2010年1月アーカイブ

節分に向けて

DSC04524.JPG2月3日の節分祭を控え、神社の豆まきにまかれるお餅の準備作業のお手伝いをしました。作業は氏子・奉賛会のメンバーが集まり、田辺さんのお宅で行われました。用意された餅米の量はなんと230キロ。豆まきは、豆やお菓子と一緒に、手のひらサイズの餅4500個がまかれます。私の丸めたお餅は一体誰の手に届くのでしょうか。

 

私の参加予定の豆まきは下記の通りです。毎年、子ども達が大勢みえています。是非、親子で参加してみてはいかがでしょうか。

 

 23日(水)野川神明社「節分祭」

        豆まき 第一回目 午後3時より 第二回 午後4時より

 

23日(水)馬絹神社「節分祭」

        豆まき 午後330分より

DSC04502.JPG写真は、慶応義塾大学が研究を進めている「自動運転用小型車両」です。未来の車ともいうべきか、自動電気移動車とも言うべきか、これからの交通手段のあり方を変えてしまう画期的な車との出合いです。

新川崎・創造のもり地区にある新川崎2タウンキャンパスを視察したことは先日ご報告させて頂きました。慶応義塾大学のこのキャンパスでは、最先端の14の研究プロジェクトが展開されています。先日に続き、川崎市にある、誇れる最先端技術についてご紹介します。

 

今日、紹介するのは「コ・モビリティ社会の創成プロジェクト」です。コ・モビリティ社会とは、現実社会と情報空間を融合させた、老若男女すべての人の移動が円滑に進む、ソーシャル・キャピタルの新しい姿を目指すコミュニティです。

 

 百聞は一見に如かず、下記のリンク先の動画を是非、みて下さい。我々の将来がこのような形で変われば、多くの社会問題の解決も実現しそうです。自動運転用小型車両が、公道を走る日を楽しみに待ちたいと思います。川崎市はこのような研究を応援し連携をとっています。私はこうした研究をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。

 

http://co-mobility.com/com.html

川崎市立小中学校の耐震

 総務委員会が開かれました。議論は、「公立学校の校舎改築に関する」請願の審査です。内容は、小学校の校舎が増改築を繰り返し傷んできていることから、東海沖地震による崩壊の危険性を憂慮し、校舎改築を求めるものでありました。子どもを学校に通わせる親なら誰しも、耐震に対する不安も当然のことであります。

 教育委員会によりますと、川崎市内の公立学校における耐震補強は、全ての学校で国基準を満たし完了しているとのことでありました。市内の小学校115校、中学校51校のうち、建築後20年以上たっている校舎は、小学校で67.2%、中学校で72.5%となっています。今後、老朽化に伴う建物の保全が課題となってきます。

学校施設整備の基本的な考え方は、多くの学校の教育環境を建て替えによって改善することは困難であることから、改修に重点を置いた長寿命化を目指し再生整備手法をもちいることにあります。改築の条件は、古い校舎から順にということではなく、教育環境の改善が困難な学校を含め学校評価や環境面等を考慮し、ケースバイケースで対応することとしています。

市内には、建築後40年以上経過した校舎は36校にも及びます。これを全て公平に建て直すことは当然難しことです。ここでの問題は、ハード面よりソフト面にありはしませんでしょうか。学校側とPTA、地域、町会とコミュニケーションはどれだけとれていたのでしょう。議会での請願の取り扱いは、「継続審査」となりました。

DSC04512.JPG総務委員会の視察で、「新川崎・創造のもり地区」にある新川崎K2 タウンキャンパスに行ってきました。2とは、川崎のKと慶応義塾大学のKが協力するという意味だそうです。慶応義塾大学では、最先端の14の研究プロジェクトが展開されており、そのいくつかをみてきました。まずご紹介したいのは、遠隔医療を支援する「テレハプティクス技術」です。世界で最先端だというこの技術は、別の場所で起こっている触感を、同時にインターネットを介して、別の場所で感じることができる技術です。

写真を説明します。写るパソコンの画面は、インターネットでつながった日吉キャンパスのスポンジが写った映像です。こちら側の新川崎K2タウンキャンパスとインタラクティブにつながれています。画面上ではスポンジを挟んでいる様子がみえていますが、ディスプレイの下にある機械を使って空気をプッシュしても、映像のスポンジ(日吉)をプッシュすることができ、同様の軟らかい反発の感触を得ることができるものです。私も不思議体験をさせて頂きましたが、実際にスポンジは目の前にみえはしませんが、触感はそのものでした。

