川崎VS横浜

 タイトルは、Jリーグの神奈川ダービーのことではない。「さらば二番手 川崎変身」。先日の朝日新聞のなかにあった記事の見出しである。内容を読んでみると、最近の川崎市が横浜市よりも多方面において、元気(勢い)があるという「比較論」であった。川崎市で議員を務めている私にとっては、興味を引く内容である。それでは、川崎市のどの点が元気になっているのか、その記事の内容から論じる。

 このところの川崎市の躍進は、市民の目にも映っているはずである。武蔵小杉駅周辺の開発は、高層ビル群が建ち並び、ともなう人口の流入によって新駅の設置にも結びついた。川崎駅西口の商業施設ラッゾーナには、連日、東京や横浜ナンバーの車が買い物に訪れ賑わっている。

それらを裏付ける数字がある。川崎市の人口増加率は政令指定都市でトップである。経済成長率は、横浜市の-0.14%に対して川崎市では2.49%と差を付けている。平均所得は、横浜市の316万円に対して川崎市は356万円となっている。横浜市を抜く部分も、いくつかみられるようになった。

川崎市のポテンシャルとは何か。それは必然とある立地といっていい。記事のタイトルは、立地特性を生かした都市政策の成功にある。横浜市(368万人)と東京都(1300万人)の間にある立地特性が、これまでの街の発展を支えている。加えて、羽田空港の国際化は、羽田に隣接する川崎市の、都市政策を遂行する上で最高の材料となる。横浜市にはない川崎市特有のポテンシャルを伸ばす政策に、力点をおくべきである。そのことが、都市間競争を勝ち抜く、川崎の競争力となるのだと結論としたい。