2010年4月アーカイブ

IMG_0017.jpg 今朝の札幌は4月も終わろうとしているのに雪まじりの雨である。札幌市の郊外にあるモエレ沼公園に行った。この公園は、20世紀を代表する世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチ氏の設計によるものである。この地が「ごみの埋立地」であったことは想像にも及びない。美しい場所だけに雨と風が恨めしい。

 ルーヴル美術館のエントランスを想わせるガラスのピラミッドのなかに入ると、明るい解放感に包まれる。 この公園が完成するまでにはドラマがあった。19881028日にイサム・ノグチ氏が来日、現地を訪れ完成に向けた打ち合わせを行った。それからわずか2箇月後の19881230日、公園の完成をみずにニューヨークで他界した。公園は10年後の19987月オープンを迎えた。

 

 イサム・ノグチ氏はこう語っていた。

  「公園が本式になるのは30年かかると初めてわかった。

  人間はある程度までしか出来ないことがわかった。

  完成するのは人間ではない。自然が自分でやるのです」

                MOERE ACCESS MOERENUMA PARK

 

 今では年間80万人の来場者で賑わう公園となった。多くの子どもたちが自然と芸術のなかで走りまわり、家族と一緒に幸せな時を過ごす。現在は、イサム・ノグチ氏の意思を引き継いだ関係者の手で公園が守られている。芸術がちりばめられたこの公園。ゴミの埋立地から環境芸術として再生した功績は大きい。LANDSCAPE(景観。人口環境と自然環境の調和を目指して構成された外部空間の総合的景観)は見逃すことはできない。連休には北海道の地で、桜がみごろを迎える。

http://www.sapporo-park.or.jp/moere/index.php

札幌市議会視察

札幌市内のホテルでブログを書いています。早朝の鷺沼駅頭で約1時間半マイクを握り市政報告を終えた後、羽田空港に直行しました。札幌市役所には昼過ぎに到着し、早速レクチャーです。札幌市議会の議会改革についての調査です。川崎市の議会運営委員会で議論が続けられている項目内容に関連した、札幌市議会での取組みについて聞きました。

議員は法律(条例)を提案するのが一つの役割です。札幌市議会の議員提出条例については、提案して成立した議員提案政策条例が5本に及びます。(川崎市は1条例のみ)おそらく、政令指定都市のなかでは、多い方だと思います。そこで成立過程と条例内容について担当者に聞きました。説明によると、各会派の代表者からなるプロジェクト会議を開き、時には市長部局との連携を図り、5本中の4本は全議員の共同提案として成立したといいます。この過程は、川崎市議会でも参考になるものです。

条例制定権の拡大は、憲法94条で住民の権利自由を制限する権能を持ち、行政を執行する権能も持っています。国家と自治体は対等となり国家法と自治体法が成立したわけです。法律と条例のもとで、罰則の包括授権規定、罰則権限を行使することができるようになっています。(憲法41条)

 川崎市議会としては政令指定都市として初の議会基本条例を制定し、半年以上が経過をしています。議会改革の真価が問われる時期を迎えています。川崎市議会には、他都市の議会関係者からの視察も増えていると聞きます。これから他都市の議会改革の状況を踏まえ、川崎市議会として先駆的な議会改革が進むよう努めてまいります。

Jリーグ観戦

201004241435002.jpg今年に入って初めてのサッカー観戦です。(仮称)「川崎のJサッカーチームを応援する川崎市議会議員の会」の副会長を務めている私は、招待券(持ち株会より)を持ち応援に出かけました。着いてみると、等々力サッカースタジアムの観客席の約8割は、チームカラーのブルー一色です。チームは上位をキープし好調を続けていますので、応援にも熱が入ります。

休日というもこともあり観客数は17000人を超え、私が招待頂いたAゾーンは座るところがほとんどありません。本来ならば、サポーター席の中心で歓喜をあげたいところですが、時間ぎりぎりに行った私が入る隙間もなく、客席は既に大きく揺れています。悩んだ末、空席のあるアウエー席に行くことも考えましたが、それではなんのために応援に来たのかわからないと思い、多少空席があったエリア(料金は少し高め)の席を確保するため、通路にあったアップグレード受付(なかなかいいサービス)にて、料金を追加して座席を確保しました。

