2009年11月アーカイブ

IMGP6895.JPG宮前区にある地域課題の改善のために、平成22年度の予算要望を行いました。宮前区選出議員団は、川崎市役所第一庁舎二階にある市長室に出向き、阿部市長に要望書を手渡しました。宮前区議員団を代表して、私が市長に対して要望内容を説明し、書類を手渡しました。

 

 

 

Ⅰ 緊急要望事項

   保育待機児童の解消及び子育て支援体制の推進

   川崎縦貫高速鉄道の早期着工に向けた環境整備など交通不便地域の解消を含めた区内における総合的な交通体系の構築

   地域における安全・安心なまちづくりに向けた取組の促進

   区内の公共機関・医療機関を結ぶ循環バス路線の整備・拡充及び交通不便地域の解消をめざした地域公共交通としてのコミュニティ交通の整備

   区役所をはじめとする公共建築物の耐震対策の早期着手並びに供給不足状態にある区役所駐車場の増設及び狭あい等の解消

   業務・商業の地域生活拠点としての宮前平駅・鷺沼駅周辺のまちづくりの促進(特に、インフラ、ハード面の整備)

   宮前区内の都市計画道路(向ヶ丘遊園駅菅生線等)及び幹線道路(主要地方道横浜生田線・市道宮前6号線等)の整備促進並びに交差点の混雑緩和及び安全対策

   風水害の危険区域の傾斜地崩壊等の災害防止対策の推進

   宮前区内3駅周辺におけるバリアフリー化を含めた整備及び公共施設等のバリアフリー化の促進

10   老朽化に伴う北部市場内施設整備並びに食品衛生の監視及び検査体制の拡充

11   予防ワクチン接種及び医療体制等の整備並びに市民への適切な情報提供など総合的な新型インフルエンザ対策の推進

 

Ⅱ 重要要望事項

   行政区の権限拡大とそれに伴う予算措置

   緑地の保全及び大公園の用地確保並びにグランドカバー施行による緑化の推進

   区内河川の親水化及び環境教育・学習での活用促進並びに維持水量の確保

   こども文化センター、わくわくプラザ及び子育て支援センターの施設整備及び安全確保に向けた再点検並びに利用内容の拡充

   地域協働による東名川崎インターチェンジ周辺の環境整備 

   地域医療の充実に向けた産科及び小児医療体制の強化

   地域コミュニティの構築及び市民活動支援のための拠点整備並びに学校を含めた既存施設の有効活用

   区内商店街の活性化及び商業振興策の促進

   いじめ問題及び幼児・児童虐待問題に対応するこども相談の推進・強化

 

男の酒器

DSC03863.JPG「徳利は備前、盃は唐津」という業界用語があるという。酒と器の相性より人と器の相性がよければ、お酒の銘柄がどうであれ、なんとなく美味しく頂けるよう気がする。まだまだ素人の域を脱しきれない私である。

私の愛用している盃は、佐賀県の有田焼である。真右エ門窯の馬場真右エ門氏の作品を大事に利用させて頂いている。盃にお酒を入れると沖縄の鮮やかな海のサンゴ礁というかエメラルドグリーンが浮かびあがる。この瑠璃色がなかなか楽しめるのである。

白州信哉氏は、著書の「白州スタイル」で酒器についてこう語っている。「・・・自分の色に染まってくるものはめったにない。だから面白いと思う」まったくその通りであり共感する。酒器は自分にあうものを見つける楽しさもある。いい酒器と出会うことができれば、SAKE TIMEは充実したものとなり、その後は一生の友となる。

 私は美術館に行き魯山人の作品を観るのが好きである。これから本物の陶芸をもっと観つづけていきたい。観る目を養うことで、自分にあった本物を選ぶことができるとそう信じるからである。

川崎市の滞納債権対策

川崎市役所第2庁舎7階にある議員控室の私のデスクの上には、各局から出された、市民に向けた報告のための資料が山積みに置かれていきます。その資料に目を通すだけでも相当の時間が必要となります。議会質問は、時間の制約との戦いのなかで、有益な情報とそうでない情報を分別し、地域の課題とデーターを照らしあわせながら市政課題を探り、原稿を作成していきます。

