川崎市の広域拠点として位置づけられている等々力緑地は、小杉駅周辺地区に隣接しています。武蔵小杉駅周辺の大規模な再開発事業なども進む中、災害時にも対応できる都市公園として、再編整備が進められています。
再編整備計画については、平成20年10月に学識者など構成する等々力緑地再編整備検討委員会を組織し、緑地全体の施設のあり方や緑地全体の再編整備について総合的に検討を進めてきました。平成23年3月には緑地内全体の再編整備の方向性とともに、陸上競技場軟式野球場を初めとした、主要施設の配置や整備手順などについて「等々力緑地再編整備実施計画」として取りまとめました。平成23年11月には、陸上競技場及びその周辺の整備、スケジュール等を取りまとめた「等々力陸上競技場整備計画」を策定しました。
Jリーグ川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力陸上競技場の整備は、現在の位置で改築整備を進めています。収容人員を現在の2万5000人から3万5000人程度となります。現在、第1期整備としてメインスタンドの改築を行っています。平成24年度に改築工事に着手しており、平成27年のJリーグに開幕までに完成させる予定です。第2期整備としてサイド・バックスタンドの改築を行う計画です。サッカーのゲームを継続して開催するために仮設スタンドを設置し、競技場を使用しながら工事を行っています。メインスタンドは既存スタンドの収容人員3400人から1万人程度になります。
施設は、試合のない時には、大規模な会議や展示会など多目的に利用できるコンベンション機能を備えています。また、カフェや物産展示・情報発信スペースを設けています。メインスタンドの完成に合わせてホームサポーターから見やすい位置に、新たな大型映像装置を設置する計画です。
公園機能に留まらず、防災機能を備えた公園として再編整備が進んでいます。その1つ、陸上競技場は、多目的に利用できる充実した施設となります。今後も、市民に愛される総合公園としての機能が発揮できるよう、議論に臨んでまいります。