2010年7月アーカイブ

志高のデザイン

DSC01213.JPG 私たちの生活のなかに見える物は、数知れないデザインによって形づくられている。デザインは、その場所の空気と時間を変える特異な能力を持っているといっていい。人は誰しも、素敵なデザインで囲まれる生活に憧れるし、自分のお気に入りの物を近くに置いておきたいと願うものである。私の好きなデザインは、建築家フランク・ロイド・ライト(Franku Lloyd Wright)の作品である。理由は、ライトの作品に格調と神秘性を感じるからである。

DSC01204.JPGライトの代表建築は、ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館である。「建築そのもののインパクトが強すぎて展示作品が映えない」といわれたほど、他の建築物にはない存在感を示している。私は、グッゲンハイム美術館の建築物と展示物が好きで、ニューヨークに行った時は、必ず訪れる場所となっている。

 日本でライトの建築が見られるのは、愛知県の明治村だそうだ。残念ながら私はまだ行ったことがない。ここには、帝国ホテルの正面玄関の一部が移築・復元されており、国内で見ることができる数少ない場所である。それにしても、関東大震災にも耐えた帝国ホテル(ライト建築)が、44年の短い期間で取り壊されたのは、もったいないというか誠に残念でしかたがない。

 ライトは、建築以外にも家具のデザインでも評判が高い。実は我々も、ライト作品を入手することが出来る。机、椅子、テーブルなど、身近に体感することが可能なのだ。下の写真は、我が家に唯一あるライトの逸品である。Taliesin3(タリアセン3)といい、チェリー材のブロックと光の反射が実によく、これ1つで、リビングの空間を温かい雰囲気へと変えてくれる。

IMG_0416.jpg 物の価値は、デザインにあるという者がいる。素材を生かしたデザインは、そのもの自体を引きたたせると同時に、その空間をも満足させる。価値あるデザインには、何代にわたって引き継ぎたくなる、付加価値を与える。何度見ても飽きない。また見てみたい。また行ってみたい。そう感じさせるのがライトデザインの真骨頂なのであろう。

星に願いを Northern Cross

不朽の名作『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治著)のデジタル映像版を観てきました。100万人が感動したというこの作品。プラネタリウムの席に座り、見上げるドームには、素晴らしい映像美のスペクタクルが映しだされます。

 

「ジョバンニは、草原に寝ころび、気がつくと鉄道に座っていた。」ここから始まるカムパネルとの友情の旅。まるで自分自身も銀河鉄道に乗り、ジョバン二と一緒に幻想の旅をしているかのよう。アンドロメダ星雲、天の野原、冬の夜空を飾る北十字星。次々に流れていく車窓の景色。気がつくと物語の世界に引き込まれています。

 

360度のCG映像は圧巻です。大人も子供も楽しめるこの作品。是非、この夏、大切な人と一緒に観てはいかがでしょうか。いつか観たあの景色がそこにあるかもしれません。(私は、原作を今一度。読み直しています。)

  作品は「はまぎん子供宇宙科学館」で観ることができます。

 

全天周「銀河鉄道の夜」予告編http://www.gingatetudounoyoru.com/allsky/mov_b.html

市議会議員の財布事情

下の表は、名古屋市議会の「市会だより」に掲載されていた記事です。市議の月収がわかりやすくまとめられているのでご紹介します。ちなみに川崎市議会議員の月収は、名古屋市よりも6万円低い83万円です。いずれも政令指定都市の市議会議員の給料は、もらい過ぎだという意見があります。では、議員の財布事情をじっくりみてみましょう。

名古屋市議会議員の月収は89万円です。口座振込額は484980円。そこから保険や年金が引かれ393580円が手取りとなっています。議員活動をするには、注釈があるように個人事務所や関係した経費がさらに必要となります。加えて、交際費が結構かかります。いろいろな団体に会員として所属をしていると、月の会費だけでも結構な金額となります。議員のなかには、企業から献金を定期的にもらい、活動している者もいます。

政治と金の問題がよく聞かれる今、何事も透明性が重要だと考えます。名古屋市議会のように、広報によって詳細な議員報酬を記載して、市民に知ってもらう取組みは評価に値します。下の表をみて、皆さんはどうお感じになりますか?

