人口増に備えた教育環境づくり

川崎市内の小中学校は、少子高齢化等の影響によって、小規模化が進む学校がある一方で、地域によっては住宅開発等の要因から、過大規模化する学校もあります。田園都市沿線に位置する宮前区は、豊かな自然と良好な住環境を背景に近年、人口増加の傾向にあります。待機児童の問題に象徴されるように、公共施設の需要も高くなっており、子育て施設の充足は、まったなしの課題となっています。

過大規模校と定義される、普通学級で31学級以上ある学校は、平成26年度時点で宮前区内に2校あります。1つは、宮前平中学校です。宮前平3丁目地域では、440戸のマンション計画があることから、一過性の人口増が見込まれています。学区にあたる宮前平中学校では現在、保有教室32学級に対して32学級あり、空き教室がない状況です。児童生徒数の推計によると、マンション開発の急増要素を見込んだ場合、平成26年をピークに児童数は減少に転じていくとしています。

もう1つは宮崎小学校です。学校規模が大きい状態が以前から続いており、土橋小学校開校に伴う通学区域の一部分離や、学区の見直しなども行いましたが、保有教室37教室に対して、現在は33学級あり、今後も過大規模状況が続く見込みです。

なお、平成26年度時点では過大規模となっていませんが、犬蔵地区も数年のうちに過大規模となる見込みです。青葉区と隣接する犬蔵2丁目エリアのマンション立地が進んできました。学区にあたる犬蔵小学校は、校舎の増設や転用で教室を拡大し、15教室を増やして対応を図ってきました。児童生徒数の推計では、現在の保有教室は39教室に対して、平成31年の36教室をピークに減少へと転じていくとしています。

良好な教育環境は、豊かな人間性を育てる意味においても、重要な役割を果たします。人口動態を的確に捉えながら、学校間格差の解消を図りつつ、小中学校の適正な学校規模の確保に取組んでいかなくてはなりません。児童生徒数の推計からみても、今すぐに学校の教室が不足することはありません。しかし、中長期的な視野に立つことが重要です。今後も、校舎の改築時や大規模改修時を捉えるなど、適正規模化を図ることを求めてまいります。