2012年6月アーカイブ

宮前兄妹

IMG_0702.JPG宮前区が誕生したのは昭和5771日です。ちょうど30周年の節目を迎えることになります。区が誕生した当時の人口は、148226人(48551世帯)。現在は222001人(93877世帯)と、実に73000人の増となっています。

 

左のマスコットは、「宮前兄妹」兄:メロー、妹:コスミンです。宮前区の特産メロンを形にしたとか。あくまでもメロンパンではないそうでうす。かわいい「ゆるキャラ」です。

明日は、「宮前区誕生30周年記念まつり」が開催されます。いろいろなイベントが企画されています。是非、皆さんと一緒に、宮前区の誕生日をお祝いしましょう。

サックサク

IMG_0698.JPG気がつけば、I Padのない生活はもう考えられない程、依存するようになっていました。今では仕事以外でも、本を買ったり映画をレンタルしたりと、娯楽にも利用しています。

 

しかし、通信では、FonWi-Fiを利用するも、少し距離があろうものなら受信が弱く、ダウンロードにストレスを感じていました。

  そこで、購入したのが「ULTRA Wi-Fi」です。これを利用すればサクサク情報が降りてきます。しかし、携帯よりも大きくて厚いため、少し持ち歩くには不便です。しかも、電池も意外と消耗します。ストレスの代償といったところでしょうか。

掲揚

先日、川崎市議会本会議において、自民党などが提案した「議場における国旗及び市旗の掲揚に関する決議」が賛成多数で可決しました。これにより、市議会議場に国旗と市旗が掲げられることになります。

          

これまで、政令指定都市で国旗を掲げていないのは、川崎市議会だけでした。また、報道によると、神奈川県内16市の内、9市で掲げられているといいます。

 

平成118月には「国旗国歌法」が施行されています。自ら住む国や町の旗を、敬愛する気持ちを大切にするのは、当然のことです。

以下、可決された原文

 

 

議場における国旗及び市旗の掲揚に関する決議

 

平成11年に国旗及び国歌に関する法律が施行され、日の丸と通称されている日章旗を日本の国旗とすることについて、法律の根拠が与えられました。

国際社会においては、各国の国民が交流して、友好を深め、平和を築くまでに相互の文化や伝統を尊重し、かつ、お互いの国旗や国歌に敬意を表すことが大切であり、こうした中、日の丸は、オリンピックなど大規模な国際交流の場においても、国家の象徴として、国際的にも多くの人に受け入れられているところである。

また、市制施行の翌年の大正14年に定められた本市のき章は、「川崎」の「川」の字を表すだけでなく、市民の歴史とともに流れ続ける多摩川と、それと同じように発展する「川崎」を象徴しており、昭和40年には、本市を象徴する標識として、そのき章を配した川崎市旗が定められている。

よって、本市議会は、国際社会の一員として我が国の国旗に敬意を表し、かつ、川崎市旗の下、市民の代表として、より一層真摯に議会活動に臨むため、議場に国旗及び市旗を掲揚するものである。

寄附で地域に活力を

昨日、市民委員会が開催され、「川崎市個人市民税の控除対象となる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人の基準等に関する条例の制定について」を、議論しました。新たに「条例指定制度」が導入され、NPO法人の健全な発展を目指します。

 

川崎市のNPO法人の指定基準には、PST要件が適用されます。公益用件に「収入金額に占める寄附金などの割合が5分の1以上」など、3つの指標の内1つを満たすことなどが条件となります。市内で活動する法人のうち、2割程度が対象となることが想定されています。

 

川崎市の条例指定によるNPO法人に対しての寄附は、個人住民税の寄附金控除の対象となります。条例の目的は、「寄附への気運を醸成し、市民による相互支援の促進」です。

 例えば、1万円を寄附した場合

        1万円―2000円(最低下限額)×6%=480円 となります。

 

 この条例案は、自分の支援したいNPO法人に対する、寄附による支援を促進します。また、市民の寄附によって法人を支えることにより、地域に貢献するNPO法人を、成長させることができます。審査の結果、「採択」となりました。

小児医療費助成制度を議論

市民委員会が開催され、「川崎市小児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について」議論が行われました。結果、議案は「採択」されました。9月からの通院医療費の助成対象年齢を「小学校就学前」から「小学校1年生まで」に拡大となります。

 

私はこれまで、年齢枠の拡充を求め、いろいろな席で議論を行ってきました。今回の改正により、一歩前進となります。改正による影響は、通院医療費助成対象者の増加見込み数は、約1万人となります。特に、子どもの健全な育成と併せ、子育て家庭の経済的な負担の軽減に貢献することになります。

