議会発言集
議会発言集
令和 4年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月29日-07号
令和3年 決算審査特別委員会(文教分科会 第1日)−09月22日-04号
令和2年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月25日-05号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-02号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月25日-03号
平成30年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月28日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月21日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-
平成27年 第1回定例会ー2月26日ー 自民党代表質問(前編)
平成15年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月12日
平成12年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月11日-
平成12年 第2回定例会−07月10日-
◆14番(石田康博) まず,歯科保健センターについて健康福祉局長に,次に,宮前区の区民活動支援コーナーと宮前連絡所及び宮前地区会館について,市民局長にそれぞれ一問一答方式で伺います。
初めに,歯科保健センターについてでありますが,高齢化が進むに当たり,市民の健康に対する関心が高まりつつある中,市民の健康に対する考え方,とりわけ歯科に対する関心も強くなっているように思われますが,まず本市の対応について伺います。また,人の口腔内は約400種余りの細菌が存在し,そこから生じる歯周病も,歯だけにとどまらず,人体に与える影響も大きいということであります。技師の不衛生によって老人の肺炎を引き起こし,死に至ることもあり,細菌がさまざまな臓器への影響を与えているということからも,そしゃく,嚥下できなくては,健全な生活を送ることができないということであります。つまり,本市も既に高齢化が進み,市民の歯に対する悩みもふえていることからも,市民の健康を歯科という視点からもしっかりと本市が対応し,支援をしていくことが重要なことであります。
川崎市救急医療情報センターには,年間約1,000件に上る歯科に関する相談が来ているにもかかわらず,医科と歯科の施設の格差は大きく,医科については各区すべてに休日急患診療所があるのに対して,歯科は川崎区の歯科医師会館診療所と中原区の武蔵小杉の中原歯科保健センター,高津区の久地歯科保健センター,麻生区の百合丘歯科保健センターの計4ヵ所にとどまります。特に人口増加が著しい宮前区においては,高津区の久地センターが担当区として位置づけられているとのことでありますが,いずれにしましても,どこに行くにも遠く不便な区でありまして,市民の健康を守る福祉行政を推進する本市にとりましても,市民サービスの増進という観点から,歯科施設に対する本市の対応がおくれているようでありますが,本市の考え方について伺います。以上です。
○副議長(佐藤忠次) 健康福祉局長。
◎健康福祉局長(柏木靖男) 歯科保健事業についてのご質問でございますが,初めに,歯科保健に対する本市の対応についてでございますが,高齢社会にあって,市民一人一人が豊かで健康的な生活を送るために,歯科保健対策は重要なことと考えております。生涯,自分の歯で食生活を楽しめるように,乳幼児期から高齢期における成長段階に対応した総合的な地域歯科保健対策の推進を目指しております。80歳になっても自分の歯が20本持てるようにとの8020運動を実践していくため,保健・医療・福祉が連携した歯科保健事業を積極的に推進しているところでございます。
次に,歯科施設に対する本市の対応についてでございますが,川崎区の歯科医師会館診療所及び中原・久地・百合丘歯科保健センターの4施設を地域歯科医療の活動拠点として整備したものでございまして,休日における急患診療を初め一般の歯科医で診療を受けることの困難な障害児・者の診療事業,在宅の寝たきり老人を送迎しての歯科診療を行う事業を実施し,拠点機能として対応を図っているところでございます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) さらに,宮前区歯科医師会につきましては,市民の歯科に対する健康面のアドバイスやチェックなどの活動から,市民の健康維持増進に絶え間なく尽力をいただいておりまして,その貢献度も多大であります。本市のサポート体制もさらに必要かと考えます。聞くところによりますと,歯科保健センターが宮前区にないことからも,本市から要請された久地センターの運営や障害者治療における会議も,宮前歯科医師会の負担で民間会議室を借用しての会議となっており,公共施設の会議室を提供するなどの支援なども必要かと考えますが,本市の考えを伺います。以上です。
○副議長(佐藤忠次) 健康福祉局長。
◎健康福祉局長(柏木靖男) 会議室利用についてのご質問でございますが,区の歯科医師会会員の会議の場といたしましては,歯科医師会館のほか3歯科保健センターを利用していただいているところでございます。また,各区に設置しております休日急患診療所につきましても,医療従事者の会議,研修の場として,お申し出により会議室の利用ができることになっております。なお,公共施設の会議室につきましては,施設の設置目的により利用が難しいところもございますが,大方の市民利用施設は申請により利用することも可能でございます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) ありがとうございました。意見,要望になりますが,歯科医師会館診療所・歯科保健センターの患者件数については,平成11年度の例で2,163件,さらに心身障害者の利用は平成11年度で3,264件,また在宅寝たきり老人歯科診療については同じく平成11年度の例で733件の利用があり,かなり多くの需要があることがわかります。したがいまして,川崎市在宅寝たきり老人歯科診療事業や川崎市心身障害者歯科診療事業とあわせ,市民の健康を守るという立場からも歯科にかかわる施設の充実や会議室の提供という形で,歯科医師の治療に専念できる環境の整備も含め,歯科医療に対する支援体制の強化を進めていただきたいと要望いたします。
