2010年5月アーカイブ

とりあえずつぶやいてみる

ツイッター始めました。藤末健三(参議院議員)先生に勧められ、はや数カ月が経ってしまいました。他にも多くの方にメールを頂き勧められていました。実は、ツイッター否定派の私でしたが、時代の流れについて行かなくてはならないと覚悟を決めました。

 

『なぜツイッターで日本が変わるのか』上杉隆著を読んで、確信しました。政治家は特に、やった方がいいと感じました。ツイッターを通じて、地域の声を聞き、メッセージを発信することが必要なのだと。

 

 これからは、できるだけ「つぶやいてみたい」と思っています。既にやっている方は、是非「フォロー」をお願いします。また、気がついたことがあれば教えてください。今は壁紙の変更にトライしています。では、つぶやきで・・・。

http://twitter.com/ishidayasuhiro

 

救える命

健康福祉委員会において、「陳情184号 子宮頸がん予防ワクチン接種に対して川崎市による公費助成を早急に開始すること等に関する陳情」の審査が行われた。委員会の審査の結果、「継続」審査となった。子宮の悪性新生物による市内の死亡者数は、45人(年間6.7%・女子人口対10万人)である。

 子宮頸がんは、性交渉を通じてHPVウイルスに感染することにより発症する。HPV16型・18型による感染を予防することが可能なワクチンは、200912月から販売されている。これを受けて、子宮頸がん対策として公費助成する自治体が増えている。これまで、14都市がワクチンに対する助成を行っている。

国では、予防接種制度の見直しについて議論を行っている。HPVウイルスに対するワクチン接種にかかる費用は、156万円(3回接種が必要)が必要である。川崎市がHPVワクチン予防接種経費を全額公費負担助成すると、約3億円が必要となる。そもそも、予防に向けた費用負担は、自治体より国でやるべきことだと考える。予防対策は自治体間に差があってはならないし、医療における格差を生むようなことは、なるべく避けるべきである。

ワクチン接種は、市内の89医療機関で受けることができる。市立病院では井田病院で行っている。併せて、検診率が10%と低い子宮頸がん検診率を上げることが重要である。川崎市内では、自己負担額1000円を払えば、59医療機関で検診を受けることができる。対象は20歳以上の女性で年間に1回が可能である。

自らの健康は自分で守る。自助・公助・共助。つねに自助を忘れてはならない。これが、検診を受けることにあたる。併せて、公助の拡充を進めていかなくてはならない。医療機関をお探しの方は、石田HP右上の「川崎のお医者さんから」検索可能である。健康福祉委員会では、国あてに国費によるワクチン助成を行うよう意見書を上げる準備を行うため「継続」とした。

動物愛護

所属する健康福祉委員会において、「動物愛護センターの建て替えを求める請願」が議論されました。課題は、現在の施設が設置されて36年が経過し、建物の老朽化が進んでいることや、動物ふれあい事業などを行うのに収容所が狭隘化している現状です。そこで、現在ある施設の場所が、適しているかどうかがまず議論になりました。

センターの所在地は、高津区蟹ヶ谷です。周辺は住宅地に囲まれ、あまり目立たない場所にあります。市側の回答は、新たな総合計画のなかで、現状のセンターの改築を位置づけ、将来的には環境局との連携を図りながら、大規模公園などに移設をしていきたいとのことであります。公園であれば、広いスペースが確保できるし、ドッグランなども設置可能で適地だと賛成します。

私の提案は、センター移設計画は、少なくとも時間を要することが推測できます。そこで、期間限定で結構です。子供たちが多く集う幸区の夢見ケ崎動物公園と連携を図り、そこで、行き場を失ってしまった小犬などと、ふれあいの場を提供してみてはいかがでしょうか。そこで、マッチングを行ってもいいでしょう。市民に動物愛護の心を醸成し、センターの内容を知って頂くいい機会になると考えます。

 健康福祉委員会の審査の結果、「採択」となりました。今回の請願により、現地視察もさせて頂き現状を知ることができました。殺処分された動物は、浮島処理センターの動物専用炉で焼却された後、一般ゴミの焼却灰と一緒に埋められてしまっている現実を、我々は目をそらしてはいけません。