 

年齢枠の設定は、自治体によってばらつきがあります。財政力のある自治体は、年齢枠を広く設定する傾向があります。そのようなことからも、地域によってサービスの格差が生じていることが問題となってきました。

 

 私は本来であれば、国の責任で制度を創るべきだと考えています。地域格差はないほうがいいからです。子ども医療費に係る全国一律の補助制度を、国の責任で創設するべきなのです。自治体によって、医療格差ともいうべき負担の格差が生じている事実を、国も真剣に考えてほしいものです。

医療に勝る水の力

DSC07520.JPG「ルルドの軌跡」を皆さんはご存知ですか。フランスの南西部にある小さな村「ルルド」に起こる、軌跡の話です。トゥールーズ空港から車で2時間程度の場所に、キリスト教カトリックの聖地はあります。ワインで有名なボルドーの至近に位置しています。人を呼ぶ軌跡とは。

 

なんと、この小さな村にある洞窟から溢れる湧水を飲めば、病気が治ると一部で信じられています。ちょうどこの写真が、その場所です。暗い部分が洞窟で、この中に湧き水はあります。この水を求めて毎年、500万人が訪れるといいます。この事実自体、奇跡としか言いようがありません。

 

物語は、こうです。少女ベルナデッドは、洞窟の上に現れた聖母マリアを見ました。お告げによると、洞窟内のある場所を掘ると、湧水がでるというのです。ベルナデッドがそこを掘ると、水が出ました。「ルルドの軌跡」の話は、ここから始まったのです。病人がその湧水を飲むと、病気が治るという噂が次第にひろがりました。

 

もし、誰も大病が治るのなら、万が一の御利益に期待します。ましてや治らないとされた病なら、「軌跡」を信じたくなります。このような非科学的な話は、私はあっていいと考えています。何故なら、それは信じる者の、成せる事だからです。泉の話は、キリスト教に限らず仏教にもみられます。西洋の宗教史にある、カトリックとプロテスタントの関係に、この話の奥深さを感じました。

水ビジネス

川崎市は水ビジネスを展開している。「かわさき水ビジネスネットワーク(かわビズネット)」を設立し、世界の水環境の改善に貢献する。人間が利用できる地球上の水の割合は、たった1%に満たないという。もはや淡水は貴重な資源として、ビジネスになる時代なのだ。

 

「上下水道分野における国際展開の実施方針」によると「世界で安全な水を利用できない人口は約9億人(2000年時点)、下水道などの衛生施設を利用できない人口は26億人に達する」とある。また、「世界の水ビジネスの市場は、36兆円と言われ、13年後には87兆に成長する」と予測している。

 

水ビジネスとは、部材・部品・機器製造や、装置設計・組立・建設、事業運営・保守・管理などの分野となる。特に、事業運営・保守・管理業務の分野で、自治体の持つノウハウは発揮される。対象となる相手国は、川崎市と友好関係にある国などが挙げられる。既に実績とし、7都市と連携し、実績を上げてきた。

 

 水処理の技術を輸出するということは、環境面での国際貢献となる。加えて、民間企業との連携により、市内の事業者の振興にもつながる。既に、先行した自治体もある。参考にしながら、川崎市独自のルートを開拓してもらいたい。今後の展開に期待する。

帰宅困難者対策

 川崎市の17公共施設に「帰宅困難者の一時滞在施設」の指定を行うとの発表がありました。市内の主要な駅の近くにある、市民館、生活文化センター、図書館などの公的施設が対象となります。3.11の首都圏での経験を振り返ると、交通機関がストップし移動することが困難となり、駅周辺に人が集中しました。

 

そこで、公共施設の指定を行うことにより、駅周辺の混乱を防ぎます。一時滞在施設として利用することにより、二次被害の拡大も防ぐことにもなります。指定先の施設には、水や防寒シートを備えます。市では発災後、むやみに移動を開始しないことを薦めています。

 

 今後は、広報や誘導体制のあり方が課題となるでしょう。指定施設の拡大も行わなくてはなりません。

相談体制の再構築を!