市から提出された資料の1つに「滞納債権対策について」の資料がありました。内容は、市のサービスを利用しているにもかかわらず、使用料などを払わないケースが実に多いことを表しています。その額(滞納債権)は、平成19年度で189億円、平成20年度で193億円にも及びます。例えば、市営住宅に住みながら家賃を納めない方や、公立保育園の保育料を納めない方、学校の給食費を納めない方など事情は様々であります。

こうした問題への対策は、長期滞納者への法的措置を視野に入れた面接、払いやすいようにコンビニでの支払いを可能にすること、督促強化などを行い滞納債権の約30億円の削減に取り組んでいます。

このところの景気の低迷により家計の収入が減ってしまい、払いたくても払えない事情の方もいます。逆に、払えるのに意図的に払わない方もいます。後者においては、公平、公正な観点から徹底した収納対策を実施しなくてはなりません。市営住宅の待機者や、保育所の待機児童にみられるように、真に利用したくてもそうできない方々がいるからです。

児童生徒の増加への対応

少子化の影響により、児童生徒が減少している学校が市内にあります。一方、大規模な土地区画整理事業やマンション開発により、児童数が増加し小学校が狭隘となり、対応が迫られる学校もあります。川崎市ではその対応として住宅情報の調査と分析を実施しています。当面、対応が必要なのは、市内に7か所あります。

 その1つである宮前区犬蔵地区では、犬蔵2丁目の増加率が10.7%と区内で2位の高さとなっています。そこをカバーする犬蔵小学校の児童数は674人、19クラス(平成215月現在)ですが、平成27年になると1151人、33クラスに増加すると推測されています。

 その対応として、平成22年度に犬小正門の隣接地を取得し、その後、増築による施設整備を検討しています。宮前区は住宅開発がいたるところで進んでいます。住宅開発情報や分析を的確に行い計画的に学校規模の適正化を図り、子供たちが快適に学べる教育環境を整備しなくてはなりません。

事業仕分けに一言

このところのニュースで耳目を集めている「事業仕分け」について意見を述べたいと思います。財務省は、2010年度の税収が2年連続で40兆円を割り込む可能性を示唆しました。それに対して一般会計の要求額は、95380億円(前年比7.3%増)です。財源が55兆円足りない計算となります。政府は、国債発行を44兆円内に抑えたい意向を示しています。そうしますと、どう計算しても11兆円が足りません。はたして無駄の排除だけで来年度予算は成立するのでしょうか。

事業仕分けは、これまでの無駄を省こうと議論されています。会議はインターネットでみることが可能ですし結果も公表されています。ディスクロージャーや政治主導という意味ではすばらしいことだと評価をします。しかし、多くの首長から異論がでているように、全ての事業を同じ土俵で議論をしていいのでしょうか。疑問を感じます。

特に、医療・科学・教育と単年度の評価だけで安易に削ってはならない部分もあるように思われます。もう少し議論を深めてもいいのではないでしょうか。結果が拙速とならないよう期待し、行政刷新会議と政府の結論を待ちたいと思います。

竹林に身をまかせて

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誰にも行きたい場所や、もう一度見たい景色がある。

鎌倉の報国寺は誰が行っても、好きなだけの寛ぎの時間を与えてくれる。

寺の奥に誘われると静けさとともに2000本の竹が我々を迎えてくれる。

茶屋では、京都一保堂製の抹茶を飲みながら竹林を存分に楽しめる。

今まで忘れかけていた感性がよみがえる。

風の音、自然のにおい、水の音・・・。

ここをよく訪れていた川端康成は、何を想ったのだろう。

神秘的なこの空間からパワーを吸収する、そんな場所である。

神奈川県政

 持田文男神奈川県義会議員の県政報告会に出席させて頂きました。財政問題についてのお話は、平成21年度予算における県税収入は当初予算に対して500億円を超える減収見通しとなったこと、平成22年度財政収支見通しについても1250億円の財源不足が見込まれるとの報告がありました。県の財政も厳しい状況にあるということがわかります。

神奈川県財政の歳出に占める人件費の割合は、44.3%と全体の半分近くになっています。それは県内に政令指定都市を2市抱えている特殊な事情も影響しています。来年度からは、相模原市も政令指定都市に移行する準備を進めているとのお話もありました。神奈川県の警察官の人員配置は、警察官1人に対して県民576名を携えています。国では1人の警察官で500人を携えることを理想としています。不足は、神奈川県内の警察官をあと2300人増員していかなくては、理想の500人に到達しないとのことです。