 

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IMG_0391.JPG自民党川崎市議団は、川崎社会保険病院(川崎区)において、病院関係者と川崎市に対して要望を行いました。川崎市に対する要望内容は、「川崎社会保険病院の一般病床の一部を療養病床へ転換するとともに療養病床(医療型)確保に向けた施策の強化と補助要綱の協議を求める要望」を伝えてきました。

患者さんが救急要請をして、救急車が現場に到着します。川崎市内では、病院が決定するまでの滞在時間が30分以上かかってしまう割合が、全国の政令指定都市でワーストワンという不名誉な状況が続いています。俗にいう「たらいまわし」です。どんな理由であれ、あってはならないことだし、早急に改善しなくてはなりません。

重症患者の多くは高齢者です。川崎市内にある病院側の拒否で、重症患者の拒否件数を年代別でみてみると、高齢者(65歳以上)が505件(66%)と一番高い割合となっています。つまり、高齢者が拒否される傾向にあります。何故、高齢者が救急搬送の際、病院側から受け入れを拒否されるのでしょう。その理由の1つとして考えられているのが、高齢者を受け入れて寝たきりになると、日数によって入院基本単価が下がることがあげられています。

一般病床は、主に急性期(症状の激しい時期など)の疾患を扱います。療養病床は、主に慢性期(症状が安定した時期など)の疾患を扱います。川崎市には一般病床が7690床あり、療養病床が1199床あります。全国の療養病床数の平均は、人口10万に対して285床です。川崎市の療養病床数は、人口10万に対して84床しかなく全国で一番少なくなっています。

現在、川崎市内では、法律上、病床を増やすことは許されていません。療養病床の稼働率は91%とほぼ満床に近い状況です。一般病床の稼働率は70%と、3割が空いているのが実態です。従って、一般病床から療養病床への転換が、課題解決のための有効な手段となります。救急医療にも貢献できるものと考えられています。

IMG_0384.JPG国では平成17年に療養病床の見直しを行い「社会的入院」として、減らす動きがありました。将来の方向性も、療養病床を現在の38万床から平成24年に15万床まで減らす議論が政治課題としてあります。私は、地域の実情にあった制度とすることが課題解決の近道と考えます。ゆがんだ医療制度の不備が我々の安心を脅かしているのです。

 

写真上は、川崎社会保険病院。写真下は、利用されていない空きベッド。一般病床から療養病床への転換が待たれている。

市民の隠れた守護神

IMG_0375.JPG川崎市民の健康や食の安全は、ここで守られていました。昭和27年に設置された「川崎市衛生研究所」(川崎区)です。視察したこの施設では、公衆衛生の向上ため、情報の収集・解析・提供を行っています。扱う検査は、食中毒菌、HIV、水質、食品など多岐にわたります。室内は、ビーカーや見たこともない機械が所狭しと置かれ、小学校のころみた理科の実験室を想いだします。

 

半世紀以上にわたり、職員の方々の隠れた努力によって、市民の健康の保護のため研究が行われてきました。試験検査事業のなかでも変わったところでは、最近話題になった東扇島公園人口海浜(かわさきの浜)の、潮干狩りで採れる貝の検査も行っています。検査の結果、安全性が確認され、多くの市民が潮干狩りを楽しみました。

 

また、身近な家庭用品の検査も行っていました。例えば、24か月以下の乳幼児向けの衣類(ベビー服等)は、ホルムアルデヒドの使用が禁止されています。ホルムアルデヒトは、防しわや風あいの改善効果がありますが、健康被害の原因物質とされています。ここでは、そうした薬品が含まれていないか検査し、物質が検出されれば行政処分します。基準違反の商品をチェックする役割があります。

 

 研究所では、市民の健康を守るために、地道な研究を行っていました。このところ、口蹄疫問題や新型インフルエンザと、予期せぬ感染症が起こっています。神奈川口構想の計画があるように、新薬の開発を目的としている実験動物中央研究所などの機関と連携も視野に入れ、拠点を移してみてはどうでしょうか。相乗効果とあわせ、海外から流入する感染症の抑止に効果を発揮します。今後の川崎市衛生研究所の取組みに期待します。

地方交付税とは、国から自治体に交付される、使途自由な一般財源である。全国にある19政令指定都市のなかで、川崎市だけが不交付団体となることがわかった。ちなみに都道府県での不交付団体は、東京都のみである。今回、交付団体に転落するのは、横浜市、名古屋市、さいたま市、千葉市、相模原市である。リーマンショック以降、自治体の税収の厳しさが浮き彫りになった形だ。

 

