2011年11月アーカイブ

家族の絆

IMG_0106.JPG拉致被害者家族支援「めぐみちゃんと家族のメッセージ~横田滋写真展」が、川崎市役所第3庁舎1階ロビーで開催されています。昨日のオープニングセレモニーでは、横田夫妻も参加され、大勢の人が来場しました。2階情報プラザでは「記事でたどる拉致問題」展も併催しています。ここでは、拉致問題の現実が写し出されています。

 

IMG_0107.JPG会場には横田滋さんが撮られた写真が、並べられていました。写真は、どこの家庭でもごく普通にみられる、子供の成長を記録したものです。旅行でしょうか、微笑ましい親子の一風景がありました。家族で過ごした13年間の記録が、ここに写し出されています。しかし、コーナーをまがると、そこから写真は一変します。北朝鮮から提出された、めぐみさんの写真へと移っていきます。非情なこの現実を、ここで誰しもが実感することでしょう。

 

これらの写真を見るたびに、早期解決を願わずにはいられません。我々に出来ることは、関心を持ち続けていくことです。ここに来て、拉致問題の現実に触れ、家族の絆だけは誰にも奪うことはできない、そう強く感じました。

 

開催日時は、平成231128日から平成23122日まで

午前830分から午後5時まで、但し、122日(金)は午後3時まで

 

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 復旧に向けて作業中のミューザ川崎シンフォニーホールの内部が、川崎市議会議員に公開されました。今も、見るも無残に、天井が落下しています。前回、視察した時と変ったのは、照明が点灯していることと、落下物が一部取り除かれ、床面が見える点です。現場では数人の作業員が復旧に向けて、話し合いをしている様子が見えました。いよいよ作業が本格化するようです。

 8IMG_0111.JPG月31日に発表された日本建築防災協会による中間報告の結論では、天井のフック状金具の強度不足などを指摘しています。平成243月には、ホール震災被害調査結果報告書が示される予定です。復旧工事費用は、186900万円。平成24年度末に完了し、平成2541日にリニューアルオープンする計画です。もう一度ここで、美しい音楽の響きを聴きたい。今後も「音楽のまち川崎」の胎動を、見守っていきます。

復興支援 ~絆~

 

DSC07023.JPG仙台市を訪問し、支援者からお預かりしていた浄財を、奧山恵美子仙台市長に手渡しました。市長からは、川崎市職員の応援派遣など、これまでの協力に対しても、感謝の言葉がありました。また、災害対応について意見交換しました。仮設住宅の防寒対策は、新たな課題だと話します。
  DSC07030.JPG会談終了後、市内の被災地に行きました。最初の場所は、深刻な被害のあった折立地区です。自然豊かで閑静な住宅地の斜面に位置しています
。地震の揺れによる建物の損壊と、道路の歪みが酷かったところです。8ケ月経った現在も、多くの家屋が傾き、危険な状況です。津波被害と同じく、内陸部の状況が深刻なことに驚きました。

DSC07037.JPG 宮城野区と若林区の沿岸部に行きました。津波による散乱物はほとんどみられず、整地されています。集められた瓦礫は分別され、山積みになっていました。3箇所の焼却施設を仮設し、急ピッチにごみの処理を行っていました。被災地を訪れて、復旧が一歩一歩、前進していることが分かりました。

仙台市の早い、復興をお祈り致します。

晩秋の落日

DSC06989.JPG秋の景物。 

より美しく紅葉するための条件は、4つあるという。

 

1、昼夜の温度差があること

2綺麗な空気

3、日光

4、湿度

紅葉はよく人生になぞられ、俳句などにも用いられている。

紅葉が美しい色合いを見せるのは、上記の条件が揃ってのこと。

水面に浮かぶ紅葉を人生に例えるなら、きっと人の生き方にも、似た条件(環境)があってこそ、美しく深みのある人生となるのではないかと感じる。 

川崎再生

  IMG_0085.JPG「阿部孝夫市長就任10周年を祝う会」に出席しました。会場は大勢の支援者で賑わいました。私はこれまで、阿部市長の都市政策や行財政改革を、一貫して支持してきました。この10年の歩みは、川崎市の姿を大きく変えたといっていいと思います。そこで、川崎市は、どのような変化を成し遂げたのでしょう。

 