神奈川県では、厳しい財政状況を受けて「中長期財政見通し」を示し、それを参考にした平成26年までの歳入と歳出のバランスを保とうと対応を図っています。職員定数は、教育職員を児童・生徒数の自然増減による法分増減等を見込むとしています。一般職員と警察官職員の増員は見込まないことを前提としています。

 神奈川県は平成30年頃まで人口が増加すると推測されています。神奈川県内の刑法犯認知件数は減少しています。検挙率は、39.2%です。決して悪いわけではありません。しかし、社会情勢は景気と雇用が悪化し失業率が5.3%の現在、はたして警察官の増員なしで地域の安全安心を維持することが出来るのか疑問をいだくところであります。

 神奈川県には、行財政改革を真剣に進めて頂き、必要な警察官は増員すべきだと考えます。同時に地域コミュニティーを支えるNPO、地域防犯パトロールや交通安全協会等の関係団体との連携を強化して、地域力を高めることも必要であります。宮前区で唯一の県議会議員持田先生の活動を応援していきたいと思います。

200911181320001.jpgこのところ12月議会にむけた準備に追われる毎日です。総務委員会に所属していますので、今は所管する財政について議会質問の原稿を書くことに集中をしています。

さて、川崎市議会議場では開かれた議会を目指す取組みの一環として、ディスプレーが設置されました。ディスプレーは、103インチ(縦128、横227)あり大型であります。

議会において一般質問する議員は、自席で発言するために傍聴席に背を向けています。議場の2階に位置する傍聴席からは、議員席の前から数列までは見渡せますが、中列より後ろは議員の姿すら見えません。つまり、誰が発言しているか傍聴席からはわからない状況です。このようなことからディスプレーの設置によって、議員の顔の表情を見ることができます。

 議員にとっては、ディスプレーの設置により、パネルを活用して図や写真による説明が可能となります。インターネット中継されていることも併せて、市民にわかりやすく視覚で訴えることができるメリットがあります。傍聴者が少しでも増えることに期待をします。開かれた議会を進めるのと同時に、議論の質と内容も充実させていかなくてはなりません。

DSC00034.JPG8時から自民党本部(千代田区永田町)で行われた「指定都市行財政問題懇談会」に川崎市を代表して出席してきました。そこでの議論は、政令指定都市における共通の都市問題を改善するために、同党選出の国会議員に予算要望をするものです。

国会議員への要望内容は、国と地方間の税源配分の是正や、都市税源の拡充強化、国庫補助負担金・地方交付税の改革、国直轄負担金の廃止などを重点要望事項として意見交換しました。問題の国直轄負担金とは、道路法の第51条に規定されている、国道の新設や改築を行う場合に整備費の3分の1を自治体が負担するというものです。国道の維持、修繕については自治体が10分の4.5を負担しなくてはなりません。

 これについて大阪府の橋下知事が国直轄負担金は「ぼったくりーバー」だと揶揄しました。使用内容(明細)もわからず国から言われるままに負担を求められるやり方をそう表現したのです。大阪府の会計検査院の調査では、この負担金が道路建設以外の国家公務員の給与や、退職金、リクライニングシート等に使用されていたことがわかりました。つまり、バーで飲んだ覚えのない、注文もしていないのに請求されているのと同じだということであります。

 川崎市の国直轄事業負担金は、243400万円(平成19年度決算)になります。これは、当然、川崎市民の税金から拠出されます。道路整備のための予算が国家公務員の給料等になっていたとするなら問題です。政府は、国直轄負担金制度の廃止に向けて議論する、ワーキングチームを立ちあげたばかりです。

国直轄事業負担金は廃止すべきです。国と地方の役割分担を見直し、地方への負担はなくすこと、国が地方分権を進めようと考えているのなら、税源移譲により対応するべきであると考えます。

