2012年3月アーカイブ

市営住宅に申し込みをした場合、倍率が高くて当選しづらい現状にある。真に入居したい人がいる一方で、支払い能力があるにもかかわらず使用料を納めないで住み続けるケースもある。平成22年度末現在で短期滞納者(1ヶ月以上)は1743人、長期滞納者(12ヶ月以上)は661人もいる。市の滞納対策について、報告を受けた。

 

 川崎市では要綱及び基準を整備し、滞納対策を実施している。要綱では使用料を12ヶ月以上滞納している者などを対象に、審査会に付議している。それでも和解を見込めない場合、議会に「訴えの提起」の議案を提出している。手続きにかかる23ヶ月の間は、滞納処理に遅れを来たしている。

 

 当然、市営住宅は低所得者などの居住の安定に配慮している。家庭の何らかの事情によって、使用料を納めたくても納められない者もいる。基準には、非対象者とすべき者の事項として、使用者や同居の親族が病気にかかっているなど、特別な配慮を要する者などとした規定がある。

 

滞納対策を段階的にことを進めているため、かなりの時間を要している。非対称者以外を除く滞納者に対しては、なるべく手続きに時間をかけずに進めることを優先すべきである。そうすれば、住宅を真に必要としている希望者に、早く応えることになる。

天空カフェ

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 鎌倉にある素敵なカフェを発見しました。その名は「カフェテラス樹ガーデン」。森の中のテラス席しかないため、定休日は雨の日だとか...。ハイキングコース(銭洗弁天〜長谷寺)の途中にあります。

  IMG_0355_copy.jpgウッドデッキ席から見下ろす景色は、疲れた体と心を癒してくれます。森林浴をしながら、ゆったりとした時間を過ごしたい方に、お薦めです。コーヒーとアップルパイをいただきながら、お気に入りの本を読むのもいいかもしれません。

 ハイキングコース以外にも、入口はあります。鎌倉市役所前通りからトンネルを2つ抜け、すぐ左に駐車場と入口はあります。但し、150段あるとも言われる階段を上がっていかなくてはなりません

http://loco.yahoo.co.jp/place/12c3d04dee9cc5166900b2b518f8a6cef2454b76/

Cherry Blossom Festival

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 写真は昨日のThomas Jefferson Memorial。Washinton,DC、Tidal Basinの桜が、満開を迎えている。「Cherry Blossom Festival」は20日から始まっている。例年にない暖かさが続いており、平年の満開時期である4月4日を待たずに、桜花爛漫となった。

 IMG_0352.JPG 日本から米国に贈られた桜は、100年前のこと。ポトマック川沿いの池には今も変わらず、3770本の桜が咲き乱れている。

 日本は寒さ続きで、東京の開花はいつになるとやら。日米友好の架け橋となる桜の前線は、確実にワシントンから日本に向けて移動中のようだ。

National Cherry Blossom Festival

http://www.nationalcherryblossomfestival.org/

 

  

自然融合型の新モデル

IMG_0331.JPG「リサイクルパークあさお王禅寺処理センター完成式典」に出席した。真新しい外観は落着いた色彩で、自然との共生を目指していることが分かる。建物は谷間に立地し、周囲からは殆ど見えないよう配慮されていた。周辺の緑に溶け込んでいて、今まであった焼却場のイメージとは、全く違うものだった。施設の環境配慮技術と特徴に迫る。

 

発電はどうであろう。焼却熱を利用した再生エネルギーは、ボイラーによって蒸気を発生させ、タービンの回転で7500kWhの電力を生み出すとしている。工場で利用する電力以外の余剰電力は、東京電力株式会社に売電することになっている。

 

IMG_0329.JPG排ガスの対策はどうであろうか。煙突から出る排ガスにも、技術の進展はあった。ろ過集じん装置により、有害なものを取り除き、触媒脱硝装置により、ダイオキシン類や窒素酸化物を触媒の力で分解する。

 

処理センターは、閑静な住宅街に囲まれている。式典には地域の代表者を始め、関係者も大勢参加していた。敷地内には、ゲートボール場や広場も設置されている。処理センターと地域の新しいスタイルだと感じた。

宮前区有馬・東有馬地区におけるコミュニティバスの運行実験の結果報告を受けた。この実験は地元の協議会を中心に、川崎市との連携で実施された。1つの課題は、運行経費の縮減だった。

 

有馬・東有馬と宮前平駅・宮前区役所を循環する、約8.8kmを結ぶルートを試した。運行期間は平成24年1月23日から217日までの4週間(平日のみ)で行われた。停留所は24箇所。運賃は大人200円、子供100円の設定だった。

 