IMG_0144.jpg.JPG 520日のブログにおいて、愛称)たこ公園の安全対策ついて取り上げました。公園内の欅を取り囲むブロックにひびが入っていて、強風によって木が倒れる心配があることが分かり、安全対策を行政に求めました。関係局に調査依頼をしてから5日目を迎えた本日、道路公園事務所より回答が戻ってきました。

調査・検討の結果、安全対策のために欅を囲むコンクリートのひび割れの部分に対して、6月中に補修を行うとのことです。また、風の影響をなるべく少なくするために、秋頃を目途に木の剪定作業を実施し安全の確保ができるとのことです。

 公園管理の対応はこの4月より、川崎市環境局西部公園事務所(高津区所在)から宮前区役所道路公園事務所に移管され、既に2箇月が経とうとしています。移管のメリットは、最も地域に近い場所にある道路公園事務所が対応することで、迅速に課題解決のための対応ができるというものでした。

 今後とも、行政と地域の連携のものと「地域の課題は地域で発見し、地域内で解決ができる」そんな仕組みと市民サービスの向上へと、ローカルガバナンスを目指します。私は地域の声の代弁者として、その一助を担えればと考えています。引き続き地域の課題がありましたら、お知らせ願います。

拙誠にしかず

鳩山総理の発言がこれまでぶれてきた。普天間移設問題では、連立与党の足並みも崩れつつある。何よりも問題なのは、国民の信頼を損ねてしまったことである。リーダーシップの欠如なのだろうか、それとも人柄のせいなのか、宰相としての資質がないとまで言う者もいる。

韓非子の言葉に「巧詐不如拙誠」とある。「巧詐は拙誠に如かず」(こうさはせっせいにしかず)と読む。意味は、巧みに人を欺くことは拙(つたな)くとも誠意あることには及ばないと解釈している。総理の最初の言葉は確かに巧だった。その耳当たりの良い言葉が今では、謝罪へと変わってしまった。総理の拙誠の意が、国民に伝わる日はいつくるのであろう。

私が尊敬する中曽根康弘先生は著書『リーダーの条件』で、リーダーの原則についてこう書いている。「リーダーの要件とは、目測力・説明力・結合力・人間的魅力である。・・・なかでも、事態の推移を予測し、自己の政策を遂行するのにいかに問題を提起し、その結末に到着させるかの目測力が、外交にも内政にも重要です。」

 中曽根先生が言う「目測力」が、今の総理には足りないのではないか。普天間移設問題では、国民感情が期待から怒りに変わってしまったことは誠に残念である。民主党のマニフェスト2009の表紙には「国民の生活が第一」と謳っている。これは、「政権」が言ってるのではなく、「民主党」が言っていること、だというのであろうか。

自民党再起への道

DSC05180.JPG全国の政令指定都市から選出された若手の自民党市議会議員で構成された「アーバンユースネット17」による勉強会に参加しました。特別ゲストは、衆議院議員 小泉進次郎氏です。新横浜のホテルの一室でのこと、奥にある椅子に、静かに座っているのは、あの進次郎代議士です。私は部屋の奥に進み、笑顔で握手を交わし、一緒に記念撮影です。なんと素晴らしい笑顔でしょう。政治家とも思えない、さわやかな青年というのが第一印象です。

私からみれば彼は、10歳も年が離れた年下です。29歳とは思えない貫禄とオーラを持っています。おち着いた雰囲気は、一体どこからうまれてくるのでしょう。これまでどんな人生を歩んできたのか興味がわいてきます。個室での対面の後は、進次郎氏の講演です。父譲りの演説が始まり耳はもうくぎづけです。実にロジックがうまい。感心を生む話術は、天性でしょうか。

進次郎氏は今の政治に対してこう語ります。「自民党の支持率が上がらない、これを我々はチャンスだと受け止めなくてはならない・・・。今回の参議院選挙は、自民党に政権奪還をさせてくれという選挙ではなくて、与党民主党をチェックするための力を与えてほしいというのが今度の戦いです。民主党の間違った政策を止められるのは、改選を迎える参議院で我々が過半数を取るしかないのです。自民党が民主党をチェックするのです。そして、そのことができているかどうかを、国民にチェックしてもらうのです。そこに夏の選挙の意義があるのです」