私は学生時代、体育会系サッカー部出身なので、つい戦術に目がくぎ付けとなってしまいます。結果は大勝。川崎のJプロサッカー、是非とも念願の優勝に向けて、邁進してもらいたいものです。議員としては、サポーターが観戦しやすいスタジアムへのアクセスの改善と、スタジアムの改修に向けて取組んでまいります。

登戸研究所資料館

192.JPG平和資料館がこの4月に明治大学生田校舎内にオープンしました。数年前、川崎市議会に「これらの建造物の保存を求める」請願が提出され、委員会視察として来て以来、明大(生田校舎)の地を訪れるのは久しぶりのことです。そもそも私が明大院生の当時は、駿河台校舎に通っていたため、生田校舎には来たことがなく、この地を訪れるきっかけとなったのがこの請願でした。

 

旧登戸研究所の木造の2棟うちの1棟は壊されました。残されたうち、この建物は、当時使用されていた建物をそのまま改装し、新たな資料館としてrenovation(既存建物を大規模改修し建築物に新しい価値を加えること)しています。

さて、ここは旧日本陸軍科学研究所がおかれていた場所で、生物化学兵器の開発した痕跡や、ここで印刷されていた中国紙幣の偽札をみることができます。なかでも、ここで開発された風船爆弾(9300個)が、アメリカに向けて飛ばされた事実があり、その模型とパネルの解説によって当時の様子を読み解くことができます。

秘密裏に行われていた日本軍の行為だけに、当時からみれば山奥で見つかりづらい場所にあったことが、好都合であったことがうかがえます。この資料館は戦争を後世に伝える貴重な場所となっています。資料館は無料で水曜日から土曜日までの午前10時から午後4時まで開館されています。車で行っても正門の警備員の方が、駐車場に誘導してもらえます。

舛添新党

258.JPG「舛添要一講演会」が川崎市内で開催された。時折しも「舛添氏が離党」のニュースが流れた直後ということもあり、会場入口には多くのマスコミが集まっていた。報道陣は、離党に関する情報を聞き出そうと、講演の内容に注目しているようだった。私は日本の将来に憂いを抱く一人として、最前列で話を聞いた。

 

 講演の概要はこうである。「目的は自助・自立の日本を創ることにある。そのためにあらゆる分野の方々と連携し、ALL JAPANで臨んでいきたい。普天間基地移設問題にあるように、政治のリーダッシップが欠如している。だから政治不信を招いている。政治は外交安全保障が第一である。直接給付については、このままばらまきを行えば、日本は社会主義国家になってしまう」

「我々は自民党や民主党のために政治をやっているのではなく、国民のために政治をやっている。政治家の仕事は指揮者でなくてはならない。音楽を奏でる優秀な者によって、きれいなハーモニーをつくることがその役目である」と語った。

 舛添氏は、自治通信の行った世論調査で「次期首相にふさわしい人物は」の問いに対して21.5%とダントツのトップだった。一方、現首相は5.7%5位となった。間違いなく舛添氏に対する国民の期待は高い。我々が日本のリーダーに望むことは、今の問題を解決する突破力や強いリーダーシップではないか。舛添氏の言葉(講演内容)から期待感を持ったのは、私だけではないはずである。

ペリーロード

DSC05076.JPG宮前区にある団体の総会に出席のため、昨晩から西伊豆にあるホテルに宿泊していました。そして今朝出発して、県議会議員のゴルフ会が主催する、コンペのパーティー出席のため平塚市へ向けて車で移動しました。道すがら時間に余裕があったので、以前からちょっと気になっていた、静岡県下田市に立ち寄ってみました。