行革に熱心な阿部市長を先頭に、厳しい目線で無駄を見直してきた川崎市は、交付団体にならなかった。川崎市の財政力指数は、平成21年度で1.1と他の自治体に比べて高い。1未満であれば需要額に収入額が足らないので交付団体となる。1以上であれば収入超過となり、不交付団体となる。財政運営の1つの目安ともなる指数である。

 

今回、交付団体に転落した名古屋市では、平成22年度から住民税を10%減税している。市民の住民税を安くしておいて、日本全国から集められた地方交付税が公布される行政運営は理解できない。また、放漫な財政運営をしている自治体にも交付される。地方交付税は、自主財源といっても、徴収は国がおこなうため、地方団体、地方住民にとってそれだけ希薄なものとなろう。自ら徴収していない財源は、それだけ無駄な支出を招く恐れもある。

 

 税財源のあり方は、国から地方へ移す「三位一体の改革」を進めることも必要である。加えて、課税自主権の有効活用を図るべきである。地方の実情にあった独自の課税が出来る仕組みにもかかわらず、議論すらおこなっていないのが実情である。事実、地方税収額に占める法定外税の割合は、0.11%とまだ低い。交付税に頼るのではなく、新しい法定外税の導入を真剣に考える時が来ている。

潮流による政策

川崎市では毎年、「市民意識実態調査」を行っている。質問はアンケート形式で、市政に関係した内容からなっている。議員が時世を知るためにはまず、市民意識を読み解く必要がある。そういった意味においてこの報告書は、政策を遂行する上で参考になるもである。平成21年の報告書による市民意識の結果は、次の通りである。

生活環境における満足度の意識では、満足度が高い順に「通勤通学の便利さ」(71.0%)、「買い物の便利さ」(70.1%)、「病院や医院までの距離」(69.1%)となっている。一方、満足度が低かった順に、「休日、夜間などの救急医療体制の充実度」(42.4%)、「空気や川、海のきれいさ」(47.8%)、「風紀上・防犯上の安心感」(50.2%)と続いた。

また、こんな結果も示されていた。市政の仕事で今後、特に力を入れてほしいことの問いでは、高い順に「病院、診療所の整備や救急医療体制の整備」(49.8%)、「防犯対策」(46.6%)、「高齢者のための施策」(44.3%)と続いた。確かに、救急医療体制については課題が多く、市議会でも議論が行われている。

 これらの結果をみて、コンパクトシティの都市像がまず頭に浮かぶ。この議論は、都市政策を語る際に、理想とされる街づくりのキーワードにもなる部分である。コンパクトシティの質(中身)の充実が、ヒューマンスケールでの移動を可能とし、市民の満足度を高める処方箋となることを結論とする。

Wカップの感動をもう一度

この夏、レンタルビデオ屋さんに行って、何を観ようか迷ったら、是非、この作品をお薦めします。クリント・イーストウッド監督の「インビクタス/負けざる者たち」です。「マンデラの名もなき看守」の感動からたった2カ月。やっとこの作品がレンタルスタートとなりました。

南アフリカと言えば、サッカーワールドカップ南アフリカ大会が記憶に新しいところです。残念ながら開催国であった南アフリカの予選突破はみられませんでした。この映画を観て知ったのは、サッカーではないもう1つのワールドカップの存在です。それが、ラグビーです。この映画では、舞台となった1995年のラグビーワールドカップの真実を観ることになります。マット・ディモン演じる、主将フランソワ・ピナールとネルソン・マンデラの信頼関係から生まれる感動の実話です。

「アパルトヘイトが残した人種間の壁を取り除かない限り、南アフリカは再生できない」と言ったのは、モーガン・フリーマン演じるネルソン・マンデラです(これまた、実物そっくり)。南アフリカ全人種の2300万人の投票により、選ばれた大統領の願いは何だったのか。その想いが勝利を呼び歴史を変えたのです。囚人から大統領への道を歩む人生だけでも奇跡なのに、更なる奇跡を起こしていたのです。

 

この映画の題名となったインビクタスとは、投獄のなかで支えにした詩の題名だったというから実に奥が深い。

 

「私が我が運命の支配者、我が魂の指揮官」

 

何人からどんな境遇をつきつけられても、自分の信念までは変えられない。自分の心をコントロールできるのは、自分しかないからだ。と言っているように私は解釈します。あきらめない強い信念を、失ってはならない。改めてそう感じる作品でした。

 

http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/ (オフィスの方、音出ます)

