自己啓発本の一節に、心が動いた。それは、「ウオルトディズニーが、小学校5年生の時に授業で花壇の絵を描いたことがあったが、先生は絵を見て驚いた。『ウオルト君、その絵はおかしいわよ。花に顔があるなんて』するとウオルトは『僕の花にはあるんだよ』ときっぱり言って絵を描き続けたそうだ。ディズニーランドの花には、今でも顔が描かれている。」この一節、皆さんはどうお感じなられるだろうか。私は職業柄、川崎市政にだぶらせて考えてしまう。
今の政治に置きかえてみたい。おかしいと指摘した先生は、ただ正論を子どもに諭しただけである。しかし、子ども心には、見たままの花ではなくて、心に描いた顔の絵を写しだしたかった。その後、描いた発想(夢)が現実のものとなり、社会に受け入れらている。今では、あらゆる層に影響を与えている。私は政治にも、それを良とした、寛容さがあっていいと考えている。
政策に必要なのは、発想力ではないだろうか。それは何故か。今の政治は、過去の事例や国の統制によった政策に、固執する傾向があるからだ。川崎市の個性と魅力あふれる街づくりを実現するには、画一的に進められてきた政策を改め、ディズニーのような発想を加えてみるのもいいのではないだろうか。
私の政策にはディズニーの描いた"顔"のような、より多くの発想(アイディア)を加えて、一味違う施策を積極的に取り入れてみたい。そのことが、個性と魅力ある街づくりを実現すると考える。公の職にある者は蓄積してきた発想(夢)を、積極的に政策に生かす努力をするべきである。私は次への挑戦に向けて、発想力を生かした政策の立案に力を注いでいる。
参考文献『「人を動かす人」になるために知っておくべきこと』(John C.Maxwell) 三笠書房