なるほど正論です。本当にその通りであります。是非、小泉進次郎代議士には、今の行きすぎた政策を止めてほしい。そして、今に続く古き悪しき日本の政治の流れを断ち切って頂きたいと期待します。講演を聴き、私も若手議員の一人として、改めて政治に対する熱い気持ちに火がついた思いです。下記に、小泉氏のブログをリンクします。忙しい身なのに毎日のようにブログを更新しているようです。誠に敬服します。

 http://ameblo.jp/koizumi-shinjiro/archive1-201005.html

公園の安全対策

IMG_0140.JPG市民の方から頂いたご意見に「鷲ヶ峰児童公園(通称タコ公園)内の、欅の土台を囲っているコンクリートにひびが入り、強風が吹くと木が倒れてしまのではないかと心配している。改善はできないか」と連絡を頂きました。早速、雨上がりの午後、現地に行って状況を確認してみると、確かに写真のように素人目でも分かるぐらいひびが入っています。万が一この木が倒れてしまえば、遊んでいる子どもに被害が及ばないとも限りません。強風でもあればいつ倒れてもおかしくない危険な状況です。

早速、公園の入り口から携帯で川崎市に現状を知らせました。公園の維持・管理は、この4月から組織改編が行われ、環境局から区役所に編入し「道路公園センター」に移っています。そもそも区役所に編入したには、理由があります。公園への対応を身近な区役所に編入することで、迅速に対処しようとするものです。

私はこれまで、区役所機能の強化を訴え続けてきました。この組織改編は、一つの前進だと受け止めています。この件でどのような対応を行って頂けるのか、センターで調査と検討を行って頂いています。川崎市には、迅速な対応を求めています。市の今後の対応については、改めて報告します。私は「打てば響く政治!」を心がけ日夜活動中です。地域の情報提供を引き続きお願いします。

DSC05175.JPG川崎市動物愛護センターを視察してきました。そこには、つらい現実が待っていました。檻の一番奥に縮こまっている小犬。処分されるのを感じ取っているのか、小さく震えながら怯えるようにこちらをみつめています。救ってあげたい命だけれど、何も出来ない無念さが残ります。あの、犬の目が忘れられず、一日中、考えていました。

 

 犬猫等の致死処分は平成21年度だけで989頭にもなります。担当者の話では、ここで致死処分された動物達は、浮島で焼却され埋立処分場に埋められるとのことです。ここに連れてこられた動物達の行く末は、あまりにも悲しい結末です。

川崎市動物愛護センターでは、職員の皆さんの努力によって「命の大切さ」を伝える、動物愛護普及啓発活動を行っています。小学生や保育園児を対象とした動物ふれあい教室は、年間100回を超えています。動物を通じて、子どもの頃から命の尊さを感じ取ることは情操を養うことになります。

我々にできることは、何かあるのでしょうか。行き場のない動物たちをつくらないことではないでしょうか。センターに犬猫などが持ち込まれた数は、949頭(平成21年度)にもなります。事情があってペットを飼えなくなってしまうこともあるでしょう。出来ることならまず、家族同様にその命と真剣に向きあってほしいのです。最後まで一緒にいてあげてほしい。怯えている犬の目をみて強く感じました

 

変わる宮前区の街並み

 IMG_0132.jpg早朝の街頭演説を終えた私は、「宮前ガバナンス」を持ち、出身地である犬蔵の地域を歩きました。写真は、犬蔵2丁目の市境から、宮前区内の景色を撮ったものです。この場所は高台のため、夜になると都内(新宿方面)の夜景がきれいにみえる場所です。

実は私にとっての犬蔵2丁目は、想い出がいっぱいの場所です。小学生の時代(1980年代)はよく、かくれんぼや探検をして遊ぶことができた広大な森でした。その犬蔵の谷戸が、現在はおしゃれな住宅街と変わっています。マンションには「たまプラーザ・・・」の名称がつけられ、田園都市線の人気のエリアとなっています。たまプラーザ駅へは、おそらく歩いても10分圏内の好立地です。

 宮前区の人口が218720人となり、県内では厚木市や大和市に匹敵する程の人口を擁しています。一方、川崎市全体の人口は、19政令指定都市で人口増加率がトップです。2030年秋には現在の1417944人から、1508000人まで増加することが見込まれています。その時には、京都市や福岡市を抜いて、日本で6番目に人口が多い都市へと発展する見込みです。