我々は徳島県の小学校の学校長を勤め終えた山崎先生にお話しを伺うために、バスと電車を乗り継ぎ逢いに出かけた。電車の窓からはどこまでも続く田園風景、熟して落ちかけた橙色の柿の実が、秋の終わりを告げている。到着した駅では、約束した先生と奥様が一緒に笑顔で私たちを迎えいれてくれた。スーツに身をまとった紳士は、お会いした瞬間にいい人だと直感でわかる。

 

先生が教師でいた時は、雨の日も風の日も毎朝、校門に立ち子供たちを出迎え一人一人に「おはよう」を言い続け、その数は100万回にも及んだという。

 

先生は手記で子育て(教育)の基本についてこう語る。「私は今日まで、子育て(教育)の基本は、言葉がけ(勿論、温かく優しい)、抱きしめそして、祈りの三つだと考えてきました。この場合の『祈り』とは、神仏へのそれではなく、私たちの強い願いや思い、そしてそれを継続する意思のことです。子供達は、周囲の大人(親や教師)たちの「祈り」(切なる思い)によって育つのだと、私は信じています。だからこそ、これからも校門に立つことを続けようと思います。子供たちの幸せを祈りながら」(平成197月弘道より)

 

先生の経験に裏打ちされた言葉には、実に力がある。子供たちの心と真剣に向かいあい、全ての子供たちに等しく声をかけてあげる挨拶の必要性を語ってくれた。先生の言う「祈り」はきっと子供の心を動かすでしょう。

 

私はもうとっくに大人になってしまった。残念ながら小学校の時に山崎先生に出会うことがかなわなかった。しかしこの日の徳島での一期一会に感謝をする。先生は、学校長を勇退された後、講演で全国を廻られている。もう一度、先生の教育についてのお話を伺う機会があれば幸せである。

サッカー場視察

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 J1のヴィッセル神戸がホームとしているホームズスタジアム神戸を視察してきました。施設は「公設民活方式」が採用され、施設整備については神戸市が行なっています。事業計画・設計・施行・運営は、一貫して民間によって経済的に維持管理が行われています。

スタジアムの特徴は、平成144月より14億円の予算をかけて、写真にあるように可動式屋根を整備し、全天候型スタジアムとなっています。屋根は20分で開閉し雨の日でも快適に観戦することができます。

おもしろいサービスは、ゴール真裏のグラウンドと同じ高さに、ガラス張りのレストランが併設されており、食事を頂きながらサッカー観戦ができます。まじかに観ることができないゴールシーンを、目の前で観ることができるかもしれません。ここではサーカーファンならたまらないサービスが楽しめます。また、そこでは結婚式も挙げられるサービスがあり、Jリーガーもそこで結婚式を挙げたとのことです。

 スタジアムの名称は平成19年の3月に導入されたネーミングライツによって「神戸ウイングスタジアム」から「ホームズスタジアム神戸」に改名されています。対する企業との契約金は3年間で21000万円、その内、神戸市の収入は、1500万円となっています。収入は公園施設の維持管理の財源として活用されています。

 川崎市の等々力陸上競技場においても全面改修を求める声が高まっています。

神戸のスタジアムの施設と運営について学んできましたが、ネーミングライツの導入や公設民活方式は、川崎市も参考にするべき点があると考えます。今後、議会等でも意見をしていきたいと思います。

地産地消の推進

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 川崎市の平成21年度予算では、都市農業の振興と都市農地の保全と活用のための予算として、12245万円が計上されています。地産地消の推進事業は、JAセレサ川崎が運営する「セレサモス」や直売団体への支援、PR費として活用されています。

 都市化する川崎の街のなかで、都市農業の価値が益々高まっています。消費者としては、生産者の顔が見えて安全で安心な農産物を求めます。今日はJAセレサ川崎宮前支店と向ヶ丘支店で「農業まつり」が開催されました。そこでは各生産者の作物発表会があり、立派な生産品が並べられていました。生産品の即売会もあり大勢の人で活況を呈していました。やっぱり川崎で収穫される野菜はうまい。

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 地上・BSデジタル放送完全移行まであと617日となっています。そこで川崎市では、市の建築物が障害となり地上デジタル放送に電波障害をもたらすエリアを調査し対策を行っております。対策は20117月までに終了する予定です。ご質問がある方は、川崎市まちづくり局施設整備部でお答えしております。