この技術は伝達遠隔手術などに応用されます。医療分野での効果は、時間と距離を超越することが可能なことや、地域医療の格差是正、医療の質の向上などがあげられます。日本医療では、遠隔診断や遠隔手術支援などがこれまで行われるようになってはいますが、まだまだ遠隔医療には様々な問題があるといいます。実際の遠隔手術では、医師に触感が伝わらないため症候を見逃すという危惧があります。

ご紹介したこの研究が、実用化され確かなものとなれば救われる命が増えることは間違いありません。民主党が行った事業見直しでは、これら関係の補助が対象となったとのことでした。このような分野への予算は絶対に削減するべきではないと私は考えます。

OFF TIME ~寛ぎの時間~

DSC00175.JPG 休みを取ることが難しい時は、空いた時間になるべく好きなことをするよう心がけている。私のストレス解消法の一つは時間を有効活用し、息抜きの時間をつくることである。1月の新年会シーズンには、箱根や熱海で行われる新年会にご案内を頂ことが多く、毎週のように東名・小田厚を走ることになる。

 

 道すがらのちょっとした時間を活用して、「日帰り温泉」にたち寄るのが私の一つの趣味であり楽しみでもある。スーツ姿で温泉の「のれん」をくぐる者も少なかろう。

そんな経験から私のお薦めの日帰り温泉は「楽遊壽林 自然館」である。テレビで紹介されたこともあり、話題の一湯となっている。一日限定で100名までの入場制限がある温泉である。理由を係員に聞くと「ゆったりと入って頂きたい」からだという。また「休日や、紅葉シーズンは、やはり早めの時間に行ったほうがよい」とのこと。

 この温泉は、谷底を流れる川の近くに湯船があり、川のせせらぎの音と森林に囲まれた静寂のなかにある。ひのき造りの湯船の湯に身をまかせ、日常とは別の異空間と贅沢な時間を過ごすことで、疲れた心と体を癒すことができる最高のひと時となる。

http://www.eiju.jp/

光触媒

201001251523000.jpg宮前区内にある関連団体の新年会は、宴会場がある「ホテルKSP」で開催されることが多く、毎日のように足を運んでおります。宴会終了後、少々時間があったので、前から気になっていた神奈川サイエンスパーク西棟1階にある「光触媒ミュージアム」を視察してきました。

ミュージアムは1989714日に開設されました。設立時には、運営主体である㈶神奈川科学技術アカデミーに対して、川崎市債の1億円を支出している関係があります。

「光触媒」(酸化チタン)って何のことかご存知ですか。光触媒は、表面に塗ると太陽や蛍光灯の紫外線をあてることにより化学反応を起こします。表面で酸化分解や超親水性によって、様々な効果を現します。効果は、空気をきれいにしたり、油汚れを分解したり、菌を殺したり、水をきれいにしたり、窓ガラスや壁をきれいにしたりする作用があります。

 目の前で光触媒による実験を行って頂き、その効果に驚きました。こんなに素晴らしい効果が出るのなら、光触媒を手に入れることはできないのか担当者に尋ねてみました。答えは、光触媒入りのスプレーなどが市販されており、東急ハンズなどで購入することができるとのことです。是非皆様方も一度、ミュージアムに訪れてみてはいかがでしょうか。

http://www.newkast.or.jp/innovation/iv_h_museum.html

羽田空港再拡張事業

DSC04360.JPG    総務委員会の視察で、羽田空港の第4滑走路の状況を視察してきました。工事の進捗状況は95%まで進んでいます。平成2210月末の供用開始を目指して工事が進められています。滑走路と川崎市との係わりは工事費にあります。事業費は約7500億円で、川崎市が平成17年度から平成22年度にかけて無利子貸付として総額100億円を支出しています。

 

4滑走路は、2500m×60m、埋立部(95万㎡)と桟橋部(52万㎡)からなり、合わせた面積は東京ドーム31個分に相当する広さとなっています。もう一つ例を出すと、埋立部と桟橋部の面積は、東京ディズニーランドの51万㎡と、ディズニーシーの49万㎡を足しても、はるかに上まわる広さなのです。想像できますか。

