区内に地域包括支援センターが増設へ

 昨年の市議会では、老人施設とサービスの拡充のため、行政の積極的な取組を要請してきました。宮前区の高齢者人口は33000人を超え、高齢化率に至っては15.44%にものぼります。そのうち、要介護認定者数においては4547人となっています。そこで、地域包括支援センターのような、高齢者が介護などに対して相談できる施設が、身近な場所において必要となります。

 

地域包括支援センターは生活圏域ごとに、サービスの拠点を設置する観点から、1.5万人から3万人の圏域に1か所が想定されています。川崎市では担当圏域の高齢者人口が、6000人を超えないように整備を進めています。宮前区の現状は、5か所の設置に留まっていますが、上記の基準に照らし合わせますと、7か所が適当ということになります。一般質問では、不足を解消するため、新たな拠点の整備を早急に行わなくてはならないことを指摘し、新たな設置を要望してきました。

 

その結果、平成23年の21日には医療法人花咲会が、宮前地区(馬絹・小台・宮前平・宮崎6丁目)を対象に「宮前平」(馬絹541-5)を整備する予定です。また、社会福祉法人中川徳生会の運営で「ビオラ宮崎」(宮崎176-21)が、宮崎地区(南平台・けやき平・神木・宮崎・宮崎15)を対象に整備されます。高齢者には、介護、福祉、医療などを中心とした情報の拠点が2ケ所、新設されることで、的確な情報を享受することが可能となります。

 

 今後、宮前区は人口の自然増に加えて、高齢化が進んでいきます。課題となる、高齢者施設やサービスの需要と供給のバランスを欠くことがあってはなりません。そうした意味においても、地域包括支援センターの増設は、宮前区内の介護保険の拠点施設として、その役割に期待が高まります。