地下に眠る「記憶の宝庫」

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川崎市民ミュージアムを視察した。地下にある収蔵庫は、資料・文化財等11万点を保管している。地下に行くと、鍵のついた分厚い大きな扉がある。くぐると長い廊下があり、左右に9つの部屋があった。文化財の種類ごとに部屋を分け、室温は23度、湿度55%に保たれていた。その内の1つの部屋を見せて頂いた。

ScGkI2cERsl_0PL1368100254_1368100379.jpgこには市民から寄贈された、生活に必要な道具が保管されていた。私が手にしている道具は、かつて川崎の港で利用していた海苔の道具だそうだ。かつて川崎の港は海苔が沢山採られていた。

 

 

 

 

別室には、あの有名なロートレックのポスターも、保管されている。もったいないのでしまわずに展示しないのかと学芸員に尋ねてみた。学芸員は「紫外線などの影響を受けるため、期間を考慮しなくてはならない」という。確かに、光による色あせはよくない。それだけ芸術品はデリケートで、扱いは注意しなくてはならないのだ。

市民ミュージアムでは、「文化財を語る・・・」展を開催している。地下の収蔵品を展示し、川崎にある歴史遺産が確実に未来に継承されていることを伝えている。また、地下の収蔵庫は見学会も開催している。是非、足を運んで頂きたい。視察して、公立美術館の意義を改めて理解することが出来た。