金沢方式 ~無電中化~

IMG_1622.JPG古都金沢には花街があり、古き良き歴史ある風景を残している。その様な歴史的なまち並みには、電柱は似合わない。そこで、まちの歴史と文化を感じさせる行政の取組みは、調査の対象となる。観光客の目からしても、景観を損ねる要因の一つである電柱を意識したくはない。石川県金沢市の無電中化の取組みを視察した。

金沢市は昭和43年に日本で初めて「景観条例」を制定した。同時に「無電柱化計画」を進め、加賀100万石に相応しい景観形成に取組んできた。現在では無電中化重点整備エリアを設定し、整備延長は33㎞に及ぶ。

一方、金沢といえば用水が至るところで流れていることでも有名だ。かつて大学の研究で金沢大学を訪れ、用水の研究を行ったこともあった。以前はこの用水に蓋をして、駐車場に活用していたという。しかし、今では親水としてのせせらぎに整備して良好な景観をみせている。

電柱は、防災や景観面を考えれば、地下に埋設したい。川崎市でも、金沢方式を参考に、川崎の無電中化を促進する。