車をパーキングに預け、徒歩で散策をすることに決め、売店で入手した地図を片手にいざ出発です。「街歩き」が一つの趣味な私は、面白そうな路地があると、つい見過ごすことができない性分です。歴史のある街を歩いていると、時間を忘れてしまいます。商店街を抜けると小川にかかる橋にたどり着きます。そこから川沿いの通りが、幕末の雰囲気が残るペリーロードです。

黒船でやってきたペリー総督が、日米下田条約締結のため、この道を行進したのは有名な話です。雨のペリーロードは、明治・大正ロマンの時代にタイムスリップをした感覚にさせます。川を挟んだ通り沿いにはレストランや雑貨店が建ち並び、小京都のようにも感じます。何故だか、JAZZの店があったりして、もしかたらJAZZの音楽もこの通りにあうのかも・・・。と想像をかきたてます。

周辺には、吉田松陰や勝海舟、坂本龍馬にまつわる場所もあり、散策への興味は尽きません。それらの事実を物で語る「下田開国博物館」がありました。立ち寄ってみると、黒船で運ばれた品物や偉人のゆかりの品などが並べられており、みごたえがある展示内容でした。

 この博物館で、なんとあの「宝島」の著者スティーヴンスンが、あの吉田松陰を著していた事実を知りました。早速、出口の売店で売られていた『しらざる吉田松陰伝―「宝島」のスティーヴンスンがなぜ?-』よしだみどり著を購入しました。ふとしたことで訪れた地によって、もたらされた知(歴史)の探求は、思わぬ好奇心へと変わりました。

Breeze

yotto.jpg.JPG横浜ベイサイドマリーナからのセイル

オンからオフタイムへ変わる瞬間

海風を読み、帆に力を与える

風が、空と海のブールーに誘う

海の上では、帆にあたる風の音しかない

アビーム、クローズホールド、ランニング

セイリングは、逆風でも帆走する

どんな風も前進の力と変える

ヨットの魅力は、そんな自然との対話にある

 

アゲインストにも、前進のチャンス

 政治の風はどこ吹く風か

臨海部の都市戦略

再拡張と国際化が同時に進む羽田空港との近接性を活かさない手はありません。臨時議会において、川崎区殿町地区にある都市再生機構の土地1.3ヘクタールを、川崎市が23億円で購入する議案が賛成多数で可決されました。当該地区は、神奈川口構想にあたるエリアで、羽田空港からの連絡道路が想定されています。

購入する土地には、(財)実験動物中央研究所(宮前区所在)が移転し、慶応義塾大学との連携で「再生医療・新薬開発共同センター」のほか、大学や企業が入所する「産学公民連携研究センター」などが整備される予定となっています。

対岸の羽田空港は、201010月に第4滑走路が完成します。世界につながる翼が増えることにより、アジア・欧米各地から多くの研究者や観光客が訪れます。その地の利を生かし、川崎臨海部に研究開発機関の立地を促進し、世界の情報や頭脳の集積を誘導します。相乗効果も期待できます。コンベンション施設やホテルが進出し、新たな産業の創出へとなります。

 将来への投資は、ライフサイエンス分野の立地による新たな産業の進出に留まらず、最先端医療のイノベーションにより、市民の健康を守る高度医療の実現を意味します。川崎市が場所を提供して研究開発を行う産学を後押しすることは、求心力となります。川崎のポテンシャルとして、世界に情報発信し貢献する日もそう遠くはないと夢は広がります。そこに都市政策の醍醐味といいますか、魅力みたいなものが隠されているのです。

向ヶ丘遊園跡地利用

 向ヶ丘遊園が開園したのは、小田急線の開通にあわせた1927年のことでした。開園してから25年間は無料の遊園地だったそうです。以後75年間の長きにわたり営業してきました。私も子どもの頃よく遊びに行った記憶があります。何よりも印象的だったのが、エントランスからの白い階段に大きく描かれた薔薇の絵です。乗り物の記憶はほとんどないものの、あの階段をわくわくしながらかけあがった記憶だけが鮮明に思い出されます。

