音楽空間の惨状

DSC06080.JPG「ミューザ川崎シンフォニーホール」を視察した。想像を超える惨状に、施設の安全対策に疑問を持つばかりである。311日の地震発生時には、ステージ上にて、楽団がリハーサルをしていたというから驚きである。地震の揺れとともに避難したため、難を逃れたという。もしあの時、公演中だったとしたら、大惨事になっていただろう。

 

復旧工事は、「設計期間が3カ月から6カ月、解体を含めた工事期間を1年かけて行う予定。完了は平成24年度末を目指す、と担当者は説明する。議会に対しては復旧工事などのために、6月補正予算にて20億から30億円の上程を見込んでいるという。

 

予定されていた公演は、市内の音楽大学や公共施設などのホールに場所を移し、代替公演を実施するよう調整している。「モントル―・ジャズフェスティバル・インジャパンかわさき」も、代替公演会場について検討となった。建物の被害と併せ、関連した被害も想像を超えるものになりそうである。

 

DSC06085.JPG このホールは、「音楽のまち・かわさき」の象徴として、これまで川崎の魅力づくりに貢献してきた。しかし、甚大な被害をもたらした地震によって、儚くもそのシンボルも被害を受けてしまった。損害の責任はどこにあるのか、当然、議会でも議論になるだろう。ホールの早い復旧が待たれることになる。