議会改革事例 ~その2~

IMG_0363.JPG 名古屋市議会を視察しました。名古屋の天候は晴れていましたが、特有の蒸し暑さを感じます。訪れた市役所本庁舎は、建築家平林金呉によるもので、1933年竣工の建築物ですから戦前に建てられたことになります。造りは帝冠様式の代表建築といこともあり、格調が高く立派です。また、名古屋市と言えば市長も有名です。河村市長と市議会の対立が顕在化され、議会との攻防は目が離せません。

 名古屋市議会の改革では、先駆的な取組みを行っています。平成224月から議員が主体となって「議会報告会」を行っています。会場は、市内5箇所にある区役所の講堂を活用して行っています。市民への報告内容は、議長が議会基本条例の説明を行い、副議長が予算について説明しています。各会場には100名前後の市民が参加をしているとのことです。

 他の議会ではみられない取組みもありました。「3分間議会演説」です。演説を行うのは議員ではなく、なんと市民です。演説を希望した市民は、7人枠を超えると抽選で選ばれることになります。質問者は常任委員会の席で、市長提出議案を含めた市政一般について演説をすることができます。そもそもは、ロサンゼルス市議会において、市民が発言していることを参考にしたとい言います。

 今回の他議会の視察は、大変に意義のあるものでした。来週から川崎市議会の議会運営委員会が再開されます。視察を行った他都市の改革事例を参考に、川崎市議会の改革に向けて議論を行う予定です。議会をより身近に、分かりやすく市民に伝えられるよう、変えるべきところはしっかり改め、情報公開を進めていくことが肝心です。

議会改革事例 ~その1~

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 議会運営委員会の視察で名古屋市にきています。今朝は、ホテルでブログを書いています。昨日の視察では、三重県議会の議会改革の取組みを調査してきました。三重県議会は、全国のなかでも改革に向けた取組が先駆的ということもあって、他の自治体議会から多くの視察が訪れているといいます。

川崎市議会にはない議会での取組がいくつかありました。1つは、「対面演壇方式」を採用している点です。川崎市議会の代表質問などは、市議会・傍聴者席側に向けて演説します。三重県議会では、議場の型を市長部局と議員が対面して議論ができるよう、向かい合わせの形となっています。これにより、二元代表制の下で、本会議の議論を活性化することに効果を発揮します。

2つは、議会の会期を「2期制」としています。定例会の会期は、219日から630日までの133日間、第2回が916日から1219日までの95日間、812日の臨時議会を加えると229日の開催となります。議会日数が増えたことにより、充実した審議を行うことが可能だといいます。

3つは、公聴会の開催を行っています。委員会において重要な案件については、県民の声を直接聞くために、公聴会を開催しています。川崎市議会では、行っていない内容です。

 川崎市議会議会運営委員会では、議会改革に向けた議論を積極的に行っています。三重県議会の議会改革では、参考となる点がいくつかありましたので、持ち帰り改めて議論をしていきます。今日は、これから、名古屋市議会に調査に行く予定です。その報告は、改めてさせて頂きます。

選挙を振り返る

私も応援部隊の一人として、この17日間を戦って参りました。期間中は、多くの時間を、駅や街宣車のなかで費やしました。ただひたすらに明日の日本の将来のためにマイクを握り締め、訴え続けたのです。そんなことで、しっかり日焼けしてしまいましたと言いたいところですが、雨ばかりの日が続き、傘の出番が多かった選挙でした。

さて、最前線で活動していると、選挙の風向きというものがよく分かってきます。公示後の数日間は、自民党が悪いのか選挙に関心が低いのか、ビラを取ってくれる人の数も少なく、このままで大丈夫かと心配でした。後半になると、受け取ってくれる方の数も徐々に増え、「自民党、もっと頑張らなくちゃだめよ!」と激励の声が聞かれるようになりました。風はフォローでもなくアゲインストでもなく、そのまま投票日を迎えてしまいした。

結果をみると、都市部の自民党は大変に厳しい結果となりました。今日の朝日新聞朝刊には、地区別の参院比例区の確定得票がそれを証明しています。川崎市内では、民主党が183653票、自民党が120069票、みんなの党が105676票です。新聞報道では、自民が勝利のごとく伝えられていますが、一部の都市部に限っては逆だということです。しかも驚くことに、自民党とみんなの党は、大差がないことが判ります。

 すでに参議院選挙が終わり、来春予定の統一地方選挙へと舞台は移されています。第3極の党が躍進したことを受けて、統一地方選挙でもその影響が予測されます。戦の疲れを癒している暇などありません。私はこれからあえて厳しい道を選びます。次のステージ目指して、挑戦を続けます。