 これから川崎市の人口が増えていくことは、良いことです。しかし、人口増加に伴った課題も発生します。急激な人口増加により、公共施設やサービスが不足する問題です。待機児童、小・中学校の狭隘化。老人施設の不足等です。市民の皆様方が必要な時に利用可能な施設やサービスが享受できる、行政体制の整備が焦眉な課題となっています。

 生まれ育った街だからこそ、お世話になっている地域の発展のために力を尽くしていきたい。それが私の今の政治活動の原動力となっています。明日も地域を歩き、地域の声を聞き、地域の抱える課題を探して歩きます。

東京湾アクアライン

市役所の机の上に置かれていたのは「九都県市首脳会議の結果概要」である。読んでみると、首都圏域で解決したい議題は多岐にわたっている。この会議は、513日に都庁で開催されたもので、広域的な課題について首長が議論し、国に解決を求めて提言の内容をまとめるものである。そのなかの一つに「東京湾アクアラインの料金に関する要望」があった。

 アクアラインは、通行料が高いことが利用の妨げとなっていた側面がある。これまでの普通車の通行料は3000円(ETC2320)と高額感は拭いきれない。そこで社会実験として、平成2181日から平成233月末までの間、通行料金を普通車800円に値下げしている。これにより、交通量は各段に増えている。例えば平成212月中と平成222月中の1ヶ月間を比較してみると、小型車の平日では12700台から18800台と、48%増となっている。休日比では23500台から30800台と、31%増となっている。料金値下げが交通量を押し上げていることがわかる。

 実験期間に分かった課題としては、海ほたるが慢性的な渋滞となり、入口付近から渋滞し通過に時間を要することである。海ほたるはいまだに観光地として人気があり、訪れる人は後を絶たない。料金を下げると交通量が増え、渋滞を誘発することもある。料金と交通量の関係が実験結果として問われることになる。料金値下げは、あくまでも社会実験として行われている。一度、格安料金を体験すると、元の料金で利用することに抵抗すら感じる。これが利用者の心理であろう。

 千葉県土木整備部の資料によると、「社会実験開始後の2月までの累計は、前年に比べて、交通量は51%の増加、観光客数は10%の増加」と報告している。料金の値下げは、結果として観光客を吸引している。地域経済の活性化の側面から、千葉県民や神奈川県民の双方にとって期待が高い。九都県市首脳会議は、「国策として通行料金の値下げを実施すること」を要望している。是非、料金値下げは継続して頂きたいものである。

病院経営

IMG_0110.jpg 札幌市内で朝を迎えました。北海道は桜が満開のいい時期です。ホテルから外に出るとコートが必要なくらい寒く感じます。タクシーの運転手さんはいいます。「今年の北海道はなかなか暖かくなってくれないんです。ゴールデンウィークが桜の満開の時期なんですけど、今年はやっと桜が咲き始めました」運転手さんの話す通り、車窓からみえる景色は桜が満開です。

 病院局を所管とする健康福祉員会の行政視察として、北海道の苫小牧市立病院を調査してきました。自治体病院の運営は、全国的にみて医療制度改革による医療費の抑制、病床数の削減、病院間での競争激化など難しさを増しています。高齢化の進展により増加する患者への対応は、解決すべき課題として山積しています。そこで、病院経営として評価の高い苫小牧市立病院の運営について学んできました。

苫小牧市立病院は施設の老朽化により、平成18年に臨海部から街の軸となる中心部に移転した病院です。川崎市立多摩病院とほぼ同規模で、設計者が同じということもあり構造体がよく似ています。この病院は電子カルテシステムを導入し、地域中核病院としてその役割を果たしています。写真は1階に置かれた自動清算機で、待ち時間の短縮に貢献しています。(川崎市立病院の一部にも同様機あり)

担当者からは、川崎市立病院と苫小牧市立病院の入院単価、外来単価の比較表などをもとに、指定管理者と直営の比較分析論を交え、今後の病院経営のあるべき姿を説明して頂きました。自治体病院の運営は、経営基盤を安定なものとし持続可能なものとするために、効率性を追求していかなくてはなりません。そこに、病院経営の難しさがあるのだと実感しました。