私の実家がある宮前区犬蔵は、高津区と宮前区が分区する前まで高津区向ヶ丘という地名でした。それだけに、この遊園地の名称は子どものころから親近感を抱いていました。向ヶ丘遊園は2002年の3月に閉園しました。そして、遊園地の跡地利用計画が示されました。

総務委員会に「向ヶ丘遊園跡地利用に関する基本計画」の内容が報告されました。「向ヶ丘遊園ガーデン&レジデンス」をコンセプトに、川崎市と小田急電鉄株式会社と公民連携を図ります。218000㎡の敷地全体を「ガーデンゾーン」「事業ゾーン」「緑地編入ゾーン」「樹林地ゾーン」の4つにゾーニングし整備する計画です。

事業ゾーンには住宅地(戸建60戸、低層集合住宅160戸)が建ち、新たな居住空間が生まれます。ガーデンゾーンには、201193日オープン予定の「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」が整備され、こちらも楽しみな施設です。残された豊富な自然を生かしながら、誰でも訪れることが可能な市民の憩いの場となるように期待したいものです。

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地域活動

「市議会議員は普段何をしているんですか」と、初対面の方に聞かれたことがあります。確かに我々の仕事にはタイムカードもなければ出勤簿もありません。この素朴な疑問は、当然のことと理解できます。その答えとして私がいったのは「議会会期中は会議に出席をし、会期中以外にも水・金は常任委員会が開かれています。議会日程が入らない日は、地域の意見を聴くために地域活動を行っています」です。

市議会の出欠状況は、議会事務局で把握され、殆どの議員は出席率100%に近いものと思われます。当然議会が開かれない日もあります。そんな日は、何をしていてもいいということにはなりません。常に「常在戦場」に身を置く議員の評価は、地域活動の内容や活動量等が4年に1度ある選挙結果となって表れます。

現在、議会は閉会中です。私は地域への市政報告と課題探しの時間として、「宮前ガバナンス4月号」を手に地域を歩かせて頂いています。普段は車で過ぎ去ってしまう場所も、歩くと地域の課題も見えてくるものです。訪問した玄関先では、地域の課題や政治に対するご意見を聞くことができます。

新聞報道では週末に行ったアンケートにより、毎週のように政党支持率が示されています。議員は、地域の皆様方に直接御意見を聞くことにより、政治に吹く風を直接肌で感じることができます。その風を受け地域意見を伺うことは、私の議員活動の原点。市政発展のために、これからも市民の皆様方の声を、議会の場で取り上げてまいります。是非、街の中で歩いている私をみかけるようなことがありましたら、どんどんご意見をお寄せ下さい。

ゴルフコンペ開催

DSC04845.JPGアメリカでは、マスターズが始まりました。タイガーウッズが5カ月ぶりに見事なカムバックをみせ注目されています。日本人としてはそれよりも、石川遼選手の2度目のマスターズに期待をしたいところです。

さて、そんなさなかの本日「石田やすひろゴルフ大会」が、東京都内のゴルフ場で開催されました。桜花爛漫の下、小春日和のまずまずの天候に恵まれ、161名の参加を頂きながら無事に大会が終了いたしました。

一方私は、市議会出席のためプレーをすることができせんでした。414日から臨時議会が開催されます。常任委員会では提出予定の5議案について報告がありました。議案の1つには、川崎区殿町地区にある都市再生機構の土地から1.3ヘクタールを23億円で購入することに関するものです。詳しい内容は後日改めて報告します。

 夜は御礼の挨拶のため宮前区内の会場で開かれたパーティーに出席をしました。私にとっては市政報告をさせて頂く最高のチャンスでもあります。議会報告をした後は、参加者の皆様方と親睦の時間として交流を図らせて頂きました。ご協力頂きました皆様方、ありがとうございました。

DSC04760.JPG 先日のブログで紹介しましたように、平成234月の供用開始を目指して北口が整備されます。その後、地域での説明会が開かれているようです。改札口のレイアウト図を入手しましたので掲載します。完成する来春といえば、統一地方選挙の頃です。あと一年、毎朝行っている駅頭、頑張らなければ・・・。

