118番の日

イタリアの大型船の座礁により、多くの人命が奪われました。事故の原因は船長のミスだといいます。船長は事故発生後、救助も行わずに船を離れたというから驚きです。船乗りの心得と遵守事項には、人命救助を最優先し冷静に状況確認を行う、と定められています。

 

私は船舶操縦士の国家資格を持つ1人。船の運航で注意するのは、暗礁の有無。特に岩は潮時によって見え隠れするので、最新の情報と注意が必要です。また、喫水(船体の最下端から水面までの距離)と海底までの距離は常に意識することです。しかし、あれだけ近代的な大型船が乗り上げのミスを犯すのは、信じがたいことであります。

 

話を変えます。118日は何の日かご存知ですか。答えは「118番の日」です。えっ、それって何!?と思われる方も少なくないはず。電話番号118番は、海上保安本部につながる、海難事故の緊急連絡先です。

 

海上でのトラブルによる緊急連絡先は、110番(警察)や119番(消防)ではなく118番となります。あまり知られていないことからも、その約99%が間違え電話だとか。覚えておくとマリンレジャーや釣りなど、万が一の時に役立つかもしれません。ちなみに川や湖でのトラブルは、110番です。