実すれば之に備えよ

兵法の格言には、選挙戦略の攻略法が宝の山のように並び、不敗への戦略として勝利に導いています。孫子の兵法の1つに「実すれば之に備えよ」とあります。意味は「相手の戦力が充実していれば、我は態勢を整えることに専念せよ」ということです。つまり、「備え」の重要性を説いているのです。

民主党は、与党という立場を利用して、あらゆる組織を手繰り寄せ、優位な状況で選挙戦を進めてきました。一方の自民党は、野党に転じた我慢の10カ月間で再生の端緒を求めてきました。兵法でいう備えの時だったのです。備えが十分だったから議席を増やせたかどうかはわかりません。しかし、弱者が強者に勝つ「勝利の方程式」が、兵法にあったのだとしたら、兵法に興味を覚えます。

 そういえば、サッカー日本代表の本田圭佑選手も似たようなことをいっていました。試合終了後のインタビューでは必ず「次の試合に向けた準備をしっかりしたい」と語っていました。準備の重要性を強調していたのです。勝負(本番)で成功するには、備え。つまり準備が何事も大切だということに、改めて気付く決戦の夏でした。

夜空に浮かぶ星を眺めるていると、なんだか嫌なことや、たまったストレスのことがひと時でも忘れられるような気がしませんか。我が家には、昨年トイザラスで買った最新の天体望遠鏡があります。この望遠鏡は、電源を入れると自動で星に照準をあわせてくれる優れものです。この望遠鏡を買った当初は、毎晩のように夜空を眺めていました。予想どおりでした。今では、忙しいせいか(言い訳)やっぱり部屋のインテリアの一部となってしまっています。

さて、日本に帰還したばかりのはやぶさは、我々日本人の心に感動を与えてくれました。あの2m弱の小さいボディーで幾多の困難を乗り越え、7年間もの長きに亘りその使命を果たしたのです。46億年の過去を探しに出た旅は、過酷そのものでした。それを乗り越え、60億㎞の移動をした旅は、世界初の快挙といえます。

613日のことでした。オーストラリアの地で、きれいな流れ星のように光線を発した映像は、誠に印象的で感動するものでした。その後、昨日のニュースで、数十個の微粒子が含まれていたことが分かりました。なんともロマンチックで夢のある話ではないでしょうか。しかしこのはやぶさ、小惑星まで旅をして自力で砂を採取して、持ち帰ることが本来の目的ではなかったのです。次に登場予定の「はやぶさ2」の実験機だったのです。

はやぶさの予算は127億円です。2010年度予算では17億円の予定でした。ところが事業仕分けによって3000万円に縮減されてしまったのです。はやぶさ2を作るには160億円が必要です。仕分け人は、はやぶさの奇跡をどれだけ理解していたのでしょう。科学技術立国である日本が、自らの手で自国のポテンシャルの芽を摘む形になってしまったことは、誠に残念でなりません。

 

余談:カプセルの関連部品は、815日から19日まで、東京都丸の内の丸ノ内オアゾで一般公開される予定です。下のリンクは、HAYABUSA BACK TO THE EARTHの上映案内です。このナレーションがウルトラマンタロウというところが、にくい演出です。子どもにみせたい映像です。

http://hayabusa-movie.jp/index.html

伝統カレー

IMG_0321.jpgカレーライスといえば、自民党本部9階レストラン(永田町)のカレーライスの味が頭に思い浮かびます。政界では、おいしいと評判の一品です。国会議員の秘書を勤めていた時は、週に3回ペースで食べていました。今でもその味が忘れられず、国会に行った時は、わざわざ立ち寄ってまで食べています。カレーの味に限らず、それぞれ人によって、お気に入りの味と場所は必ずあるものです。

 さて、今日ご紹介するのは、箱根にある富士屋ホテルの「伝統カレー」(写真)です。我が家では、そう何回もいける場所ではないので、あらかじめ予約をするのが基本です。ホテル内は、平日でも混雑していることが多く、電話で予約して行くのが確実です。

さて、メインダイニングのある食堂棟は、1930年に建てられた歴史的建造物で、クラッシックな気分に浸ることができます。国登録有形文化財や近代化産業遺産にも指定された建造物の室内の壁は、贅沢そのものです。和洋折衷の内装が、カレーの味覚をさらに引き立てます。

