水質浄化

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 先日、高知県高岡郡四万十町にある、浄化システムを見てきました。自然に優しいこの方式は、注目に値します。観光地でも知られる四万十川といえば、自然豊かな清流を誰しも思いうかべることでしょう。そこにはきれいな水を保つための、見えない浄化システムがあったのです。そこで、水質浄化施設「四万十方式」に注目してみました。

 

四万十川流域は水質汚濁防止法に基づいた「生活排水対策重点地域」に指定された地域です。市街地には3か所の浄化施設を設置することで、生活排水の約80%を処理しています。都市部では下水管の整備率は、100%近くあります。しかし、地方の山間部の整備率は低いのが現状です。

 

四万十方式は、化学薬品を使用していないのが特徴です。自然素材を加工した充填材を利用し微生物によって、通過する水を浄化するシステムです。その効果は、CODBODLASSSの他、肥料の三要素の内、窒素、リンの除去も行えます。

 

 一方、川崎の河川の水質はどうでしょう。二ケ領用水はBOD2から3の水質でクリーンです。ほどんどの地域で下水管が整備されているため、一級河川の多摩川の環境基準である3をクリアーしています。

 

  IMG_1440.JPG写真は、窪川町琴平町の琴平川の浄化システムです。河床にあたる岩の下は人工的に何層かに分かれていて、上記のシステムが稼働しています。川下の出口から出てくる水は、浄化されたクリーンな水となります。「いつでも泳げる川がある日常」。山間部も都市部も、技術の進展によって、もたらされていました。