さて、墨田区を車で走行していると、不思議な建造物を発見しました。それは建設中の東京スカイツリーです。現在の高さは250メートルまで進んでいます。今でもその近くに立つとその高さに愕然とします。来年の夏には350メートルに達するそうであります。完成は2011年で、その高さは世界一位の634メートルというから驚愕です。

デザインは日本の伝統の技・美が取り入れられており、日本刀の曲線(そり)、寺社や神社の柱にみられる中央が緩やかに膨らんだ「むくり」、五重の塔の構造を参考にした耐震構造と、日本の技術と伝統美が取り入れられている点はさすがです。

 自宅の2階の窓からは、東の方向に現在の東京タワーが見えます。夜は東京の高層ビル群の夜景がこぼれんばかりに光輝いています。2011年、東の夜空に東京スカイツリーが姿を現す日を楽しみにしたいと思います。

子どもの不登校対策

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「こどもサポート南野川」を視察してきました。この施設は、宮前区役所の協働推進費のうち313万円の予算で実施されている「子ども包括支援事業」です。旧南野川小学校付属幼稚園を利用し、不登校の子どもの居場所提供や、子ども子育てに対する電話相談を行っているところです。私が行った時にも子ども達が楽しそうに遊んでいました。元気な子ども達を見つめる目は、どうしても父親目線となってしまいます。

川崎市の不登校者数(30日以上/年間)は、小学生で194人(平成20年度)、中学生で1125人(平成20年度)となっています。小学生(公立)の不登校のきっかけは、その他本人に関わる問題が42.2%、親子関係をめぐる問題が18.8%、いじめを除く友人関係をめぐる問題が12.1%、家庭の生活環境の急激な変化が10.3%、・・・いじめが2.2%と続いています。

中学生(公立)の不登校のきっかけは、その他本人に関わる問題が41.2%、いじめを除く友人関係をめぐる問題が20.0%、学業の不振が11.0%、・・・いじめが3.1%となっています。小学生と中学生の不登校のきっかけとなるものは、成長とともに変化していることを表しています。

視察した施設の課題は、まだ施設が知られていないことです。こうした事業を知っていただくための宣伝をすることです。そして、市民の理解だと感じました。不登校対策として川崎市では3つ方法が取組まれています。1つは「かわさき共生共育プログラム」を取り入れ、授業のなかで子ども達のコミュニケーション能力を高める方法です。2つは、不登校になってしまった後の対応として、ゆうゆう広場等の居場所を提供しています。3つは、各区の独自の取組みです。

こちらにお勤めの先生方は、「NPO法人教育活動総合サポートセンター」に所属する、教師を勇退された経験豊かな方々です。お話を伺った先生の使命感と子どもを想う優しい人柄に感嘆しました。先生方の知識と経験によって、子ども達が学校に行きたいという意欲を呼び戻し、早く教室に戻れることに期待します。議会からもこうした子ども達や家族を応援し、支援事業を後押ししていきたいと思います。

 

こどもサポート南野川 044-755-7602(月水金9時から16時)

宮前区こども支援室  044-856-3118

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 新聞報道によると阿部川崎市長の地下鉄計画は、新たな試みとしてリチウムイオン電池搭載電車を検討し、2015年度には工事着工を目指したいと言われています。川崎縦貫高速鉄道線計画は、一期計画として武蔵小杉駅から新百合ケ丘駅までの区間を整備するものです。二期整備区間は武蔵小杉駅から川崎駅までをつなぐものです。

 当初の計画では2015までに開業すべき路線として位置付けられていましたが、計画自体が良い意味で紆余曲折して国の結論待ちとなっているところです。民主党政権になってから公共事業を見直す姿勢のため、これまた実現が遠くなってしまった感があります。

地下鉄整備の期待は、小田急多摩線と連携することによって、多摩線の延伸予定にある相模原駅までのアクセスを可能とし広域ネットワークが形成できることです。川崎駅からは京急大師線と連携することによって、羽田空港国際化にともなう神奈川口にアクセスが可能となります。羽田と成田間をリニアモータカーでつなげば羽田空港から15分で成田空港まで行くことができます。

