2012年2月アーカイブ

突破口となれ

 首長連合が立ち上がった。地方自治体の首長有志による「みんなの力でがれき処理」プロジェクトを始動する。呼びかけ人は8自治体の首長からなり、阿部川崎市長も含まれている。多くの自治体で、がれきに付着する放射能を心配する声により、受け入れ難航な事態となっている。

 

岩手県及び宮城県の沿岸市町村では、2000万トンを超える災害廃棄物が発生した。被災県では仮設焼却場を設置し、がれきの焼却処理を急いでいる。県内で処理できない量は岩手県で57万トン、宮城県で344万トンに及ぶものと推計している。震災発生から1年近く経とうとする今も、山積みの状態が続いている。 

 

 川崎市議会でも、災害廃棄物の受け入れに関する質問は続いた。市の答弁によると、現在、神奈川県及び3政令市により、受け入れに向けた協議・検討を進めている。国からの要請は、全国の自治体に向けて広域処理への協力の呼びかけがあったという。 

 

川崎市長は以前から受け入れに前向きな姿勢を示しており、今回のプロジェクト参加も当然のことといえる。全国の自治体は被災地の復興に向けて、積極的な連携と協力をするべきである。それには、自治体の規模は関係ない。全国の自治体に、協力の和がひろがるといい。東京都の石原知事は、いち早く決断した。8人の首長のリーダーシップに期待したい。

問われる立法府の決断

 衆議院議員選挙区の一票の格差が縮まらない。既に225日から違憲・違法状態に突入している。例えば、神奈川10区(川崎区・幸区・中原区)の有権者数は493147人。一票の格差は2.510倍と、2番目に大きい選挙区となっている。

 

川崎市議会でも、小選挙区の区割り見直しによる影響について議論があった。指定都市の小選挙区の線引きにより行政区の区域が分割された事例は、19の指定都市中5市、分割選挙区として存在していることが市の説明から分かった。投票区の再編成により、開票所の従事者や有権者が混乱ないよう、管理執行に相当の準備が必要となる。

 

最高裁の判決からすれば当然、神奈川10区は区域をどこかで区切らなければならないことになる。隣接する神奈川18区(高津区・宮前区)に、中原区の一部が組み込まれる可能性もある。もしそうなれば、中原区のどこで線引きするのか、分かりづらい話となる。

 

選挙区が不確定なまま、衆議院議員選挙が近づいている。候補者になろうとするものは、複雑な思いで活動を続けていることだろう。現政権によるリーダーシップの欠如は、立法府としての責任を果たしていない。

維新の足跡

DSC07228.JPGどうせ息抜きするなら、遠くまで行ってやろう。そう決めた私は、維新の立役者である坂本龍馬の痕跡を追うべく、長崎市にある「亀山社中記念館」を目指しました。現地滞在3時間の強行日程でした。

 

実は去年に一度ここまで来ていたのですが、残念ながら閉館していて見学できませんでした。心残りの気持ちを払うべく、再チャレンジの訪問となりました。

 

DSC07233.JPGやっぱり長崎はいい町です。なんといっても人が親切です。尾道を想わせる、先の見えない細い路地は、幕末の時代を連想させ、そこからの景色は抜群です。

 

亀山社中は今から146年前の1865年に、龍馬を中心に結成されました。世にいう、総合商社の始まりです。薩長同盟の基点ともなったこの周辺には、龍馬ゆかりの場所がいくつもありました。

 

龍馬の夢見た日本の未来は、どのようなものだったのでしょう。その生きた証をたどることは、日本の政治の原点を見つける旅となります。次にチャンスがあれば、長州藩のあったあたりを訪ねたいな・・・。

和気藹々

IMG_0274_copy.jpg  「後援会の新春のつどい」を開催しました。お蔭様で大勢のご参加のもと、成功裏に行うことができました。

 来賓には、阿部川崎市長、大島川崎市議会議長、持田神奈川県議会議長、同僚議員をお迎えし、祝辞を頂戴しました。

 懇親会では、手塚さんによる三味線の披露もあり、女性の皆さんの歌で盛り上がりました。

 ご参加の皆様、本当にありがとうございました。戴きました励ましの言葉で、明日からも頑張れます。

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Merchant ship

IMG_0272.JPG県庁での仕事を終え、時間に余裕があったので「日本郵船歴史博物館」を見学してきました。県庁から徒歩で4分程度の距離にあります。海岸通をみなとみらい方面に向かい、像の鼻パーク、神奈川県警察の高層ビルを過ぎれば、博物館に到着です。ここも港町横浜にふさわしい、歴史的建造物。エキゾチックな感じです。

 

  そう、ここは「船」の歴史を知る博物館。シップ好きな私にとっては、観るもの全てが趣味の世界です。島国日本の発展は、海運の歴史でもありました。建物の素晴らしさも去ることながら、船舶の模型も精巧に造られています。

