2011年6月アーカイブ

ラッピングバス

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hirotoimg149.jpg 今日から、ドラえもんなどのキャラクターを載せた、川崎市営バスが運行されています。車両数は6両。街かどでお目にかかるのは、ちょっと難しそうです。71日以降の運行路線は、未定だそうです。いよいよ、ミュージアム開館が、2カ月後に迫りました。子ども達も、きっと楽しみしていることでしょう。開館が待ち遠しいですね。

メディアリテラシー

hirotoimg146.jpg 小出裕章著『原発のウソ』扶桑社が売れているという。京大の小出助教授は原発反対派の立場で、度々テレビでみることがある。早速、本を購入し読んでみた。一晩で読了した。あまりにも衝撃的な内容に、途中で手を止めることが出来なかった。この本からは、原発の恐ろしさがひしひしと伝わってくる内容となっている。

 

 今や、原発と放射能に係わる情報は、あちらこちらにあふれている。テレビで「ただちに健康被害はない」と発言する教授、ユーチューブなどで警笛を鳴らす学者の発言。新聞や雑誌。我々はその情報をどう捉えて、対処していいのか、迷うこともある。

 

著者は本の最後にこう述べている。「安全な地球環境を子どもや孫に引き渡したいのであれば、その道はただ一つ。『知足』しかありません。」と。足を知ること、つまり、身の程をわきまえて、むやみに不満を持たない事(老子)を意味する。

 

 放射能に対しては、過剰な反応もよくないし、大丈夫だろうという楽観視もよくない、と人は言う。そこで、自らの頭で情報を分析し判断する、メディアリテラシーが必要なのではないだろうか。この本は、メディアからの情報とは別とした、一つの判断材料として、読むことをお勧めしたい。

投票率を思考

投票率を向上させるには、一体どうしたらいいのだろうか。と言うよりも、選挙に関心を持ってもらうためには、何が必要なのだろうか。一人でも多く、大切な一票を無駄にすることなく、意思表示をしてもらいたい。こうした願いにたち、今夜は「投票率」について考えてみたい。

 

410日執行の川崎市議会議員選挙の投票率の平均は、46.11%だった。年代別推定投票率をみると、20歳代が26.89%30歳代が37.88%と低かった。一方、60歳代では、62.37%70歳代では59.83%と高くなっている。この数値から分かるように、若年層が平均投票率を下げている。

 

オーストラリアでは、投票率が常に95%前後ある。その理由は単純で、罰則付きの義務投票制度を導入しているからだ。棄権をすれば日本円で約4000円の罰金を支払わなくてはならない。シンガポールでは、棄権すると選挙人名簿から抹消され、公職にもつけなくなる。両国の投票率が高いのも、うなずける。

 

日本では、そこまでする必要はないと考えるが、何らかの改善を図る必要はありそうだ。そういえば民主党は過去に、インターネット投票の全面解禁を約束していたことがあった。技術さえ整えば、若年層の投票率を上げることに貢献するだろう。前にも述べたが、子供たちの教育によるポリティカルリテラシーも必要である。

 

 政治にかかわる者は、低投票率である現状を反省しなくてはならない(自戒を含め)。有権者の判断材料となる情報を常に、分かりやすく発信できていただろうか。「議会の見える化」も、まだ改善の余地はある。投票率向上の決め手となるのは、有権者の判断材料を増やすことにある。加えて、投票しやすい環境整備も忘れてはならない。

これも大切な資源

DSC06225.JPGインクカートリッジの処分方法、皆さんはどうしていますか。回収ボックスに持って行こうと思いつつ、いつのまにか溜まってしまってはいませんか。そうした皆さんに、耳より情報です。これから区役所などにも、回収ボックスが置かれることになりました。

 

川崎市では71日から、「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を全市展開します。使用済みインクカートリッジを、市内19箇所の区役所・支所・出張所等で回収します。回収したカートリッジは、リサイクル可能な資源に生まれ変わる他、1個当たり3円を国連環境計画(UNEP)に寄付し、環境保護活動に活用されます。

 

気がつけば石田家には、インクジェットプリンターが4台もあります。印刷物の用途によって使い分けていることもあり、使用済みインクカートリッジの数も、半端ではありません。よく、電気店の入口で回収ボックスを見かけます。でも、いざその時になってみないと持ってくるのを忘れてしっまています。

 

是非、皆さんも、リサイクルと環境保護活動に、このような形で貢献してみてはいかがでしょうか。私も、紙袋からあふれる前に、宮前区役所の回収箱に持っていこうと思います。

