『時に海を見よ』渡辺憲司著(双葉社)を、読みました。著者は、立教新座中学高等学校の現職の校長先生です。学校の卒業式が開けずHPで卒業生へのメッセージを掲載すると、たちまちツイッターなどで大きな反響を呼んで話題となりました。そのことを知っていた私は、本屋で表題を見るなり、迷わず購入していました。そこには、子ども達への至極のメッセージが綴られています。
本の一節「ひとつのことにひたむきになれば、必ず道は開ける。井戸は大海に続いているのだ。自分の身の丈に合った井戸を掘り続ければ、最後は大海にたどり着くことができる。
自分に素直に向き合え。
自分に自信をもて。
自分が大切だと思えるものに向かって行け。」
やっぱり、「感動的すぎる」という言葉がぴったりの文章が惜しみなく並べられています。読んでいる私も、やる気が湧きあがってきました。校長先生の言葉には、人として生きていくための普遍的な道理があります。「時に海を見よ」、この題名の意味、気になりませんか。この秋、元気にさせてくれる一冊としてお薦めします。
背面には「この本の印税は、東日本大震災への義援金として全額寄付します。」、と記されていました。