 

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最近読んだ本

img113.jpg『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司著)~川崎にこんな温かい会社があったとは日本理化学工業~を読みました。サブタイトルにあった「川崎」の見出しで、つい手に取ってみたこの本、考えさせられます。

先日、川崎西部地域療育センターの開所式に出席させて頂き数日たちました。障害者施策を深厚しているさなか、この本と出合いました。読んでみると、川崎市内にこのような立派な会社があることを知らなかった自分が、恥ずかしく思えてきます。本のタイトルの趣旨を痛感する内容となっています。

日本理化学工業株式会社は高津区久地に所在し、ダストレスチョークの製造をしている会社です。社員の実に7割が知的障害をもった方々で、そこに至るまでのエピソードが紹介されています。障害のある子どもさんを育てる親の愛情や、養護学校に勤める先生の、教え子を想う温かい気持ちが、この会社を動かしたのです。

 働くことによって得られる3つの幸福とは何か・・・。その答えが隠されています。この春お薦めの一冊です。是非、手にとってみて下さい。

政界再編

 このところの政界が揺れている。小政党が乱立することにより政界再編の動きが活発化しているからである。加えて、昨今の政治不信から招いた有権者の投票行動理論における、政党帰属意識(Party Indentification)の低下がそれに拍車をかけている。

 我が師である与謝野馨先生が自民党を離党した。研究機関において財政論を教えて頂き、師恩を感じてきた方だけに、今後の行動が気になるところである。民主党のチームワークのなさも心配だが、自民党の結束力も情けない。2大政党制を目指してきた我が国の政治が、政党の細分化により迷走を続けることになるとみられる。

政党とは、国民と政治とを結びつける架け橋の役割を果たしている。共同通信社が3日(土)と4日(日)に行った政党支持率は、民主党が30.3%(+1.3%)自民党が18%(-6.6%)みんなの党が9.6%(+5.7%)となった。みんなの党の存在が、止まらない政党不信の受け皿になりつつある。みんなの党の躍進があるのは、既成政党に「裏切られた感」から招いた結果であるという人もいる。

如実に表れたのが328日投開票で行われた、逗子市議会議員選挙の結果であった。みんなの党の2候補がダントツの上位当選を果たし、地方選挙においても影響が出始めている。みんなの党はこの勢いを活かして、これからの地方選挙に多くの候補者をたててくることが推測できる。

 私は、政治には何事もバランスが必要だと考えている。これまでの衆議院選挙の結果にみられたように、民主党が勝ちすぎた時もあれば、自民党が勝ち過ぎた時もあった。「ふりこの原理」が行き過ぎた政策を元に戻し、政策のバランスを保つ安定剤の役割を持つことに期待したい。7月には国政選挙が再び行われる。行き過ぎた政策を止められるのも、政治家を変えられるのも我々の1票にかかっている。これから出される各政党の政策に注目したい。

005.JPG開所式に出席しました。川崎では初となる民設民営方式が取られたこの施設は、川崎市内では4箇所目となり、宮前区と多摩区の一部地域が対象となっています。建物は地上3階建てで、1階と2階には保育室が11室、遊戯室が2室設置されています。3階には、医局やOT・PT室、心理室などが整備され安心に値する充実した内容です。

 

001.JPGこの土地には、もともと向ヶ丘診療所があった場所で、診療拠点となっていました。開設者の一人は「これまでにあったように地域とのかかわりを大切にし、地域から要望があったイチョウの木をシンボルツリーにするなど、施設目的は変われども再び地域の人にとって拠点となり親しみやすいみんなのいえのような存在としたい」と語りました。

 

 機能は、発達遅滞、情緒障害、言語障害、聴覚障害、視覚障害、肢体不自由などの障害があるか疑いのある児童が対象となり、相談や療育などのサポートを行います。実施事業及び対象(市民・こども局の資料より)は以下の通りです。

障害児通園事業(定員60名) 対象:満18歳までの児童

診療所(一般診療は行わない) 対象:満18歳までの児童

障害児外来相談・訓練 対象:満18歳までの児童

 