市長は挨拶のなかで、就任直後を振り返り「川崎市にはもともと素晴らしいポテンシャルと民間力があった。そこに梃子を入れただけ」と語りました。確かに市長の目のつけどころは、実に感心します。例えば、もともとあった音楽資源を再発見し「音楽の街・川崎」を標榜しました。市にある潜在する財産を有機的に結びつけ、見事、新しい都市のイメージを創ったのです。

 

それだけではありません。公害を克服した川崎の歴史に目を向け、環境技術に光を当てました。行政として出来うる支援を産業に向け、関連した産業の誘致も進めました。今や、臨海部にある環境技術は、世界の注目を集めるにまで至りました。

 

阿部市長就任後、川崎市は間違いなく発展の度合いを加速させています。人口増加率1位、市内経済成長率(実質)1位、人口一人あたり課税対象額1位など、政令指定都市のなかでもひと際、元気があるといえます。

 

 これらの数字の背景は、一例にもあげた成長戦略に後押しされているといっていいでしょう。これから伸びる新産業の創出に、川崎の未来があります。川崎市政の飛躍に向けて、阿部市長のアイディアとリーダーシップに期待します。また、10年間の市政運営に、敬意と感謝を申し上げます。

稼働に向けて!

IMG_0074.JPG(仮称)リサイクルパークあさおの現地視察を行ってきました。王禅寺処理センターの老朽化により、隣接地に新築しているごみ処理施設です。建築物の進捗率は95.8%、完成期限の平成24330日を目標に、順調に工事が進んでいます。

 

  IMG_0069.JPGこれは、ゴミをつかむクレーンです。ごみピットからごみを握り、焼却炉までスライド移動させます。その大きさは、パカーシャ1台をつかむ程の大きさ。施設全体の処理能力は、450t/24h(150t×3炉)で、その規模の大きさが伺い知れます。

 

IMG_0075.JPG 午後からは市役所の会議に出席です。写真は、市役所内にある私の机です。留守の間に書類の山が築かれていました。崩れそうな書類の山には、忘年会の案内から12月議会の事前資料まで、無造作に置かれていました。全てに目を通すだけでも相当の時間を要しそうです。結局、半分は、自宅で読むことにしました。

水源を守れ!

DSC06970.JPG川崎市の水道の源となっている、宮ケ瀬ダムを視察した。私の関心はダムそのものよりは、ダム周辺の森林の状況にあった。以前、仲間の県議から、山が荒廃していることを聴いていたからだ。左の写真は、今日のダム湖の様子。下の写真は、湖面に浮かぶ浮遊物と流木である。我々の水源環境は本当に大丈夫なのだろうか。

 

  DSC06971.JPG水源環境の保全のための対策は、喫緊の課題だ。そこで、導入されたのが、一人、年間950円程度、徴収している神奈川県水源環境税である。税率は、均等割300円、所得割0.025%相当額となっている。税の目的からすると、個人的には所得割が含まれていることに違和感を持っている。所得の多寡で環境に対する負担を変えるのは、理解に苦しむからだ。話はそれたので、元に戻したい。

 

 この予算は県全体の税収でいえば38億円となる。基金に積まれ、ダム周辺の水源林整備などの費用に充てられる。この超過課税は平成19年度に始まり、5年で見直すことになっている。つまり、今年度までの施策なのだ。平成22年度末の基金残高は73900万円。神奈川県議会ではこの9月に、水源環境税の5年延長を議決したという。

 

  DSC06973.JPGダム周辺の森林の保全・再生は、我々の飲み水に影響を与える。これまでの5年間の対策の成果を知りたい。写真は、ダムを造る際に岩を削った部分で、その後、緑化した。むき出しの岩肌に手を加え、植生して緑になっている。このような場所はいたるところでみられた。興味深いデータがある。平成15年の森林荒廃率66%から、平成22年には24%まで改善している。

 

 アウトカムは全てにおいて重要である。超過課税の延長の議論はどのようなものであったのだろう。税収の使途のなかには「水環境モニタリング調査」とあった。県職員に水質調査について訊ねると、分析はまだ行っていないという。県議会では、水質に関する議論もなかったという。効果や改善が確認できれば、我々も納得して税金を納められる。何故なら、ここは我々の「命の泉」だからだ。

達意の文章術

  DSC06967.JPG本屋では「文書術」を題材にした本をよく目にします。原稿やブログなど、日頃から文章を書く機会が多いことから、そうした本を必ず手に取るようにしています。こうした本を読んでみると、恥ずかしながら、文書技法の認識違いや、比喩の使い方の間違えを知ります。いい文章とは何を指すのか、本を題材に論じてみます。