 

 写真は、桟橋部の上部ジャケットを支えるため海に埋設された杭です。何と杭の数が1100本も海に埋設されているというから驚きです。杭の材料は錆びないようにステンレスで覆われています。杭は地下70メートルまで深く埋められています。一寸のずれもなく海に並んでいる杭は、海面からみると何とも幻想的な風景です。

 

 関連して、現在までの羽田空港周辺の整備状況は、国際線旅客ターミナルビルの工事進捗率62.0%です。ビルの周辺に新駅が整備されています。京浜急行による新駅の整備は、工事進捗率5割です。東京モノレールによる新駅等の整備事業の工事進捗率約7割です。羽田と川崎側を連絡道路で結ぶ神奈川口の整備が待たれます。

 英国の歴史・政治学者であるC・ノースコート・パーキンソンが唱えた「パーキンソンの法則」について先日取りあげました。幾つかの法則のうち第一の法則では官僚制のメカニズムを、皮肉をもって指摘していることを紹介しました。第二の法則では、財政の法則として「支出の額は収入の額に達するまでに膨張する」といっています。

この第二の法則は、日本の公会計制度の問題点を指摘しているようにも聞こえます。日本は先進国で唯一、現金主義(cash bases)をとっています。「借金大国日本」は、年度で括る歳出と歳入の帳尻合わせの会計が、このような現状をつくりだしてきた所以と理解できます。ここで、ヨーロッパ諸国などにみられる公会計手法における発生主義(accrual bases)の導入の必要性があることを指摘しているともいえます。

 『民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由』の著者である三橋貴明氏は、次のように分析しています。「政府には2種類の国が存在します。1つは政府の負債が増え続けている国家。2つには極端に税率を高めた結果、国民の純資産が増えない代わりに政府の負債も増えない国家である」といっています。前者は、多くの国家で、後者は高税率高福祉の北欧諸国を指すと説明しています。

 さて、日本の政権与党である民主党はどちらの国家を目指そうとしているのでしょう。世代間負担の格差問題を抜きにすれば、国債発行の増加は急を要するような心配はないように思います。日本の対外純資産は244.5兆円あることがその理由です。なにより問題なのは、民主党の成長戦略や財政路線の方向性がみえないことであります。成長戦略と財政問題はリンクしていることを忘れてはなりません。第二の法則は、民主党に警笛をならしてはいませんか。

駅頭

 今日は二十四節気の大寒です。15日の小寒(寒の入り)から23日の節分までの30日間は寒の内と言われ、厳しい寒さが続くと言われています。寒いはずの大寒が今日は実に暖かかったですね。東京は17.3度まで上がり、過去50年間の大寒で2番目に暖かったといいます。とは言え、通勤通学の早い時間帯は、やっぱり寒いんです。

 今朝は、宮前平駅でマイクを持ち市政報告を行いました。我々の業界用語で「朝立ち」といっています。演説中はコートを着ることは好ましいことではないので、ここだけの話「ユニクロのヒートテック」のお世話になっている次第です。駅頭をやっていると時折、区民の方々から声をかけて頂きます。孤独にしゃべり続けている私にとっては、なんと励まされることか、誠にありがたい限りです。

以前、友人の区議から聞いた話です。区議会議員(男性)が朝の駅頭をやっていて、通行中の女性に一目ぼれしたそうです。区議は100回目の駅頭で告白を決意。いよいよその時、たまたま前を通りかかったその女性に告白をしたそうです。その後、告白が大成功し交際に発展、結局は結婚されたそうです。(本当の実話)駅頭も立派な出逢いの場となったわけです。

明日の朝は宮崎台駅(変更もあり)で市政報告を行います。足を止めて聞いてくださる方はいなくとも、市議会報告をすることは大切なことです。駅で私をみかけることがありましたら是非、一声かけて下さい。お願いします。

page-0001.jpg「第三次かわさきノーマライゼーションプラン」を策定し、障害者の自立と社会参加を促進するため、市内で4箇所目となる(仮称)川崎西部地域療育センター(向ヶ丘診療所後地)20104月開所の予定となっています。

 

 

施設の基本的な考え方には、知的障害、身体障害、重複障害や重症心身障害、発達障害のそれぞれの子どもに対して、障害や特性に配慮した療育を進めていくとあります。

 