 

  一方、コーナー「戦争と壊滅」では、戦争の犠牲となり海に沈んだ商船の現実を知ります。戦中戦後の沈没した商船数は、約2800隻(日本郵船含む)あったと記されています。そのほとんどは、アジア周辺海域で沈没していました。今でも海底に眠る船舶の多さに、驚くばかりです。

 

日本船舶の歴史は、港町 横浜と共にあったことを改めて感じました。県庁周辺には、見逃せない博物館が集積しています。潮風に誘われながら、春の博物館巡りをかねた横浜散歩はいかがですか。

http://www.nyk.com/rekishi/

文明開化を知る

IMG_0267.JPG横浜の港町にぴったりのこの意匠は、1904(明治37年)竣工の「重要文化財旧横浜正金銀行本店本館」です。戦後は東京銀行横浜支店となり、現在は「神奈川県立歴史博物館」となっています。神奈川県庁に行った際、ついでにぶらりと立ち寄ってみました。

 

県庁から博物館までは、徒歩5分程度の距離です。小春日和の港町を海風と一緒に散歩することにしました。歩道のガス灯を横目に馬車道を歩いていると、石・煉瓦造りの建築物の上に立つドームが観えてきました。建物だけ観ていると、ウィーンにでも来ているような気分にさせてくれます。早速、中に入ってみました。

 

300円の入場料を払い、3階から見学です。展示物のなかでも圧巻だったのは、歌川広重の東海道五拾三次の浮世絵でした。200年以上前のものなのに、色が鮮やかです。浮世絵で観る神奈川県の風景は、観ている者をその時代と場所に引き込んでいきます。

 

 芸術作品、絵、写真、模型等により、神奈川県の歴史の移り変わりを観ます。次第に、神奈川県がいかに日本にとって、重要な位置にあったかということを知ります。ペリー来航により、日本の近代化の玄関口ともなったこの横浜で、神奈川県の歴史を知るチャンス。子供の教育にもよさそうです。

Renovation

 生田浄水場は平成27年度をもって浄水機能を廃止する。工業用水道事業専用の浄水場にすることよって、新たな空間が生まれることになる。有効利用策は「生田浄水場用地の有効利用に関する基本方針」(案)に示された。そのキーワードは、緑・スポーツ・コミュニティ・防災の4つに集約されるといっていい。

 

方針によると配水池上部には、環境・再生可能エネルギー機能をもたせる。太陽光発電システムの設置を想定し、新たな発電を実現する。浄水場用地にはスポーツを行うことのできるエリアを計画している。市民によるスポーツを楽しむためのスペースの確保を求める声に、応えようとしている。

 

市有財産は時代の移り変わりとともに見直され、地域の要請により機能と役割をRenovationする。新たな要請は、地震等の災害を想定した空間の確保は忘れてはならない。多種のスポーツを楽しめる環境の整備も求められるだろう。来週からは、市民意見の募集が始まります。

 

  市民の声を聴くパブコメは、平成24221日(火)から、平成24321日(水)まで実施される。

下水道使用料は、公平に扱われなければならない。本来、下水道利用料を徴収すべきところから、徴収していない事例が判明した。川崎市では、市内の実態調査に踏み出し、調査結果を公表した。

 

 徴収漏れが判明した件数は、分かっただけでも2400件あった。その内、指定工事店の工事手続漏れは499件、事務処理上の誤りは424件あった。原因調査継続中は、1477件あった。

 

 今後の対応としては、遡及期間を5年として請求する。事務のミスを犯した執行体制も、平成24年から局内に専任部署を新たに設置する。

 

川崎市には公正に対処し、再発防止と徴収の強化を行ってほしい。今後の、全容解明に期待したい。

 川崎市では市内にある焼却場の火力を利用し、発電と売却を行っています。電力会社は福島第一原発の事故以来、止めていた火力発電を再稼働し、電力の供給を行ってきました。火力は燃料代のコストが高いといいます。そこで、焼却場の火力も発電に使わない手はありません。

 

 例えば、橘処理センターの場合、平成22年度の発電電力量は、45534610kwhです。その内、売電電力量は、24609528 kwhとなっています。売電先はPPS(株式会社エネット)で、売電代金にすると221477827円にも及びます。つまり、売却電力量(余剰電力)は、発電電力量から所内使用電力量を引いたものとなります。

 

 一方、焼却場はごみを処理するための火力なので、24時間発電しているわけではありません。余剰分を蓄えておくだけの蓄電技術はありません。焼却していない時は、電力を買わなくてはならないことになります。PPS(株式会社エネット)からの購入電力量は923448 kwhで、購入代金にすると24966766円となります。

 