 

達意とは「言わんとすること事柄を十分にわからせること」(スーパー大辞林)です。だれでも、達意を的確に表現したいところです。そこで「書くことが思いつかない人の文章教室」近藤勝重著、「文章力が身につく本」小笠原信之著を読みました。これらの本では、文書を書くための処方術や、正確に伝えるための作法が紹介されています。普段、文章を書き慣れている人でも、案外、落とし穴にはまっていることに気づきます。

 

 これらの本を読んでみると、いい文章の条件というものが垣間みえてきます。それは、記憶に留まる文章のこと。心に残る文章には、読み手に「共感」を得る描写が入っているといいます。文章に情景を加えることで、読み手の想像によって立体感を生みます。つまり、その場の空気を「共有」させることになり、記憶に残る文章に近づくのです。

 

 作文のテーマについては、日々、悩みます。作成時には、文法や句読点の位置まで細心の注意をはらいます。日頃の生活のなかで、議会で取り上げるべき問題なのか、ブログのテーマにふさわしい題材なのか、あらゆる視点にたち創作します。文書を書くことに悩んだら、携わるプロの本を手にすることをお勧めします。読書から学ぶ文章術によって、達意の道を目指していきます。

DSC06966.JPG 平成22年第3回川崎市議会定例会において、川崎市地域包括支援センターを、宮前区内に増設するべきであると提言していました。選挙でも、高齢者施設の充実を市民の皆さんにお約束していました。その後、宮前区内の地域包括支援センターは、2箇所の増設となり7箇所体制を実現することができました。そこで、センターの果たすべき役割と課題について検証します。

 

 地域包括支援センターとは、高齢者の方々が住みなれた地域で、安心して生活が送れるよう、あらゆる相談を受ける機関です。ケアマネージャー、社会福祉士、看護師の3職種により、高齢者の相談に応えています。施設の運営は、川崎市が事業者に運営委託し、サービスを提供しています。一箇所あたりの委託料は、2251万円です。

 

宮前区内の相談実績は、平成20年度で7509件、平成21年度で11771件、平成22年度で12463件と、増加傾向にあります。特に注目すべきところは、「虐待」に関する相談が増えていることです。平成20年度の23件に対して平成22年度には139件と、2年で6倍に急増しています。また、医療関係の相談も増加しています。平成20年度の326件に対して平成22年度には880件と、こちらは2倍以上に増加しています。

 

新設の施設を視察し何人かの担当者に話を伺うことができました。共通した課題は、施設の認知度がまだ低いことです。また、対応できる職員が少なく、人手不足だということも分かりました。訪問相談に出向くため、センターを留守にすることもあるそうで、スタッフの増員が必要だと感じました。

 

データからも分かるように、高齢化の進展に伴って、センターのニーズは益々高くなっています。現在、高齢者人口6000人を超えない範囲に一箇所整備されていますが、地域内にブランチを増設するなど、新たなニーズへの対応も求められます。病院の帰りなどにお茶でも気軽に飲める、そんな場所となることが理想ではないでしょうか。

芸術はバクハツだ!

IMG_0049.JPG1911年、川崎市高津区二子に岡本太郎は誕生した。生誕100年目を迎えた今年、美術館では記念展を開催している。そう、岡本作品を初めて目にしたのは、1999年のことだった。私が初当選したその年に、岡本太郎美術館が完成しオープンした。開館式で挨拶する岡本敏子(当時館長)さんのうれしそうな笑顔を、未だに記憶している。

さて今日は、息子が学校の行事で岡本美術館へ行くという。なら私は、北青山にある記念館を訪ねてみよう。

 

IMG_0040.JPG何気なく歩いていると普通に通り過ぎてしまうような、一軒家がある。一流のブランドショップが建ち並ぶ青山骨董通りの路地に、記念館はあった。早速、アトリエに入ってみた。テレビで見たあの部屋には、固まった絵具が着いた筆が、机の上に規則正しく置かれていた。本棚のように納まった画版が、次の順番を待っていた。床に垂れた絵具の跡がある。そこはまるで、時間が止まっているかのようだった。

 

IMG_0039.JPG「四角い枠にこだわるな キャンパスからはみ出せ」という岡本氏の名言がある。部屋の中央には、その言葉どおりの枠からはみ出しそうな絵が置かれていた。

庭に出てみると、言葉では説明することのできない形の彫刻が無造作に置かれていた。奥にある巨大な像は、我々の想像の産物をはるかに超えるものだった。

 

IMG_0047.JPG 没後100年を迎えても岡本芸術や言葉に、衰えは感じられない。やっぱり、芸術はバクハツだった。型にはまったルーティーンな毎日にあきあきしたら、ここに行ってみるのもいいだろう。心にちょっとした刺激を求めるなら、岡本作品に触れてみる、それもありなのだ。息子は美術館に行って、何を感じ取ったのだろう・・・

宮前区の地下に!?