かつて川崎市議会において、発達障害がある子どもを育てているご両親からご意見を聞き、質問させて頂いたことがありました。内容は川崎市立学校における、LD、ADHD、高機能自閉症等の幼児、児童生徒に対する、川崎市の支援体制などについてでした。

 

 その際に議会で意見として申し上げたのは、障害児タイムケアモデル事業の拡充や、特別支援学校及び公立中・高等学校に子どもを安全に預かっていただける子どもの居場所を新たに創設していただくことを要望致しました。その後、新たに宮前区内に、このような子どもを対象とした施設を迎えることが出来たことは、すばらしいことですし、期待をしたいと思います。

72時間の壁

地球の歴史は46億年、人類が地震のメカニズムを知るようになってからまだ半世紀しかたっていない。「我々は地震の巣の真上に住んでいることを忘れてはならない。地震と地震の間の平和な時間に街が進んで高度に発達していく。そして、いよいよ、次の巨大地震が起きようとしていることを我々は意識していく必要がある」といったのは、東京大学地震研究所の古村孝志教授である。

阪神淡路大震災から15年が経った。この日が来るたびに大地震に対する備えを改めて考え、危機管理のあり方を問い直す。当時の神戸市長であった宮崎辰雄氏は震災後、神戸の街をこう表した。「130年かかってつくった街が、22秒で壊れてしまった」切なくも儚い現実を表現している。

地震発生から5日目を迎えてしまった中米ハイチ。死者は20万人ともいわれている。倒壊した建物の映像をみるたびに心が痛む。日本の救急救助者の目標には、「危機発生後72時間以内の救出」とある。家が崩れ下敷きになり72時間が経過をすると、ストレスから急激に人体が衰弱する。外傷がなくても脱水症状から急性心不全となることが多いことがわかっている。つまり、発生から3日間の救出が絶対条件となる。

以前、大学院で危機管理とは何かを学んだことがある。それは4つあり、1つは事前準備、2つは減災、3つは応答性、4つは復旧である。自助・公助・共助のいずれにおいても「事前準備」に力点を置きたいところである。

 川崎市議会では、大震災に備えた危機管理体制の強化と、公共機関の業務継続計画(BCP)の用意の必要性をうったえてきた。今では川崎市消防局に「宮前高度救助隊」が設置されている。72時間が本当のタイムリミットだとするならば、充実した備えが必要である。川崎市の危機管理に対する積極的な取組みを、引き続きうったえ続けていきたい。

川崎市政展望

新年を迎えて早いもので半月が過ぎました。私は連日にわたり新年会の参加や、挨拶まわりを続けているところです。さて、このところのニュースをみますと、政治とカネの問題が連日報道され、今に始まったことではありませんが、一層の政治不安が心配されます。また、景気の低迷による市民生活への影響が懸念されます。しかし、今年はまだ始まったばかりです。これから先が大事だと思い、前向きな気持ちで前進したいところです。

そこで、川崎市のポテンシャルとなる、今年一年の市政展望をみていきたいと思います。2010313日には、横須賀線・武蔵小杉新駅が開業予定です。駅には特急成田エキスプレスや湘南新宿ラインが停車します。川崎北部地域からの鉄道の利便性はさらに向上します。また、横浜や東京に隣接している地の利から、小杉駅周辺はさらに活気づくことでしょう。

保育所の待機児童の解消に向けては、20104月に新規開設保育園が18園、その他、既存保育園の定員増により約1100名分の定員枠が確保できます。

藤子・F・不二雄ミュージアムは、2011年秋の開館に向けて、今年から工事が着工されます。

昨年の川崎フロンターレの成績は準優勝でしが、即戦力となる稲本選手も新たに加わり、今年こそは「優勝!」と、スポーツの面でも大いに期待したいものです。

 

紹介した例はごく一部ですが、これから、川崎の大地には新しい芽が顔を出しはじめます。今年はその芽を育てる大切な一年になろうかと思います。水や光を与えるのは、行政の役割ではなく我々市民であります。「元気都市川崎の実現に向けて」さあ始動です。

国会議員の公約には「天下り撲滅」と謳い、有権者もそれを支持してきました。そこで、天下り問題はなぜ起こってしまうのでしょう。ヒントはここにあります。「パーキンソンの法則」です。この法則は英国の歴史・政治学者であるC・ノースコート・パーキンソンが唱えた、幾つかの法則をさします。第一の法則では官僚制のメカニズムについて皮肉をもって指摘しています。