結果報告書によると、本格運行時に想定される収入額合計(推定値)は394900円に対して、必要経費は979800円だった。実験期間を通じた収入額は、必要経費の40.3%に留まった。人件費は644500円で、必要経費の全体の約65%を占める、高い結果となった。

 

 運行経費の縮減に向けた改善と、利用者を増やすための工夫が求められる。報告書の今後の方向性として、地元協議会と協議、調整を行うとしている。実証結果は厳しい内容だったが、データに基づく改善策を再度、検討してほしい。宮前区の地理的特性を踏まえれば、コミュニティバスの導入はどうしても必要だからだ。

百花の魁

IMG_0311.JPGある会合での会長さんのご挨拶に、こんな言葉の紹介がありました。

「私は一陽来復(いちようらいふく)という言葉が大好きです。その理由は、今の日本に一番ふさわしい言葉だからです」

 

一陽来復とは、辞書にこう書かれています。「悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。陰の気がきわまって、陽の気にかえる意。春が巡ってくることや、めでたいことが再び来ること。冬が終わり、春が来ること」

 

 確かに、この言葉の意味は、今の日本人に「希望」の言葉として捉えることが出来ます。ようやく花のつぼみも膨らみ、花が咲き始めました。咲く花の色を愛でながら、自然の移り変わりに小憩もいいものです。春の来復は、来福の兆しといってもいいでしょう。

廃食油≒資源

「家庭から排出される資源物としての廃食油回収の推進を求める請願」の審査が、先日の環境委員会で行われた。審査の結果、趣旨採択となった。廃食油とは家庭の調理などで利用した、不要となった食用油を指す。委員会では回収の可能性と、家庭などから出る廃食油は資源として有効なのか議論となった。

 

 これまで川崎市では、廃食油をなるべく使いきるか、普通ゴミとして出すときは布などに染み込ませ、固めて排出するよう周知してきた。廃食油の資源回収は行政ではなく、民間の手によって行われている。

 

廃食油は立派な資源となる。1つは石けんに、2つはバイオディーゼル燃料(BDF)として再生可能だ。燃料とした場合、ゴミ収集車やバスの動力として、実証実験も行われている。しかし、安全性などに問題があるという。

 

 家庭からの廃食油を資源化できる市内事業者は「NPO法人川崎石けんプラント」1社のみである。1日に処理できる量は100リットル。仮に全市で回収した場合、処理能力は不足する。

 

また、川崎市が廃食油を回収・資源化した場合の回収に要する経費は、9600万円と試算している。廃食油の見込み回収量は52トンで、ごみの全体量から比較しても、削減効果としては期待できない。

 

行政が主体となって資源回収するには、費用対効果などの課題は残ってしまう。当面は、市民団体の活動を支援することが重要だ。経済性と環境のバランスをどう捉えるか、再生技術の進展にかかわっている。 

水車で発電!?

 川崎市上下水道局では、水力を利用して発電を行っています。市内には水力による発電所が2箇所あるってご存知でしたか。先日のブログでは、焼却所から出る熱を利用した発電を紹介しました。行政は水力によりまわる、水車を活用していたのです。

 

 仕組みはこうです。川崎市により設置場所や管路、水力エネルギーを提供します。民間の企業である東京電力株式会社が建設、運転、管理運営まで行います。そこから発電された電気は、東京電力に売電するのです。

 

宮前区にある鷺沼発電所の平成22年度発電量実績は、605750kWh/年となっています。幸区にある江ケ崎発電所の平成22年度発電量実績は、498600kWh/年となっています。

 

平成236月より稼働している入江崎水処理センター小水力発電では、22348 kWh(平成236月~平成242月)となっています。ここでは全量自家消費となっています。

 

再生可能エネルギーの普及は、率先して行政の可能な範囲から取組み、市民レベルまで拡大させることが重要です。都会のなかで水車と発電はなかなか結びつきませんが、立派なエネルギー源を活かさない手はありません。今後の自然エネルギーの拡大を、議会側からも求めていきます。

市バス・ミス撲滅へ

card01.jpg本年度、最後となる環境委員会に出席した。協議事項は、川崎市交通局からの、市バスによる運行ミスの対策についてである。川崎市は続発する運行ミスを、評価委員会やアドバイザーにその原因を分析させ、防止対策を行っている。それにもかかわらず、繰り返される経路ミスは、なぜ起こるのだろうか。

 

運行ミスの発生件数は平成22年度で72件、平成23年度で39件となっている。経路ミスの内容では、多く運行している進行方向に間違えるケースが多く、全体の74.4%にも及ぶ。また、2回目の乗務の際に、1回目の乗務と同じ方向と思い込んで間違えた事例は35.4%だった。つまり、うっかりミスというわけだ。

 