 

参考:扱うプリンターメーカー6社→キャノン株式会社、ブラザー工業株式会社、デル株式会社、セイコーエプソン株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社、レックスマークインターナショナル株式会社

職場の耐震

DSC06222.JPG 皆さんの職場、耐震は大丈夫ですか。川崎市議会で市役所の耐震問題が議論されました。左の写真が川崎市役所第二庁舎です。市議会本会議場は7・8階にあります。そうです。議会中のほとんどの時間をここで過ごしています。この建物は昭和368月に竣工しており、築50年が経過しています。この建物がちょっと、心配なんです。震災後、建物内の壁の一部にヒビが入りました。

 

 議場は、2つの階をくり抜いた吹き抜けのため、梁が少なく危険だという声もあります。議会答弁によると、「この第二庁舎は平成20年までに緊急補強工事を実施し、耐震性能の低いAランクからBランクに改善された」と言います。とは言いながら、「抜本的な対策が必要である」と総務局長が答弁に付け加えていました。

 

DSC06223.JPGちなみに右の写真は、第一庁舎です。昭和132月の竣工で築73年というから驚きです。石造りのため、建物は丈夫だという人もいます。先日、9990円も出して買った、『川崎の昭和』(写真集)に、当時の第一庁舎が載っていました。第一庁舎をバックに戦時下で防災頭巾をかぶる市民が写っていました。この意匠は、戦前から変わっていないようです。

 

 市役所の耐震対策は、「本庁舎等耐震対策検討委員会」を設置し、基本方針を策定する予定だとか。地震の際は、行政機能を維持しなくてはなりません。まずは、安全を優先してもらいたいものです。

ドラえもん (^v^)

DSC06214.JPG「藤子・F・不二雄ミュージアム」特別内覧会への市民招待について 以下、市総合企画局の報告より抜粋

827日(土)に市民向けに特別内覧会を開催します。招待人数は800名(応募多数の場合は抽選)。応募資格は、川崎市にお住まいの方。

 

応募方法は、往復はがき往信裏面に、代表者氏名・年齢・フリガナ、代表者以外の内覧会参加希望者氏名、郵便番号、住所、希望入館時間(1000120012001400140016001600~1800のいづれか)を全て記入し、返信表面に代表者の住所氏名を記載の上、応募先へ送付。応募期間は、721日(木)~810日(水)必着

 

応募先 〒136-8691 郵便事業株式会社東京支店私書箱26

      川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム市民内覧会事務局 

1枚で4名まで応募可能、代表者以外の内覧会参加希望者も川崎市民に限る。応募は11通としています。通知は、815日(月)発送し、全ての応募者に返信するとしています。詳しくは市のHPなどでご確認下さい。

ドラえもん (^u^)

DSC06218.JPG写真は、川崎市多摩区に建設中の「藤子・F・不二雄ミュージアム」です。通称「ドラえもんミュージアム」。外観だけを見れば、だいぶ完成に近づいているようです。開館は93日、いよいよ75日後に迫りました。この川崎で、あの「ドラえもん」に、もうすぐ逢えるのです。

 

 

そんな今日、総合企画局から報告があり、入館チケットの販売開始日が発表となりました。一般販売については730日(土)から、9月入館分のチケットが全国のローソンで始まります。

 

川崎市民には優先販売があります。上記の方法とは別に、購入が可能です。販売開始日は721日(木)からで、市内JTB 8店舗にて、先着順で窓口販売する予定です。また、8月以降は原則偶数月の21日から2カ月先及び3カ月先の入館分を、販売する予定です。ちなみに、料金は一般と同じです。枚数には限りがあり、購入時には、市内に住んでいる事を示す証明書が必要なので注意してください。

  

 明日のブログでは、市民向けの特別内覧会へのご案内をご紹介します。

独自測定

川崎市施設の放射線量の測定結果が公表されました。これは、市内の施設442箇所を対象に、地面から5Cm10Cm50Cm100Cmの高さを計測しています。総務局危機管理室の担当者にお話を伺ったところ、これから毎日、今月末まで計測を続ける予定だといいます。ただし、今日のような雨の日は、計測しないこともあるとのこと。ホットスポットの心配が囁かれる今、我が街川崎は、本当に大丈夫なのでしょうか。

 

