駅と区役所を結ぶと言うのだが・・・

 

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 宮前区は「宮前区地域交通環境整備事業」として、宮前区役所・宮前平駅・鷺沼駅の3点を結ぶバス路線の設置に向けて、検討を進めている。この路線については、コミュニティとしての位置づけとは別の、路線バスとして導入を考えている。しかし、この路線、本当に必要なのだろうか。

 スケジュールはこうだ。平成24年度中に調査・検討を行う。具体的には、コンサルタントに委託し、既存調査の分析や区民ニーズの把握を実施する。平成25年度からは、実証運行に向けた社会実験を予定している。期待される効果は、既存バス路線につながる回遊性などの向上が挙げられている。

 

併せて、実証実験において新規路線の開設の見込みがついた段階で、「鷺沼駅から区内北西部(聖マリアンナ医科大学前)方面へのバス路線について、社会実験の実施に向けた取組みを開始する」としている。確かに、鷺沼駅から北西部(聖マリアンナ医大)に向けた路線はない。この新規路線を望む声は多い。

 

区内の多くのバス路線の基点は、駅にある。その回遊性を高めようとする区の考えも理解する。しかし、既に、鷺沼駅、宮前平駅間には、電車が通っているではないか。優先される新規路線は他にもあるはずだ。コミュニティバスとして導入の検討がある、白幡台地区と有馬・東有馬地区である。こちらの検討を急ぐべきではないだろうか。まず、区の進める新たな実証実験の結果を待ちたい。