運転手は経路ミスだと分かった場合、安全な場所にバスを停車させ、別の職員の到着を待つことになっている。しかし、過去の事例には、経路ミスを起こし、復帰するための回送運行中に、携帯電話を使用した例もあった。その後、国交省の監査を受け、15日間の行政処分となった。

 

市バスの乗車人数は、人口増加にもかかわらず年々減少を続けている。ミスが重なれば、市民からの信頼を失い、バス離れは深刻なものになっていくだろう。市民の税金を投入してまで、外部の識者に意見を聴いている以上、それなりの成果が求められる。改善委員会の答申を重く受けとめてほしい。

 

検証すべき支援策

川崎市は「市民の省エネ機器導入促進事業」として、冷蔵庫やエアコンの買い替えとアンケートに答えると、協力金として3000円を交付していた。しかし、5000世帯を見込んでいた利用者は、372件の利用に留まっていた。

 

利用者が少なかった理由は、手続きにある。交付の条件として、アンケート、口座振込書、領収書、家電リサイクル券の写しを郵送することになっていた。あまりにも多い書類の提出に、煩雑に感じた者は少なくなかった。また、この事業を知らなかった者もいただろう。

 

 節電効果を高める手法として、現金を交付するやり方に問題はなかったのか検証すべきだ。結果は、予測を甘くみていたというしかない。今後、節電に向けた広報のあり方と、効果的な手法を改めて見直すべきである。

風に乗るリーフ

IMG_0282.JPGEVElectric Vehicle)タクシーって、ご存知でしたか。これからはタクシーも、電気自動車の時代。先日、みなとみらいを歩いていたら、『地球にやさしい』かながわEVタクシープロジェクトに出くわしました。この青い車は、日産リーフのタクシーです。

 

青いジャンバーのスタッフに「乗ってみませんか!」と声をかけられました。聴いてみると、EVタクシーの乗車料金は、2キロ710円からだそうで、普通のタクシーとほぼ同額です。試乗するチャンスでしたが、時間の都合で乗ることはできませんでした。

 

 電気自動車の普及を目指す神奈川県は、2014年までに県内3000台を目標にしています。EVタクシーについては、100台の導入を目指しています。神奈川県内の民間タクシー会社は、すでに43台のEVタクシーを運行しています。

 人と環境にやさしいEVタクシーが、もっと普及するといいですね。

                  http://kanagawa.evot.jp/

偲びつつ

DSC04027_copy.jpg 川崎市議会、予算審査特別委員会の質疑に立った。質問内容は3項目。その1つは「宮前区の老人憩いの家の整備について」だった。今回の質問は、元川崎市議会議員の中尾治夫先生を偲んでの質問となった。

 

 私は中尾治夫先生の後継の一人として、市議会にその身をおいている。中尾先生が市議会議員の時、私はまだ、政治を志す未熟な20代の若者だった。その時、政治の話をよく聞かせてもらった。一緒に地域を歩いた際はよく休憩を兼ねて、宮崎台駅前のビルの2階にあるラーメン屋でラーメンと餃子を食べた。

 

 その時「宮前区の地域課題は何ですか」と尋ねたことがあった。中尾先生は「これからは、老人の皆さんの利用する憩いの家が足りなくなる。増やしていかなくてはならないんだよ」と応えてくれた。

 

 私はその会話が忘れられなかった。あれから何年経っただろう。中尾先生は、今いない。今日、引き継いだ地域課題をようやく市議会で質問することができた。きっと、天国から見守っていてくれたことだろう。私に出来ることは、過去の人の想いを未来につなげることに他ならない。

「やっぱり海が好き」

IMG_0296.JPG横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で開催中の「ボートショー2012」に行ってきました。このショーは分かりやすく言えば、車のモーターショーの船版です。最新のモーターボートからヨットまで展示され、乗船も可能です。

 

特にヨットは人気が高く、乗船待ちの列ができるほどです。ヨットの室内は狭いようで意外と広くなっています。船内を奥に進むと立派な寝室となっています。その部屋の位置は船の水面より低い高さで、前方の先端辺りになります。初めての方は、こんなに広いスペースが取れるんだと驚くことでしょう。

 

今回は「東北元気プログラム」を展開しています。東北物産・飲食ブースには、東北の特産を揃えた16店舗のブースが並んでいました。その他「いわきの海」展覧会、「被災小型船舶再生支援プロジェクト」の紹介などもあります。東北を元気づけるイベントにより、復興を応援していました。

 

第二会場となっているのは、横浜ベイサイドマリーナです。マリーナに係留したボートやヨットに乗船できます。開催は明日の17時まで。

 

JAPAN INTERNATIONAL BOAT SHOW 2012 HP

 http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2012/