施設問い合わせ 川崎西部地域療育センター 電話044-865-2905 

 

意見書(地方参政権)

民主党の政策は、公職選挙法を改正して永住外国人に地方参政権を付与することを基本政策としている。当然、民主党が政権をとったのだからすぐに実現すべき法案なのだが、民主党内にも反発があり実現していない。それでは、永住外国人とは何か。それは日本に10年以上住んでいる「一般永住者」と朝鮮半島や台湾出身者からなる「特別永住者」に分かれる。

川崎市における平成2112月末現在の外国人登録者のうち、永住者及び特別永住者の人数は13246人である。内訳は、韓国朝鮮が6732人、中国が2655人となっておりアジアが大半を占めている。国の法律によって地方参政権を付与すれば、川崎市政に与える影響は少なくない。

318日の市議会において意見書の採決が行われた。意見書は我々が提案した。採決の結果、賛成は自民17人。反対は、民主17人、公明14人、共産10人、ネット2人、無所属1人の合計44人。採決の結果は、起立少数で否決となった。

 

 

永住外国人への地方参政権付与法案に慎重な対応を求める意見書

 

 現在、永住外国人への地方参政権の付与について法制化を図るという動きが見聞されている。

 我が国には、永住外国人が約91万人おり、地域に密接な関係を持つに至ったと認められる者については、地方公共団体の意思決定に参加させるべきであるとして、これまでも永住外国人の地方参政権について議論がなされてきた。

 しかしながら、地方公共団体は、安全保障や教育などの国家の存立にかかわる事柄に深く関与しており、日本国籍を持たない外国人に地方参政権を付与すれば、特定の外国人の意向を受けた首長や地方議員が現れ、我が国の安全保障を脅かす危険性が高まり、学校や教育委員会に対する内政干渉が強まることが懸念される。

 さらに、最高裁判所は、平成7228日に「公務員を選定罷免する権利を保障した憲法第15条第1項の規定は、権利の性質上日本国民のみをその対象とし、この規定による権利の保障は、我が国に在留する外国人には及ばないと解するのが相当である」として、参政権は国民の固有の権利であり、在留外国人には付与されていないとの判決を下している。

 一方で、国籍法は、第4条において、「外国人は、帰化によって、日本の国籍を取得することができる」と規定しており、永住外国人が、憲法に基づく参政権を取得するためには、この国籍法に定める帰化によるべきものとも考えられる。

 よって、国におかれては、永住外国人への地方参政権付与法案の検討に当たっては、慎重に対応されるよう強く要望するものである。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 衆議院議長

 参議院議長

 内閣総理大臣  あて

 総務大臣

 法務大臣

 外務大臣                        以上

広告付き庁内案内板が設置

DSC04786.JPG先月開会された予算審査特別委員会において、市有財産の有効活用策について議会質問させていただきました。私が主張したのは、景気の悪化に伴い税収が減収するなかで、市債の発行や減債基金からの借り入れに頼るということだけではなく、自治体経営の視点にたった収益を増やすことを考える必要があるということです。

市有財産といっても多岐にわたります。例えば、川崎市のホームページではバーナー広告が掲載されており、1枠月額5万円で応じています。こちらも立派な一般会計予算の歳入となります。何もしなければ収入がゼロということです。

写真は41日から始められた新たな取組みとして、高津区役所に設置された「広告付き庁舎案内版」です。議会質問で答弁頂いた内容であったので視察してきました。写真に写る右下の箇所が企業の広告です。使用料は月額11000円で年額132000円となります。庁舎ご案内の部分において案内表示に変更が生じた場合は、広告代理店が無償でメンテナンスを実施します。契約上で無償メンテナンス付きは、全国の自治体で初の取組みだそうです。

 詳しくは、予算審査特別委員会の議事録をUPしましたのでそちらでチェックしてみて下さい。アイディア次第で歳入が増え、市民サービスの向上へとつながります。自治体関係者の多様な閃きによる「政策創造能力」が求められています。