1955年の氏が書いた記事では、官僚組織の肥大化は、業務の増加が原因ではなく役人が組織を増やし、業務が拡大する非合理さを指摘しています。日本では、幹部が部下を増やしたがり、お互いに仕事をつくりあうものだという意味でよく引用されています。

 英国のパーキンソンの理論は、日本の官僚組織においてはどう捉えればよいのでしょう。日本の公務員数は、慧眼ある与謝野馨先生の著「堂々たる政治」によれば、公務員数は先進国中で一番少ないと指摘しています。人口1000人当たりの公務員数(国・地方)はアメリカ73.9人、イギリス97.7人、ドイツ69.6人、フランス95.8人、日本42.2人です。国際比較では、公務員数は少ないことがわかります。

 しかし、日本ではこの法則の原理が、「天下り」という形に変えて現れていると考えられます。パーキンソンの法則は、行政に限らず企業においても、組織内の伏在としてあるものと認識するべきなのです。その現れの一つが、逃げ道にもなっている「官僚の天下り」などにみられます。みえない糸でつながることによって、組織を拡大してきた所以でしょう。

 行財政改革の必要性をパーキンソンは説いているのだとするならば、その対策に応えるべきだと思います。

宮前区ガイドブック

img101.jpg 宮前区役所に行った際に、区民に無料で配られている「宮前区ガイドブック」を頂いてきました。このガイドブックは、協働推進事業費において平成20年度に1万冊を用意したものです。「地球の歩き方」ならぬ「宮前区の歩き方」といったようなガイドブックで、地元をよく知る区民が歩きながら写真を撮り作成したものです。少ないページ数ながらもよくポイントがおさえられています。

 例えば、宮前区内にある家の庭や生垣でみられる樹木、街路で出会うことができる鳥やチョウの紹介など、つい街を歩いてみたくなります。是非、お散歩のお供に手にとってみてはいかがでしょうか。

大人の定義

法務省の法制審議会(専門家会議)は、成人を20歳から18歳に引き下げことが適当であるとする報告書をまとめました。世界の187の国と地域のなかで18歳を成人にしているのは141カ国に及びます。日本以外に成人年齢を20歳としている国は、韓国、ニュージーランド、タイと少数派です。ワールドスタンダードは、18歳ということになります。

 

そもそも日本で最初に成人年齢を20歳と定めたのは、1876年のことで明治政府の時代です。その後、民法がその年齢を引き継いだ形となりました。2007年には憲法改正のための国民投票法で、投票権が18歳に定められました。附則では、2010年までに選挙権年齢や民法上の成人年齢を、18歳に引き下げると定めています。

 

民法が大人の年齢を定めているといっても過言ではありません。年齢が関係する法律などは308あり、これらの法律に影響を及ぼします。民法では結婚年齢を女性が16歳から、男性が18歳から可能としていますが、未成年者は親の同意が必要としています。他に「契約」(法律上の約束)が出来る年齢を20歳以上と定めています。

 

改正は、いろいろな場面に影響を与えます。飲酒や喫煙、競馬の券の購入、狩野免許などもそうです。少年法では、犯罪を起こした場合、20歳以上であるならば刑務所で罰を受けることになります。20歳以下であれば少年院で教育を受け更生が優先されます。該当する法律改正は個別に議論されるべきものです。 

 

 20087月に国が行った世論調査では、18歳への引き下げについて79%の人が反対し、18歳から19歳の若者でも賛成が21%でした。引き下げに消極的な方が多いようです。私の意見は、たばこや飲酒、かけごとに関係することは20歳のままにして、選挙権については、18歳に下げるべきです。これにより有権者が約200万人も増えます。若者の多くが政治に関心をもち責任を持つことは、時代の要請ではないでしょうか。

新成人の皆様へ

  DSC04336.JPG     

 新成人として大人の仲間入りをした皆さん、おめでとうございます。私は「川崎市成人の日を祝う集い」に参加しました。宮前区の式典は、午後1時半から等々力アリーナで行われました。川崎市の新成人は12735人、宮前区では2050人です。 