 公立病院の役割は市民サービスの実をあげるために、地域医療機関との連携を図った医療体制を考えていく必要があります。ディスクロージャー(情報公開)は、専門制が高い分野だけに求められます。川崎市では市立井田病院が施設の老朽化に伴い、平成26年に新たに生まれ変わります。施設が新しくなっても、ソフト(人材・経営・サービス)が確立してなくては意味がありません。全国的に評価の高い苫小牧市立病院の運営を参考に、川崎市立病院に活かすことが意義だと認識しました。

ネットポリティクス

img116.jpg『ネット選挙革命』にどう備えるかというテーマで、三浦博史氏(選挙プランナー)の講演の案内がメールで届いていた。是非とも聞きたい内容である。スケジュールを確認すると、残念ながら新潟に出張の日である。どう調整しても行くことができない。今回はエントリー出来ず涙をのんだ。三浦氏といえば、多くの選挙を手がけ、言ってみれば当選に導く選挙の神様のような人物である。

テレポティクスという言葉がある。意味は、選挙前のテレビによる報道の仕方で、投票行動に影響を与えることである。みのもんた症候群がこれに近い現象である。これからは、テレビでの影響に加えてインターネットから出される情報により、政治に影響を及ぼすことができる。これを三浦氏はネットポリティクスと定義している。

ヤフートピックスには、「参院選でHP・ブログ、メール・ツイッター×」とあった。内容を確認してみると、与野党からなる合同協議会で、HP・とブログが今夏の参院選から解禁することで合意したとのことである。そもそも選挙期間中にHPで政策を語ることができないこと事態がおかしい。選挙もようやくネット時代の到来である。公職選挙法の改正を待ちたい。

 『ネット選挙革命』三浦博史著PHP研究所を読んでいる。第一部の「ネット解禁・近未来シュミレーション小説」がおもしろい。一読の価値がある。石田HPYouTubeの導入やツイッターの導入等、研究中である。川崎市議会の報告や政策を分かりやすくタイムリーに伝えるための努力を続けていきたい。

所感

参議院選挙に向けたニュースが騒がしくなってきた。柔道家が民主党公認で出馬することが表明された。たちあがれ日本からは、野球解説者も出馬を表明した。他にも有名人の出馬が目立っている。私は、候補者を擁立する政党に問いたい。このような方々がどのような政策を実現してくれるのか。マニフェストのどの部分で尽力するのか。

もちろん、スポーツ界の代表者として、本人の意欲からの出馬であり、スポーツ環境を国から良くしたいと公約するならそれも理解できる。そこに一票を投じる人もいる。当然、どのような職種の方も立候補は自由である。しかし、政党のための政略が先行し、政策が置き去りになってはいないかと危惧する。

私はこう考える。焦眉に解決しなくてはならない問題が山積する日本において、国民の代表として国家を語ろうとするならば、少なくとも財政、外交、経済、国家観を語ってほしい。自らの経験による専門分野だけを語ることに留まってほしくない。もっと言えば、マニフェストに対しても語るべきである。

 政治家に求められる雄才は、Specialist(特定の分野について深い知識を持った人)も確かに必要ある。しかしそれ以上に、Generalist(広範な知識を持った人)ではないか。国政選挙を人気投票にしてはならない。あくまでも有権者の選択の判断材料は、候補者の政策が優先すべきである。これが私の所感である。

市民の声を聞く課

IMG_0032.jpg写真は、先日行った札幌市役所の1階にあった「市民の声を聞く課」の入口です。聞きなれないこの窓口は、市民にどうのように役立っているのでしょう。担当者から頂いた資料には「市民の声」の内容分類別上位10項目が記されていました。1位は交通計画、2位は歩車道徐排雪、3位は公園設備維持管理となっていました。10位まで、地域の特質も含めた市民にとって身近な課題が占めていました。

そこで、思い出すのが千葉県松戸市の「すぐやる課」です。一時期、話題になり注目を集めたセクターです。そこで、松戸市のホームページを確認してみるとまだ存在していました。市民からの要望の種別を確認すると、累計の1位が残土の処理で20747件(16%)、2位が道路などの補修で18513件(14.4%)、3位がスズメ蜂の巣の駆除で16237件(12.6%)です。隣りの世田谷区にも「すぐやる課」が設置されていることが分かりました。