IMG_0016.JPGリニア中央新幹線に関する環境影響評価法に基づいた方法書の説明会が、宮前区内で2回、開催されました。そうです。宮前区の地下を、リニアが通過することになるのです。そこで区民の声に、「振動は大丈夫なのか、体に対する電磁波の影響はないのか」、といった不安の声を聴きます。

 

中央新幹線は、東京の品川と名古屋市東海道新幹線名古屋駅付近をつなぐ、延長約286Kmの鉄道計画です。最高設計速度はなんと505km/時。品川~名古屋間をノンストップで走った場合の走行時間は、40分から47分というから驚きです。川崎市内には、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区の順で通過します。この区間においては、大深度地下トンネル方式で、地中40mを通過します。

 

環境影響評価とは、事業者によって一定規模の開発を行おうとする時、環境に対して調査、予測、評価など行い結果を公表することです。つまり、川崎市内を通過するので、川崎市の条例が適用されるのです。そして、環境の保全の見地から、川崎市やJRに意見することも出来ます。 

 

 川崎市に対する意見の受付けは、1110日までになっています。振動、地下水、電磁波など、皆さんの意見をぶつけてみてはいかがでしょうか。この条例に従い、環境への影響をなるべく回避し、低減につながることに期待します。今後の、区民の不安を払しょくする、データの開示を待ちます。以下、「あらまし」を添付します。

JR東海 http://company.jr-central.co.jp/company/others/assessment/kawasaki/_pdf/outline.pdf#search='

昨日、自民党政令指定都市議員連絡協議会・議会議員連盟の総会が、静岡市で行われた。この会合は、他都市の市議と交流し議論する場として、毎年多くの議員が参加している。市長選挙を控えた大阪市議は「大阪都構想は反対である。大阪市を無くすことは絶対に許してはならない」と訴える。自治体の姿はどうあるべきなのかが問われている。

 

総会は、参加都市が年々増えている。全国にある政令指定都市の数は19都市になった。来春には、熊本市を加えた20都市になる予定だ。政令指定都市になれば、都道府県と同格の扱いになる。ここで大阪市の議員が語るように、都道府県と政令指定都市の関係は、見直す時が来ている。

 

自治体の数をみてみよう。全国の市町村の数は1999年に3232あったが、201110月現在で1719まで減少している。その合併による効果は職員25万人の減、地方議員などは26000人以上減った。年間で1200億円の経費を削減したことになる。基礎自治体は平成の大合併により集約化し、単位の広域化を実現した。ちなみに会場となった静岡市は、この合併により政令市の条件をクリアーしている。

 

私は、政令市の権限を強化し、大都市固有の問題を独自に解決できる分権が必要だと考えている。それぞれの都市にある借金の額をみても分かるように、二重行政だと指摘されている無駄を改める必要はある。そうした意味で特別市構想は、議論に値する。大阪都に権限を集約するのか、政令指定都市の機能強化か、大阪府民・市民の選択が注目される。日程は、27日投開票される。

線量を測る

IMG_1154.JPG 購入したガイガーカウンターを手に、近所を回ってみました。近所の線量は、0.10μ㏜/h前後を計測していました。左写真は、宮崎第四公園の落葉の上を測ったものです。0.10μ㏜/hで問題ないようです。

 

  IMG_1156.JPG右の写真は、神木公園の水飲み場です。0.09μ㏜/hですので、こちらも問題ありません。

 

「放射線量が0.19μ㏜/h以下であれば文部科学省が目指すこととしている一般公衆の年間線量限度1ミリシーベルト以下となる」という目安から比較しても、安心の範疇にあるといえます。

 

 今後も出来るだけ多くの地域を測って参ります。ご要望などありましたらガイガーカウンターを持参します。メールにてご連絡下さい。