インターネット調査会社のアンケートによると、新成人の8割が日本の将来は「暗い」と思っていると回答したそうです。これまでの国の借金、経済情勢の悪化など、暗い話題が多い世の中でそう思う若者が多いのも当然です。一方、自分の将来については6割が「明るい」と答えているといいます。自らの将来に前向きな若者が半分以上いることは期待がもてます。

 さて、いつからだったでしょうか、式典会場のステージ側と新成人側の間にフェンスが置かれて区切られるようになったのは。今年もめでたい席に相応しくない行動をとる若者が数名あらわれました。市長、来賓がお祝いの言葉を述べている最中にもかかわらず、大声で徘徊する4人組みグループです。いつ止めようかと気をもむスタッフ。その時私は、厳しい対応をとってもいいと思いました。成人とは、人間としての責任を持つということです。

 成人を迎えた皆様方に期待したいことは、選挙権の行使です。是非、選挙に行って頂き、日本・川崎の将来の担い手として、一緒に政治を変えていきましょう。皆さんの後輩たちが、日本の将来は「明るい」と胸をはって思えるような社会を、我々の手で築いていきましょう。

宮前区消防出初式

588.JPG 消防総合訓練場におきまして、消防出初式が行われました。消防職員、消防団の規律正しい操法を拝見し、なんとも頼もしい気がしました。

 宮前区における消防概況については、下の通りです。

 

 

 

平成19

平成20

火災件数

65

35

死亡者

0

1

負傷者

19

6

 

 

放火

たばこ

火遊び

こんろ

電気等

その他

出火原因

8

6

5

5

3

8

火災の数は減っています。減少の原因はいろいろ考えられます。その1つは、町内会や自治体の依頼によって消防職員を派遣し、放火防止やてんぷら油火災防止など、「出前講座」を実施していることにあります。また、「我が郷土は自らが守る」という高潔までに気概にあふれる消防団、並びに地域消防組織の活躍が成果となっています。

今年は更に、火災による被害が起こらないように努めたいものです。

 

 東京都の「公設派遣村」がこのところ話題になっています。入所者のうち就労先をみつけて退所することができたのが1割にとどまっています。また、入所者で就活費の現金2万円を受けとった201人が所在不明になっているとの報道がありました。その2万円の使用は、活動費として支給されたにもかかわらず、多くの入所者が活動費を受け取った後に、酒やたばこを購入していたというのです。

 この件に対して一般の方の意見を聞いてみると二つに分かれているようです。「まー、それくらい、いいじゃない」という意見と「まったく許せない」という意見です。私の意見は、こうです。働く能力があるのに働こうとしない者と、働く意欲があるのに職場がない者と一律に給付すこと自体が問題であり、結果このような事態を招くことにつながると考えます。もっとも、事前に働きたいという意志を確認して、入所許可とのことですが、この報道を聞く限りでは疑問が残ります。

 ここでは、ベーシック・インカムの定義にある「一律給付」は、なじまないものと考えます。このような件に限らず国や自治体は、これからのセーフティーネットや、ベーシック・インカムのあり方等、真剣に議論する時がきているのかもしれません。就活費、皆様方の意見はどちらですか?

CA(客室乗務員)の目

fp.jpg.jpg美月あきこ著『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』、吉原珠央著『「また会いたい」と思われる人の38のルール』を読みました。お二人は共に元CA。そんな2人が書いた本がとっても面白いのです。いずれも、客室乗務員からみたお客様について語っています。なるほど、飛行機に乗ると客である私たちが逆に見られているということがよくわかります。だからといって気にすることはないのですが・・・。

ファーストクラスに乗るお客は、共通点があるというのです。もっとも、エコノミークラス(割引)の20倍の値段を出して乗る方々ですから、一般にいう世の成功者です。そうした人たちの癖から学べる行動分析は、なるほどとうなずけるものです。

 特に、ファーストクラスに乗るお客様は、第二印象が良いというのです。第二印象の定義は、視覚、聴覚、言語です。つまり第一印象が良くても話しをしてみると、さっぱりだとすると印象ダウンということです。そこで、第二印象を良くするための方法等が紹介されています。機内だけのちょっとしたやり取りと時間でのことですが、著者のアドバイスは全ての身のこなし方に通じていると思います。