614日の測定結果を見てみると、比較的数値は安定しているようです。地面すれすれと1mの高さでは、あまり差がでていないことが分かります。新聞報道では、「文部科学省の目標値である0.19マイクロシーベルトを下回っており、健康に影響がない数値」だと記していました。公表は、計測日から2日後にHPUPし、情報開示となります。今後の推移を見守っていきましょう。http://www.city.kawasaki.jp/16/16kiki/home/housya/itiran.htm

 

 

世界に誇る技術

DSC06207.JPG先週、環境委員会委員の委員として「入江崎水処理センター西系高度処理施設」の完成式典に出席しました。併せて、施設内の見学も行いました。この処理センターは合流式がとられており、川崎市民322700人の汚水と雨水を一緒に処理しています。これまでにある処理センターとは違い、いたるところで、「環境」を意識した造りとなっていました。

 

DSC06201.JPGその一つ、世界に誇る高度処理技術です。海の青潮や赤潮の発生原因である窒素やリンを、右の写真にある固定化担体を投入して除去します。担体利用法などは、東京湾の水質改善に貢献しています。

 

DSC06206.JPG流水を利用した「小水力発電」(左写真)も環境面に配慮した技術です。効果は、年間10kWhの発電を実現し、スギの木約2300本が1年間に吸収するCo2を削減するといいます。これなら、河川などのあらゆる水路でも活用できるのではないでしょうか。可能性を感じます。

 

また、ここには下水道処理技術を分かりやすく解説した、「体験学習室」も併設されています。羽田空港から近い地の利を活かし、外国からの見学も受け入れようと、多国語のパンフレットが置かれていました。日本の高度技術を世界に発信する場となっていました。

 

我々には見えない生活排水が、ここで再生され東京湾へと流れています。そうした技術の進化が東京湾の水質を蘇らせ、環境負荷の低減を図っているのです。今では、川崎区東扇島の砂浜で、潮干狩りが楽しめます。今、この川崎の高度処理技術が、環境を変えていこうとしています。

子ども達のために

「子どもに関係した施設でも放射線量を測定してほしい」との要望が、メールなどでたくさん寄せられていました。これまで私からも、そうした声を行政に働きかけてきました。

 

川崎市では現在、北部と南部の空気中にある放射線量の測定を行っています。総務局からの報告によると新たに、市内施設における放射線量の測定を実施することになりました。加えて、市立学校プールでの放射線量の測定も実施します。

 

測定場所は、公立保育園(68)、民間保育園(81)、私立幼稚園(86)市立小学校(113)、市立中学校(51)、市立高校(5)、市立特別支援学校(3)、公園(各区5箇所、計35箇所)、プール(各区1)。

 

測定方法は、「園庭、校庭、公園の1地点及び砂場1地点。地表面から5cm50cm100cm(砂場については地表面から5cmを計測)」としています。

 

 測定の実施時期は、出来るだけ早い時期から、概ね6月末までには終了の見込みとしています。結果は市のホームページで公表する予定です。

震災の爪痕

DSC06212.JPG入江崎スラッジセンターを視察しました。川崎市は5月中旬に、脱水汚泥と焼却灰を核種分析しましたが、放射能を含んでいることが分かりました。その後、この灰は行き場を失い、施設内の建屋に山積みとなっています。視察にあたり、念のため防塵マスクをして状況を確認しました。      

 

この施設では、川崎市内にある4箇所の水処理センターから出た汚泥を、処理しています。下水汚泥は、市内の地下に埋設されたパイプラインを通じて運ばれ、濃縮、脱水、焼却処理されます。その後、コンクリートの原料として資源化されます。

 

放射能が含まれた汚泥の灰は、国の指針が示されないため保管されています。上の写真にあるように、二重のフレコンパックに詰められ、ブルーシートで覆う三段階の対策をとり、飛散防止に努めています。

 

 同じ問題を抱える自治体は国に対して「放射能物質を含む下水汚泥の安全な処理方策等に係わる緊急要望」を提出し、明確な処理基準を示すよう要望しています。しかし、いまだに国の回答は、ないといいます。センター内の建屋に袋詰めされた灰は、今週末で一杯となってしまいます。

節電の夏

夏場の電力不足をどう乗り切るか、その策が示された。71日から922日までの間、東京電力管内に「電力使用制限令」が発動される。大口需要家が対象となり、削減率原則15%に違反すると罰金を科す強制力を持たせている。強制という文言がでること自体、今夏の電力不足の深刻さを、物語っているといっていい。これから我々は、不足する電力とどのように向き合えばいいのであろうか。