伝統のカレーは、明治時代より代々伝わるレシピにより、120年間も変わらないメニューともあって、その味にも伝統を感じます。まろやかでこくのある風味は、また行きたくなるほど癖になる食感です。味を文章で表現するのはなかなか難しいことなので、まだの方は是非、実食をお試し頂いてはいかがでしょうか。

電柱の地中化

IMG_0292.JPG電線類地中化は、良好な景観形成に一定の役割を果たすことに留まらず、災害時の避難経路の確保や電柱による道路の遮断を未然に防ぐなど、その効果を発揮します。宮前区の道路は街路樹が多く植えられおり、道路の景観が素晴らしい街であります。私は出来ることなら、電柱を全て地中に埋ることができたたらと考えています。

 川崎市での電線類地中化は、シビックコア地区から進めています。優先エリアからの整備のため、なかなか住宅地まで地中化整備が実施されていないのが現状です。昭和50年代後半から始められたこの施策ですが、道路のモール化に併せて電線類地中化が進められています。現在の延長は28kmで、無電柱化率は1.1%に留まっています。進めている5カ年計画では、平成263月末時点で38kmを目指し、無電柱化率を約1.5%まで進める予定です。

無電柱化を実施するためには、道路の条件があります。それは、変圧器の地上設置が可能な道路であり、交通安全上、必要な歩道幅員が2.5m以上としています。そのような条件を考えると、路地の狭い道路では、電柱が取り払われにくいことになります。

 私は、何も2.5m以上の幅員を必要としなくてもいいのではと考えています。災害時の避難路として最も必要な道路は、玄関から出た先の生活道路にあるからです。以前に、議会でもこのテーマで議論をさせて頂きました。引き続き、電柱類の地中化を進め、宮前区には電柱類が少ない街になるよう取組んで参ります。

昨日、障害者福祉大会に出席しました。そこでは、障害者の方々から、市や国の施策に対する課題を伺いました。直接お話しを聞かないと気がつかないこともあり、目から鱗が落ちる思いで聞いてまいりました。要望のなかには、まだまだ制度上やハード面で改善しなければならないことを改めて痛感しました。今後、市に対して私からも、改善を求めていきたいと考えています。

さて、ある新聞の記事に「総務省 障害者対応で改善命令」との見出しがありました。内容を読んでみると、府省のHPを点検し日本工業規格(JIS)が定めている、障害者・高齢者向けの必須項目に対応しているかどうかを調べたというものです。調査結果では、音声読み上げソフトが十分反応せず利用しにくいのが48%、読み上げに時間を要するものが22%あることが分かりました。

それでは、川崎市のHPはどうでしょう。当然、調査結果などはありません。所管の市民こども局に現状と今後の対応について尋ねてみました。現在のところ、市に関係したHPでは、障害者や高齢者向けの音声読み上げ機能などの導入はないとのことです。今後は、CMSサーバーのリプレースの予定があり、併せて、対応するアプリに交換するというのです。そこで、年内には、HPにおいて検索機能の強化や、音声読み上げ機能の追加を行う予定とのことです。

 考えてみれば、視覚障害者がHPから情報を入手困難なこと事態おかしなことです。私から早急な改善を求めました。また、議会のHPも音声読み上げ機能を導入予定とのことです。あらゆる場面においてバリアフリー化を進めていかなくてはなりません。今後の市のHPに注目です。

IMG_0210.jpg市民の皆様方からは日頃より、地域の課題に対するさまざまなご意見を頂きます。我々の憩いの場所である公園も、相談で受ける多い内の1つです。先日、土橋7丁目公園の雑草が伸びているので、改善を求める声が私に届きました。早速、宮前区道路公園事務所に連絡をしました。

公園内の草刈りの対応について尋ねてみました。草刈は、地域の住民からなる公園管理運営協議会や愛護会にお願いしているとのこと。組織のないところでは、行政が年に2回程度の手入れを行っているとのことでありました。

写真上(6月中旬撮影)は、土橋7丁目公園を写しています。草が生い茂って死角となり、犯罪の温床ともなりえます。右下の写真(630日撮影)は、行政より草刈りされた、改善後を撮ったものです。

IMG_0272.jpg行政の目の届かない地域課題は、まだまだ沢山あります。そこを我々の目で見つけて、改善を進めていくのです。ぜひ、地域の課題がありましたら、私にご連絡下さい。目指すは、地域の課題は地域でみつけ、地域で解決できる、地域力を高めていくことです。ロバート・パットナムが提唱した、ソーシャル・キャピタルが、地域を良くしていきます。