写真は、宮前平駅に程近い場所に設置されている、大気を観測する「測定局」である。尻手黒川線に面した場所に測定局があることは、あまり知られていない。ここでは、SPMやNOx等が測定している。平成22年度末には、微小粒子状物質(PM2.5)を測定するための計器が設置される予定だ。
「微小粒子状物質(PM2.5)とは、大気中に浮遊する粒子状物質のうち粒径が2.5㎍/㎥以下のものを指す。ディーゼル自動車などから排出される物質が、化学反応した二次粒子などである。」
平成21年9月に環境基準(1年平均値が15㎍/㎥以下など)が定められた。宮前平測定局の平成21年度微小粒子状物質(PM2.5)のサンプラー調査結果では、公式とはならないものの年平均値が20㎍/㎥で環境基準を上まわっている。
川崎市の資料によると、「PM2.5は浮遊粒子状物質よりも肺の奥まで入り込み、人体の健康影響が懸念されている」という。昨日のブログでも述べたが、宮前区の大気汚染が気になるところである。川崎市には、新たに設置される測定器により、実態把握に努めてほしい。
参考 環境局事業概要―公害編―