 我々が生活のなかから出されたごみを焼却し、焼却灰を海に埋めています。その過程で起こる熱を利用して、発電していることはあまり知られていません。今後の蓄電技術の向上とPPSの進展により、売電量を増やすことに期待します。

「議員討議」始まる

  hirotoimg158.jpg127日に開催された「議会運営検討協議会」が、新聞で紹介されました。明日は午後1時半から、2回目の会議が行われます。

 

 テーマは「地方自治法180条の専決処分事項の見直し」と「会期の見直し」です。

 

 私が座長を務め、各会派の代表議員5人の議論を進行します。少数精鋭による議員同志の討議となります。

 

この会議は傍聴可能です。また、議論の内容については摘録という形で、議会ホームページにて公表していきます。

 

川崎とPPSの関係

 電力供給不足や料金の値上げ予定により、PPS(特定規模電気事業者)に対する期待が高まっている。東京電力㈱の電気料金に比べ、PPSから電力を買った方が安いからだ。2000年の電気事業法の改正により、東京電力㈱以外の電力供給会社による売電を可能とした。2005年には、小売自由化範囲の拡大により、全電力需要の6割が可能となった。

 

 これを受け自治体等は、PPSからの電力調達を進めている。大口需要家の予算削減効果は大きい。世田谷区では、PPSが落札した場合、11000万の削減効果を見込んでいる。横浜市では、削減幅は明確にしないものの、既に、市庁舎・地区センター等、600施設に及んでいる。

 

 一方、我が街、川崎市はどうだろうか。川崎市は「平成23年度環境配慮電力入札」で、39施設を対象に実施し、内25施設がPPSによって落札された。主な施設は、市庁舎・多摩区役所・市民ミュージアム・ごみ処理センターなどである。川崎市には、1000を超える施設があるといわれているが、その内の36施設に留まっている。

 

 出来ればコスト削減効果に期待したい。しかし、市が提案する入札の全てに、PPSが手を挙げてもらえるとは限らない。PPSの電力供給量は、発展途上の段階にある。自由化市場に占めるPPSのシュアは、約3.4%とわずかでしかない。PPSは企業の利益を生むと判断した施設にしたか、入札に興味を示さないのが現状だ。

 

 脱東京電力㈱が進む一方、留意しなくてはならない点もある。電気料金にばかりとらわれていると、そこに落とし穴はある。電気事業者には、環境配慮が求められている。その1つ、二酸化炭素排出係数は、東京電力㈱が0.000425kwhに対して、丸紅㈱は0.000492kwhとなっている。二酸化炭素の排出係数を比較すれば、東京電力㈱に軍配はある。

 需要家のメリットは、競争原理によって働く電力料金の低廉化にある。買う規模が大きければ大きい程、電気代を安く抑えることができる。加えて、企業間競争によってもたらされる環境配慮への効果も期待したい。川崎市は先進自治体の取組みを、参考にすべきである。購入の選択肢がある以上は、川崎市施設のPPSの利用拡大に期待したい。

 

福運を招来する

IMG_0263_copy.jpgいよいよ明日は立春です。そんな今日、各地で「節分祭」が行われました。「福は内、鬼は~外!」各地でこだましたことでしょう。今年こそは節分を機に、災害のない安寧な1年を願うばかりです。

 

私は1970年生まれなのですがどうやら「厄年」のようなのです。昨年が本厄だと思っていたのですが、それは「前厄」のようだったのです。いまだに不確実なのですが、曖昧にしておいた方がよさそうです。今年は特に豆の御利益にあずかりたいところです。

 

 さて、iフォーンのカメラで、ブログ用の写真を一人で撮ろうとするも、なかなかいい角度とはなりませんでした。結果、ご覧の写真となってしまいました。何枚か自らの手で自分を撮っていると、神社の奉賛会会長に「写真より早く豆を投げなさい」(笑)と、せかされる始末。別の人に写真を撮ってもらうよう、頼んでおけばよかったです・・・。

節分迫る

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 風がなんとなく暖かく感じられた今日、田辺家において節分祭の準備作業がありました。神社関係者の手により、節分祭でまかれる餅が用意されました。その餅米の量は、なんと200キロ。5000個分に相当します。

 餅をうすでつくのではなく、機械でつくります。餅米を蒸気で蒸かして、専用の機械を通すと、餅がチューブの形をして出てきます。それを小さく切ってから丸めて完成です。

 もちろん昼食は、出来たてのお餅を大根おろしで頂きました。さあ、いよいよ節分祭は明後日(2月3日)。子どもたちはお餅やお菓子をゲットするチャンスです。是非、節分の日は、神社で福を呼び込んでみてはいかがでしょうか。

 

野川神社 豆まきスタート 1回 午後3時より  2回 午後4時より

馬絹神社 豆まきスタート 午後3時30分より