次に,宮前区に6月12日からオープンした区民活動支援コーナーについて,さらに宮前連絡所及び宮前地区会館の利用について,それぞれ市民局長に伺います。平成11年度の宮前区市政研究会において,宮前区議員団予算要望事項の緊急要望事項として,行政サービス向上のための区役所の増改築の増進について要望させていただいたところであります。
そこで,宮前区の総合庁舎において,中庭部分の増築工事を行い,区民課前に区民ギャラリーが設置され,待合混雑解消が図られました。また,宮前区のまちづくりの推進に重要な役割を担っております区民活動グループを支援する目的で区民活動支援コーナーが新たに開設に至り,多くの区民に利用していただいていることは,区民にとりましてもコミュニティーの場が少ないとされていました宮前区にとりましては大きな進展と言えますが,そこで,区民活動支援コーナーの運営はどのように行われているのか。また,短期間でありますが,これまでの利用状況はどのようになっているのか,利用目的も含め伺います。以上です。
○副議長(佐藤忠次) 市民局長。
◎市民局長(中山孝美) 宮前区区民活動支援コーナーについての幾つかのご質問でございますが,当コーナーは区内でボランティア活動や市民活動を行っている団体及び個人が活動の拠点として自由に利用できるように設置されたものでございます。そのため,運営につきましては,区民に使いやすい,区民の求める施設になることを目指しまして,開設当初から利用者みずからが利用者会議を組織いたしまして,区民が主体になり,自主的に運営を行っているところでございます。6月30日現在,登録されました団体数は33団体で,その活動分野別の主な内訳といたしましては,健康・医療・福祉関係が15団体,まちづくり関係が7団体,子供の健全育成関係が7団体などとなってございます。また,6月の利用状況につきましては,印刷や製本などのための作業スペースと打ち合わせや話し合いのためのスペース,合わせまして16回のご利用がございました。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) 次に,宮前区馬絹にあります宮前連絡所及び宮前地区会館についてでありますが,施設概要とこれまでの利用状況について伺います。以上です。
○副議長(佐藤忠次) 市民局長。
◎市民局長(中山孝美) 宮前連絡所についてのご質問でございますが,宮前連絡所には連絡所,地区会館及び地域福祉活動ホームの3つの機能がございます。連絡所につきましては,住民票の写しなどの発行業務を行い,その利用状況といたしましては,平成9年度は1万2,626件,平成10年度は1万2,023 件,平成11年度は1万1,780件となっております。
次に,地区会館につきましては,地域住民のコミュニティー活動の場といたしまして活用していただいております。その利用状況といたしましては,平成9年度は1,496件で2万1,280人,平成10年度は1,556件で2万2,019人,平成11年度は1,535件で2万1,835人となっております。平成11年度の会館利用率で申し上げますと,約62%でございます。また,地域福祉活動ホームでございますが,みずき作業所につきましては,障害者の方の作業,訓練の場といたしまして25名の定員いっぱいの利用状況となってございます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) ことしの秋に鷺沼行政サービスコーナーがオープン予定となりますが,宮前連絡所との連携,協力はどのようになっているのか,役割や機能について何らかの影響があるのか伺います。以上です。
○副議長(佐藤忠次) 市民局長。
◎市民局長(中山孝美) 鷺沼行政サービスコーナーと宮前連絡所との関連についてのご質問でございますが,行政サービスコーナーは,これまで交通の結束点でございます川崎,小杉,溝口に開設してまいりましたが,鷺沼行政サービスコーナーにつきましては,宮前区の中で乗降客の多い駅前に初めて開設するものでございます。鷺沼行政サービスコーナーでは,他の行政サービスコーナーと同様に,土曜日,日曜日や朝,夕方など,区役所や連絡所が利用できなかった時間帯にも住民票の写し等の交付にご利用いただける施設でございますので,区民の皆様の利便性が高まるのではないかと考えております。宮前連絡所につきましては,当面,鷺沼行政サービスコーナーと連携いたしまして,地域の皆様にご不便をおかけしないよう現在の業務を引き続き行ってまいりますが,今後の利用状況の推移を見ながら,現況施設の中で地域のコミュニティー活動等の場といたしまして,機能拡大についても検討してまいりたいと存じます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) ご答弁ありがとうございました。最後に,意見,要望でありますが,区民活動支援コーナーについてでありますが,宮前区は,人口増加が著しい中にもかかわらず,行政施設があらゆる面において少ないという指摘が多く寄せられております。こうした中で,新たに区民活動支援コーナーが開設され,区民間の交流が深められる場ができましたことは大変に評価されることであります。その運営について,市民と行政のパートナーシップ事業として検討され,全市の中でも先駆けて区民の自主運営で開設されたことは,今後のボランティア活動や市民活動にさらにまちづくりの拠点として重要な役割を果たすものと思われます。利用者会議が行われ,自主運営が中心ということは,区民の使いやすい場として活動がさらに活発に行われることと期待が寄せられます。今後,より多くの団体の拠点となり,より区民に使われやすいコーナーとするため,団体等の自主性を尊重しながら,積極的な広報と施設維持のための予算について十分なご配慮をいただき,行政とのパートナーシップに基づき,区民が望むスペースであるように,充実した宮前区関係機関の施設の促進をさらに進められるようにお願いいたします。
また,宮前連絡所の取扱業務として住民票の写し等のサービスが受けられ,宮前区役所から離れた宮前連絡所近隣地域住民からは大変に喜ばれておるところであります。さらには,地域活動の施設が近隣にはほとんどなく,不足していることで,地域コミュニティーの場としても利用度が高く,平成11年度の宮前地区会館の利用状況数を見ますと,1年間の利用団体は1,535件に上り,利用人数については2万1,835人の大変に利用度が高い施設として親しまれているところであります。市民の皆様方に利用度が高く活用されている施設でありますから,鷺沼行政サービスコーナーとの連携と協力体制のもと,市民の方が利用したいときに利用できる充実した施設へさらにしていただき,将来にわたっては,昭和50年3月9日に建てられて以来25年がたっているわけでありまして,建物自体も古くなっております。建てかえも含めた施設の検討も視野の中に入れていただき,さらに行政サービスの向上を目指していただきますようお願いをいたしまして,私の質問を終わります。