 川崎市の財政は、行財政改革を進めてきた成果もあり、プライマリーバランスが連続して黒字化し、地下鉄建設が財政負担に耐えられる状況となっています。整備後のメリットは、交通不便地域にお住まいの方が41万人いますが、一期と二期の整備が行われると19万人解消できます。環境にも優しい地下鉄です。阿部市長が言われるように私も、川崎の持つポテンシャルである環境技術を有効に活用した、新たな取り組みに挑戦していくべきであると考えます。

 

 

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 アカウンタビリティーとは、社会の合意を得るために研究内容について社会的に説明する責任のこと。行政機関が保持すべき倫理と説明責任(大辞林)のことです。選挙によって選ばれた議員は当然、アカウンタビリティーの義務があります。

 米国のU.C.L.A大学教授のアルバート・メラビアン博士の提唱する、有名な「メラビアンの法則」にあるように、言葉だけの説明(演説)では説得力に欠けます。私のこれまでの市政報告会は、演説だけの方法をとってきましたが、今回からは、プロジェクターを使用しながら写真と図を交えて説明を行いました。

ノン・バーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)が聴衆へのインパクトとして93%を占めていることを前提に、パワーポイントにて視覚による1時間のプレゼンです。ここでは、以前に私が学んだプレゼンテーション論の講義と、ディベートでの経験を活かしました。

テーマは、「川崎市の市政課題と展望」です。医療、福祉、教育、都市政策と多岐にわたる内容で解説しました。写真やグラフを交えて、国際外交比較の視点と、国内の政令指定都市の比較をしながら、川崎市の置かれている現状と課題、その解決策を説明させて頂きました。報告は一人からいつでも、出前報告を行います。当ホームページからご連絡下されば幸いです。

 

宮前区市政研究会

 宮前区市政研究会とは、宮前区選出の市議会議員10名で構成した研究会です。そこでは、区役所の職員も加わって頂きながら、宮前区内の地域の課題解決について議員同志が議論します。今回は、平成22年度の予算に対する区議団要望を緊急要望事項と重要要望事項にわけて取りまとめました。

 緊急要望事項には、新型インフルエンザ対策や保育待機児童の解消などの急を要する内容の11項目とし、重要要望事項には、地域医療の充実からいじめの問題まで9項目としました。要望書は後日、市長のところに出向き手渡します。

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 第28回宮前区民祭が22万5千人の来場者を迎え北部市場で開催されました。そこで私は、出席の議員を代表し挨拶をさせて頂きました。宮前区民祭は106の団体による出店と、多くの区民で賑わいました。主催の「宮前区民祭実行委員会」は、行政機関と地域関係の97団体より選出された152名の委員で構成されており、企画・運営・実施まで担っていただいています。いうなれば行政主導ではなく民間主導でイベントをもりあげて頂いています。

 本日の私の挨拶は、ガバナンスについてでした。ガバナンスは日本語で「協治」です。ガバナンスに必要な3つの力とは、「」の漢字が現す3つの力で表現できます。区民による 1、知る力 2、つながる力 3、行動するであります。この3つが揃ってはじめてガバナンスが実現できるのです。街づくりの主役は区民なのです。宮前区民祭は、ガバナンスの典型例であり手本だと挨拶しました。

 

石田やすひろゴルフ会

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  「かんぱ~い!」写真は懇親会の様子です。第16回ゴルフ大会が160名超える参加者をお迎えし、川崎国際生田緑地ゴルフ場で開催されました。ご参加の皆様、本日はありがとうございました。

 

さて、ゴルファーにとってスコアーをまとめる大事なポイントはなんでしょう。私は次のように考えます。技術はさておき、風をよむ力、コースを攻める戦略、罠(OB、バンカーなど)に対するプレッシャーに勝つ精神力です。これらは政治や選挙にもあてはまる事ではないでしょうか。世論(風)をよむ力、政策を実現するための戦略、プレッシャーをはねのける力。このパワーバランスを保つことが成功の秘訣です

こう考えるとゴルフは奥が深いメンタルスポーツです。きっと政治や選挙も、メンタルの部分が少なからず結果に影響を与えているのでしょう。

 

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 95名が参加された町内会主催の「歩け歩け大会」に同行してきました。コースは馬絹地区会館をスタートし、都筑の緑道を通り山田富士公園で解散となる2時間半コースです。散歩を楽しみながら市政に対するご意見も聞くことができました。「ちい散歩」ではありませんが、普段は車で過ぎ去ってしまうところでも、実際に歩いてみるといろいろな発見があるものです。

