「動物愛護センター」と一致するもの

動物愛護

所属する健康福祉委員会において、「動物愛護センターの建て替えを求める請願」が議論されました。課題は、現在の施設が設置されて36年が経過し、建物の老朽化が進んでいることや、動物ふれあい事業などを行うのに収容所が狭隘化している現状です。そこで、現在ある施設の場所が、適しているかどうかがまず議論になりました。

センターの所在地は、高津区蟹ヶ谷です。周辺は住宅地に囲まれ、あまり目立たない場所にあります。市側の回答は、新たな総合計画のなかで、現状のセンターの改築を位置づけ、将来的には環境局との連携を図りながら、大規模公園などに移設をしていきたいとのことであります。公園であれば、広いスペースが確保できるし、ドッグランなども設置可能で適地だと賛成します。

私の提案は、センター移設計画は、少なくとも時間を要することが推測できます。そこで、期間限定で結構です。子供たちが多く集う幸区の夢見ケ崎動物公園と連携を図り、そこで、行き場を失ってしまった小犬などと、ふれあいの場を提供してみてはいかがでしょうか。そこで、マッチングを行ってもいいでしょう。市民に動物愛護の心を醸成し、センターの内容を知って頂くいい機会になると考えます。

 健康福祉委員会の審査の結果、「採択」となりました。今回の請願により、現地視察もさせて頂き現状を知ることができました。殺処分された動物は、浮島処理センターの動物専用炉で焼却された後、一般ゴミの焼却灰と一緒に埋められてしまっている現実を、我々は目をそらしてはいけません。

DSC05175.JPG川崎市動物愛護センターを視察してきました。そこには、つらい現実が待っていました。檻の一番奥に縮こまっている小犬。処分されるのを感じ取っているのか、小さく震えながら怯えるようにこちらをみつめています。救ってあげたい命だけれど、何も出来ない無念さが残ります。あの、犬の目が忘れられず、一日中、考えていました。

 

 犬猫等の致死処分は平成21年度だけで989頭にもなります。担当者の話では、ここで致死処分された動物達は、浮島で焼却され埋立処分場に埋められるとのことです。ここに連れてこられた動物達の行く末は、あまりにも悲しい結末です。

川崎市動物愛護センターでは、職員の皆さんの努力によって「命の大切さ」を伝える、動物愛護普及啓発活動を行っています。小学生や保育園児を対象とした動物ふれあい教室は、年間100回を超えています。動物を通じて、子どもの頃から命の尊さを感じ取ることは情操を養うことになります。

我々にできることは、何かあるのでしょうか。行き場のない動物たちをつくらないことではないでしょうか。センターに犬猫などが持ち込まれた数は、949頭(平成21年度)にもなります。事情があってペットを飼えなくなってしまうこともあるでしょう。出来ることならまず、家族同様にその命と真剣に向きあってほしいのです。最後まで一緒にいてあげてほしい。怯えている犬の目をみて強く感じました

 

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