 

川崎市は、「川崎市電力不足対策基本方針」を示した。基本的な考え方として「ピーク時の使用最大電力について、市民、事業者、行政の各主体が節電対策に取組むことにより、国の対応方針に位置づけられた15%の達成を目指す」としている。具体的な取組みとして、室温設定を28度、照明を半分に間引きし減灯、エレベーターの稼働時間の短縮などが挙げられている。

 

企業の一部は、自主的にサマータイムを導入している。東京都では、都庁版サマータイム制度を導入し、出勤時間を30分から1時間早めることなどにより、25%の削減を目指している。海老名市役所では、夏の間、水曜日の午後を閉庁して、電力の需要が比較的低い土曜日の午前を開庁する予定だ。企業・自治体も、様々な工夫をしなが節電対策を強化している。

 

 快適な電化製品に囲まれた生活で、我々にとって電気のない生活は考えにくい。これから定限のある電力をいかに効率的に使用し、持続性を持たせるかが問われている。言い換えれば、電力不足は我々の生活を見直すチャンスなのかもしれない。そう捉えれば、なんだか乗り越えられそうな気さえする。今は、大規模停電の危機を避けることを優先し、官民一体の取組みが求められている。

子ども達と一緒に

IMG_0930.JPG環境基本法では、65日を「環境の日」と定め、「積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める日」と、位置付けています。そんな今日、 IMG_0927.JPG「野川クリーン大作戦」に参加しました。

 

小学生の子ども達と一緒に、落ちているごみを拾いながら街を歩いてきました。たばこの吸殻がなんと多いことか。大人がポイ捨てした吸殻を、子どもたちが拾っているのです。ごみを拾いながら、子どもたちは何を感じたでしょう。

 

6月は、「環境月間」でもあります。地球の未来のために、改めて生活を見直し「環境」に優しいこと、何か始めてみませんか・・・。

サーバントリーダーシップ

景気の悪化、未曾有の自然災害、このような影響下では、トップの強いリーダーシップが求められる。菅首相は、昨日、退陣を表明した。民主党幹部は、夏頃に身を引くことを示唆している。総理大臣が1年ごとに交代する日本で、リーダーに求められる資質は一体何だろうか。これまでのトップに欠けていたものは、何だったのだろうか。

 

近年、米国で注目されているのが、ロバート・グリーンリーフ氏の提唱した「サーバントリーダーシップ」(Servant Leadership)である。サーバントとは、奉仕を意味する。つまり、リーダーの条件として、命令・支配型よりも仲間につくし、協働しながら成功に導く指導性を指す。所属する組織の目的達成のために、トップダウンよりもボトムアップに重きを置くことにある。

 

 この考え方は、目的を一にする者同士が信頼しあい、組織をあげて成功へと導く事を目指す。強いリーダーシップとは、サーバントリーダーシップの上で、初めて効果を発揮するといっていい。リーダーたる者が、常に周囲の意見に耳を傾け、調整して決断をする。今、独善的に映る菅首相に、欠けている「論」といっていい。リーダーがそうした資質を持ち合わせていないと、宰相として短命に終わるような気がしてならない。

衆議院本会議において、内閣不信任案が否決された。「この時期に、何故!」「被災地のことをもっと考えて!」。こんな声が、ここまで聞こえてきそうだ。その理由の一端に、政府の震災対応の遅れがある。今回の国政の混乱ぶりに、自治体も困惑の度を深めている。その一例が、川崎市入江崎総合スラッジセンターに溜まった、放射能まじりの汚泥の処理問題である。

 

川崎市は5月中旬に、脱水汚泥と汚泥焼却灰を核種分析した結果、汚泥などに放射能物質が含まれていることが分かった。焼却灰はセメントの原料になるが、汚染しているためそのまま保管しなくてはならない。現在、センター内に袋詰めされた汚泥などが、満杯に近い状態となっている。

 

そこで、同様の悩みを抱える自治体のトップは連名で、菅直人内閣総理大臣宛てに「放射能物質を含む下水汚泥の安全な処理方策等に係わる緊急要望」を提出した。そこには、明確な基準などを示し、安全な処理方策を策定するよう訴えている。国の回答は、いまだにない。

 

放射能が含まれている汚泥だけに、その対応は難しくなる。しかし、国の対応の遅延が、地方にも影響を及ぼしている。今、国会で優先的に議論すべきことは、有効な被災者支援策や放射能汚染対策ではないか。国の早急な回答を、望む。