 都筑区の緑道は総延長で14.5キロにも及び日本一だそうです。緑の散歩道は大小の公園をつなぐ発想から生まれたものです。管理を担っているのはNPO法人で、区民の力がここでも発揮されています。

 

 グリーンマトリックスシステムとは、公園や建物、寺社、水辺等を有機的につなげて緑の質を高めることです。その効果は、ただ単に移動のためのfootpathではなく、地域の魅力、交通安全、避難経路の確保、公害を防ぐことに貢献しています。宮前区の街づくりにもフットパスネットワークができないものでしょうか。

夢の一輪車

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 写真は開催中の東京モーターショーでのワンシーンです。ASIMOとの再会はお台場の「日本科学未来館」以来、久しぶりのことです。

さて、踊るASIMOの後ろで人が座っているのは、未来の電気一輪車です。Honda ASIMOの歩く技術から開発されたU3Xです。足の下にペダルがついていて、自らの足でこぐものではありません。ただ足を乗せているだけで移動ができます。変わった形をしたこの乗り物は、目を疑うほどのバランス感覚をもっており、どうして倒れないのか不思議です。U3Xに人が座り、前に体重を傾けると前進し、後ろに体重を傾けると後進します。重心移動で前後左右の移動が可能な優れものです。

福祉分野において高齢者や足の不自由な方たちには、最適な乗り物だと思います。残念ながらこちらはまだ実用化に向けて研究中のものです。

世界に誇る日本の自動車業界です。不景気により例年に比べてちょっと寂しい東京モーターショーとのふれこみがありましたが、決してそんなことはありません。エコカーによる環境技術や、車から離れた福祉での最先端技術が目を引き、期待のもてるショーでした。私はこの優れた技術が、環境・福祉の世界で活かされる日を楽しみにしています。

世界平和祈りの集い

私の政治の師匠である斎藤文夫先生(元参議院議員)が会長を務める「ふるさと川崎まちづくり運動」主催の「第八回世界平和祈りの集い」が川崎大師で開催され招待を頂き参加した。昨日は参加者とともに世界平和に対する祈りを捧げてきた。世界には戦争、飢餓、民族対立、環境破壊、我々が目をそむけることのできない問題が遠からずそこにある。そこで、感じている私の世界平和に対する所感を述べる。

環境破壊の対策は一国でやっても無意味であり、世界の国が共通の認識にたち連携したうえで対応しなくてはならない。現在では、グローバルな対応が求められている。そこで、グローバリズムという言葉がでてくる。グローバリズムは国際社会における一つのシステム化として捉える地球主義のことである。しかしグローバリズムは、エゴイズムとなり様々な弊害を生みだしている。

グローバリゼーションは、この瞬間に現実に動いているプロセスである。例えば、ネオリベラリズムやネオコンサバティズムを上まわるようなグローバリズムが出てきている。グローバリズムは、市場競争主義を徹底させるイデオロギーと考えがちである。グローバリゼーションとグローバリズムは相反するものである。そのプロセスを放置していくと、地球規模の環境破壊のような問題が生じてくる。

グローバリズムはその弊害を克服していくための一つの思想である。地球主義である捉え方を超越し、ただ単に市場競争主義ではないのかという疑問にぶつかってしまう。企業益や国益を追求してきた結果、地球規模の環境破壊が進行している現状に直面している。これまでの古い観念で考えれば、破壊は止まらないのは自明の理である。

グローバリズムを「地球益主義」と解する学者がいる。地球益の追求を共通認識として各国が連携をとる方向にシフトをチェンジしていかなくては、将来の地球を救うことができない。そう考えないと環境破壊など止まるはずがない。

地球の環境破壊が進むのと同時に貧しい人が増えている。世界の飢餓人口は、92300万人になった。前年に比べて7500万人増えている。世界には1日あたり1$以下で生活する者が12億人であったがこのところ10億人に減少している。しかし2$以下で生活する者が増え24億人いる。ごく一部の人に富が集中し、その人達が金融危機をつくっている矛盾を見逃してはならない。こうした世界に目を背けることなく、貧しい国や人たちに手を差しのべる包摂が必要である。