの超高層ビルとなります。

 North poolの横に建てらた「The National Sept.11 Memorial and Museum」は、本日オープンとなりました。今日は、変わりゆくこの場所の復興に期待をしつつ、平和への祈りを強く捧げる一日となりました。

http://online.wsj.com/article/SB10001424053111904716604576546571601601298.html

宰相の本棚

DSC06772.JPG 国会議員の秘書として勤めていた時には、仕事で何度か行くことがあった音羽の「鳩山邸」。現在は「鳩山会館」として、一般公開しています。建物の改修工事が終わり、この9月にリニューアルオープンしています。一度じっくり観てみたかったこの場所。ようやくその時がきました。

 

DSC06768.JPG小高い山の頂上を目指し、木に囲まれた坂道を歩いて登ると、そこに洋館がそびえ建っています。都会の喧騒のなかにある歴史的建築物が、その歴史をひときわ引き立たせていました。文化的価値がある建物を、庭の芝生の上から眺めているだけでも、優雅な気分にさせてくれます。

 

IMG_1052.JPGここは、戦後の復興期に重要な政治の舞台となった場所です。館内に一歩足を踏み入れると、そこは上品なアダムスタイルの様式が出迎えてくれます。中央の椅子は、自由民主党初代総裁となり内閣総理大臣を務めた鳩山一郎氏が、愛用していた椅子です。この部屋に多くの偉人が訪れ、日本の政治を議論したことが窺えます。

 

 他にも見どころはありました。2階にある一郎記念室と威一郎記念室です。部屋には書棚があり、時のリーダーが読んでいた本を自分の目で確かめることができます。成功を収めた人の読んだ書籍を知ることで、自分に刺激を与える事が出来ます。日本の歴史と建築の美を同時に堪能できる場所、この秋にお薦めです。

鳩山会館 http://www.hatoyamakaikan.com/index.php

成長

DSC06744.JPG  DSC06743.JPG

 「緑のカーテン」づくりに挑戦したのは、78日のこと。ゴウヤの苗を植えてから、ちょうど2カ月が経とうとしています。写真は、窓を覆うようにつるが伸びた、緑のカーテンです。ゴウヤもまだ食べるには早そうですが、ここまで成長してくれました。次の楽しみは、これでゴウヤチャンプルをつくることかな・・・。

広がる自然エネルギー

hirotoimg153.jpg これまで、自然エネルギーの普及促進のため、議会でも議論を重ねてきました。環境配慮への意識が高まるなか、行政施設内にも太陽光発電設備の設置が進んでいます。以前、区役所屋上へのソーラーパネルの設置についてご紹介しましたが、新たに浄水場に設置されることになりました。

 

 設置場所は長沢浄水場で、ろ過池上部と配水池上部に太陽発電設備を設置します。スケジュールは、平成24から平成26年度にかけて工事を実施し、平成25・平成26年度に運用開始する予定です。ろ過池上部の発電量は200kw程度で、発電された電力は浄水場内で利用されます。配水池上部での発電量は、ろ過池上部よりは大きい規模になる予定となっており、メガソーラーに発展することも期待されています。今後は、蓄電池の導入も検討しているといいます。

 

 「川崎市水道事業の再構築計画」では、平成24年度に潮見台浄水場が、平成28年度には生田浄水場が廃止となります。これから数年かけて統廃合を図り、浄水場の供給量のダウンサイジングが図られることになります。

 

 パネルの設置可能な場所は、他の公有地などに目を向ければ、いくらでもあります。例えば学校施設の屋上もそうです。今後川崎市は、家庭への設置費補助による促進策と併せ、公共施設への設置拡充も進めていくべきです。

台風12号接近

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 第19回「石田やすひろゴルフ大会」が、都内のゴルフ場を貸切、開催されました。天気予報の降水確立はなんと80%台、台風の上陸が迫っていました。そんなことで昨夜は、嵐を心配して眠れない夜となりました。しかし今朝の空は、降りそうで降らない天候が続き時折、太陽も顔を出し、最悪の天候だけは、避けることができました。

DSC06753.JPG 私自身は、川崎市議会の日程でプレーには参加できませんでしたが、懇親会において参加者の皆さんと交流を図らせていただきました。次回は20回を重ねる記念大会です。来年の春頃の予定となりますが、引き続き宜しくお願いします。ご参加の皆さん、ありがとうございました。明日は、大雨に警戒しましょう。