 自己啓発本はたくさん出ています。この2冊は、お勧めです。

写真は、ANAに一機しかない珍しい「フライングパンダ」です。中国便でみられます。

デフレ社会

 「えー本当にだいじょーぶ」と言いたくなるような低価格に驚かされます。紳士服売り場に行けばネクタイが一本980円、1000円をきる値段です。それでいて生地はしっかりしていて、高級品と見違えるクオリティーの高さです。ジーンズにおいてはディスカウントチェーンで690円がおめみえし価格破壊が止まりそうもありません。Y野家の牛丼は380円、それでも安いのになんと111日から期間限定で更に80円引き。誠にありがたいことです。

しかし、経済学の分析では良いデフレなどありえないのです。安いものしか売れなくなると経済活動が縮み、企業の利益が減ってしまうからです。行く末は雇用悪化、給料の減収、失業率の上昇とスパイラルに陥っていくのです。このままでいくと、国や地方自治体の財政においても税収不足がたたり、社会保障政策のあり方まで根本的に見直さなくてはならない事態になります。

デフレの定義は、「物価水準の2年以上にわたる継続的な低下」と内閣府とIMFがいっています。GDPデフレーター(国内で新たに生み出された付加価値の価格)が下がっている現状は景気が悪化していることを示しています。総務省統計課のデータによれば消費者物価指数も下がり、200911月の最新値でついに100を割り込んでしまっています。

 残念なことに、こうした状況にあるにもかかわらず、政府の経済政策や財政政策がはっきりみえてきません。「ゼロ金利政策」に期待をもてない今「リフレ政策」が必要です。適切なマネタリーベースの拡大を図っていく必要があるのではないでしょうか。今後の金融政策に目が離せません。

寅年

新年会シーズン、今日からいくつかの新年会に参加させて頂きました。今年の干支は寅です。議員は新年会ともなると、挨拶の機会を与えて頂きます。そこで、誰にでも共通する干支にちなんだ話をすると、耳を傾けてもらえます。挨拶では、結びのところでこんな話を時折させて頂いております。

今年の干支である寅は、陰陽五行説の四神相応の神の一つ、百虎として信仰されています。ちなみに、四神相応は、都市の街づくりの面で歴史上よく用いられてきました。京都や江戸が栄えたのもそのせいだとされています。4つの神のうち西を守る神、百虎だけが現実の動物です。それだけに虎は、みえない何かの力があるといっていいでしょう。

諺には、「虎は千里を行って千里を帰る」というものがあります。虎は一日で約4000Kmを往復できると言われており、そこから捉えた意味は、「勢い盛んな様子」ということです。とは言え、寅年は景気があまり良くないというジンクスがあるといいます。事実、12年前の寅年の日本経済は、悪かったことを歴史は証明しています。1998年の寅年には山一証券、三洋証券、北海道拓殖銀行が破たんをしています。

一方、今年も同様に不景気とデフレにより雇用不安が深刻化しています。大手企業も日本航空の再建問題のように、業績が不振のところが多いようです。新年は、政治、経済と不安を継続するかのように迎えました。今年は、寅の諺にあるように「勢い盛んな」一年とし、元気都市川崎の実現を目指したいものです。

新春

輝かしき2010年がスタートしました。初詣に行った時は、縁起をかついで家内安全のお札を何種類か購入し、神社で「おみくじ」をひきました。今年のおみくじの結果は「小吉」でした。内容はこうです。願いこと、思ふにまかせず、商法、利益なく損あり、病気、重し、医師を選べ。争事、勝ちがたし、いふな。

占いとはいえ、今の時世の流れそのまま、年始早々不安な内容です。特に、「争事」勝ちがたしとは、議員の私にとっては常に選挙を意識し「常在戦場」を心において活動している者としては「がっくり」するくだりです。でも、全てを前向きに捉えようと思います。スーパー大辞林で「小吉」をひいてみると「(占いで)少し縁起がいいこと」とあります。こう訳されるとなんとなく救われた気がします。

さて、仏教の普勧座禅儀には「回光返照」(えこうへんじょう)とあります。意味は、常に自分の本来の姿を顧みることが、人としてこれ以上のことはないといっています。人間は自らの人生において甘くなり、楽な生き方を選びがちです。そうした時、心の奥底で自分の行動を律する別の自分がいたとするならば、志の成就もみえてくるでしょう。

今年は、何事も厳しいことがあるでしょう。そんな時だからこそ、どんなことがあっても自分に厳しく、何事も前向きに考えていこうと決意を新たにしました。皆様の年頭の所感はいかがですか・・・。