DSC07569.JPG児童虐待件数が増えている。我々は暴力の手から子どもを守るために、知るべきことがある。平成23年川崎市児童相談所における児童虐待相談・通告件数が発表された。合計件数は過去最高の1320件(前年度比1.26倍)と、驚くべき数字が示された。今こそ、体制の強化と地域の見守る目を醸成したい。

 

種別件数では、心理的が648件(49.1%)、身体的355件(26.9%)、ネグレクト306件(23.2%)、性的11件(0.8%)と続いた。経路別件数では、警察等392件(29.7%)、近隣・知人320件(24.2%)、学校等135件(10.2%)と続いた。虐待者別件数では、実母が741件(56.1%)と多く、続いて実父が478件(36.2%)であることが分かった。

 

DSC07568.JPG川崎市では、児童相談所を2箇所体制から3箇所体制(こども家庭センター・中部児童相談所・北部児童相談所)へと強化した。宮前区域の相談は、中部児童相談所で担っている。施設では常勤職員28人とその他の職員で、相談支援や心理支援などを行っている。加えて、子ども達の宿泊機能も備え、長期化する問題に対応している。

 

通告を受ける児童相談所と、救いを求める命の距離を縮めるための法律改正もあった。かつて、立入調査は警察の権限にあった。そこで、平成19年の「児童虐待防止法」の改正で、児童の安全確保のための立入調査等の強化が加えられた。「出頭要求を行っても保護者がこれに応じない場合に限り、裁判所の許可状を得た上で、開錠等を伴う立入調査を可能とする」となったのだ。

 

  児童相談所の権限強化も大事であるが、限られた人員での業務には限界があると視察して感じた。そこで1つの提案である。児童相談所と区役所子ども支援担当窓口との連携を改めてはどうだろうか。身近な総合行政機関である区役所支援担当では、あらゆる子育ての悩みを聴いている。そこに、軽易な児童虐待相談を加えるのだ。増加する児童虐待相談にスピード感を持って的確に対応するため、相談窓口を拡大すべきである

川崎市児童虐待防止センター24時間)℡0120874124

インフレ・ターゲット

IMG_0608_copy.jpg先日、元内閣総理大臣 安倍晋三先生の講演を最前列で聴きました。さすが、日本のトップを務めただけあって、その話術に引き寄せられました。講演の内容は、外交問題、経済政策、教育改革と、それぞれ具体的な数字で語られました。

 

消費増税問題では、値上げをすぐに承服できないといいます。特に、平成9年の消費税増税の事例を示されました。3%から5%に上げた際、その年の税収は54兆円でしたが、翌年の税収は50兆円と4兆円の減収となったのです。つまり、消費税を上げても税収が増えるとは限らないというのです。

 

そこで、安倍先生は、消費税を上げる前にやらなくてはならないことがあると指摘します。それは、名目成長率を上げるための政策をやるべきだといいます。確かに、経済学の基本にある、実質成長率より名目成長率の大切さを、改めて示しているのだと理解します。解決策としの1つとして、自国の貨幣を刷ることを挙げました。また、デフレ経済からの脱却のため、2%から3%のインフレターゲットを置くことの必要性もいっています。

 

安倍先生は体調を崩されて、5年前に首相の座を退かれました。あれから、日本の情勢も大きく変化しています。話を聴く好機に恵まれ感じたのは、まだまだ政権の中枢にいてほしい議員だということです。講演を聴く限り、「過去の首相」にしておくのは、惜しい。一部に「首相待望論」があるのも分かる気がしました。

 

バラを賞でる

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 533種4700株は、今年も市民の目を楽しませていました。「生田緑地ばら苑」は、残念ながら本日が今年の最終日です。今日も大勢の見学者で賑わっていました。

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 「音楽のまち川崎」を提唱する川崎市です。芝生広場では「生田緑地ばら苑コンサート」も開催されていました。バラに囲まれながらの音楽鑑賞は、贅沢で優雅な時間となります。

 

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右の写真はウィーンの女帝から名前を取った「マリア=テレジア」です。とっても綺麗でした。名前とバラの由来を調べるのも、なかなか楽しいものです。

 

来年の開苑を、楽しみに待ちましょう。

教科書問題を考える

IMG_0604_copy.jpg昨日、自民党県連の主催の「教科書問題を考える」と題した、勉強会に出席しました。私の尊敬する渡部昇一先生(上智大学名誉教授・作家)が挨拶されました。続いて、國武忠彦先生(昭和音楽大学教授)の講演となりました。二人とも、今の歴史教科書の問題点について述べられました。

 

その1つに、歴史教科書にマッカーサー証言が載っていないことを問題だと指摘していました。その証言内容は、米国の上院で語った「日本が戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだった」というものでした。

 

また、歴史教科書の内容については、科学的事実に基づいて、正確性に欠く内容は、掲載を避けるべきだとも語っていました。確かに、歴史的な事実が立証されていない部分で、国際間の軋轢となっています。全ての掲載内容は、客観的な実証によって得られた内容でなくてはならないと、改めて感じました。改正された教育基本法に基づいた良い教科書を、いかに学校教育につなげていくのかが問われています。