ホテルでは、フロントに居るコンシェルジュが、その街の地理的案内や、チケットの手配まで行います。知らない土地に来た観光客やビジネスマンにとっては強い味方となります。ホテルが紹介する先の安心感といった付加価値もついてきます。「市民の声を聞く課」は、言ってみれば「行政のコンシェルジュ」といったところでしょうか。

 行政サービスに関する窓口は多岐にわたります。実際にどこに問いあわせをしていいものやら、普段から市政課題に取組む議員の私ですら迷うことがあります。市政に係わるどのような声も聞いてくれる窓口の一元化は、市民サービスの向上になっていることは言うまでもありません。そこで、提案ですが、地方分権が進む現在、川崎市では一歩進んで、各区に「区民の声を聞く課」を設置してみてはどうでしょうか。

行政力

経営力、政治力、市民力。政治に関する論文を読んでいると、これらの造語をよく目にする。1つの単語に「力」を加えるだけで、何かやってくれそうな伊吹(いぶき)といったものを感じる。それでは、行政に「力」を加えるとどうであろう。行政の一語だけでは組織をイメージするが、行政力となると自治体経営や自治体間競争のイメージが加わることになる。

行政力という造語を創ったのは、私の知る限りでは、末吉興一元北九州市長が最初だと推測する。著書の『実践都市経営』(PHP研究所)では、行政力とは何かこう著している。

 

1、計画的に、しかも長期的視野と市民の目線を併せもち

2、公正と公平を旨とし

3、積極的に情報公開し

4、住民市民には説明責任を果たし

5、常に財源を意識し

6、施策実施のタイミングを失せず

7、簡素効率的な組織・運営で

8、垣根をできるだけ取り払い

 「市民と職員が一体となって取組むことではなかろうか。さらに一言でまとめれば「経営体」として常に考えることであろう」

 

 今から何年前であったろうか。北九州市に行った際に末吉氏の講演を聴くチャンスを得たことがあった。今でも覚えているのは、北九州市の行財政改革について、人の体に例えた話をしていたことである。末吉氏は「行財政改革とは、全てを削るとやせ過ぎた体となり健康的でなくなる。出すところは出し、引っ込めるところは引っ込める。メリハリのあるスリムなボディーが美しい。行財政改革も同様なのだ」。私からこの意味の解説を加えるまでもなく、あまりにも分かりやすい表現が何故だか共感を覚え、何年経っても私の記憶に残っている。

 行政力とは、この8項目に分かりやすく集約されている。これらの力を発揮するためには、行政職員のみの力では実現しない。鍵となるのは市民力(市民参加)との連携にある。公民一体のガバナンスが行政力を高め、これからの街の姿を間違えなく変える。この8項目が儀法であると確信している。

iPhone

ゴールデンウイークもあっという間に終わり、普段の生活のリズムに戻すのがやっとの1日でしたが、通常の仕事をなんとか終えブログも再開です。さて、5月初回ということもあり難しい話題は避け、少し緩い話しから始めさせて頂きます。

連休中、仕事をしていた私は、幾分の余裕があった時間を読書で過ごしていました。そんな私の連休中の一番の出来事といえば、念願のiPhoneを入手したことです(ちょっと遅かったかな?)現在、使用中の携帯を残しつつ、インターネットツールとしての機能をスマートフォーンに求める、いわゆる「2個持ち」という方法です。聞いてみると、意外と多いようです。

iPhoneを既にお持ちの方は分かると思いますが、白と黒のボディーカラーをどっちにするか意外と悩みます。黒派が多いと聞いたので私は白にしました。まあ、それはいいとして、いじくりまわすこと1週間、ようやく使い勝手もわかるようになってきました。なかでもiアプリは、いろいろな種類があり、活用次第では仕事の大きな味方となります。便利なのは、ヤフートピックスがすぐに見れたり、産経新聞が無料で読めます。時と場所を選ばない情報入手ツールとしてはうってつけです。趣味では英会話の上達に有効なアプリが見事にそろっています。

次の標的は、iPadです。近くで入手情報がったので日本でも販売されているのかと思いきや、大型電気店に問い合わせをしてみると、まだ国内では販売されていないとのことです。迅速性が求められる現代社会。政治の場面でも同様です。「やすひろ日記」もiPhoneから更新する日も近いのでは・・・。