インフレ・ターゲット

IMG_0608_copy.jpg先日、元内閣総理大臣 安倍晋三先生の講演を最前列で聴きました。さすが、日本のトップを務めただけあって、その話術に引き寄せられました。講演の内容は、外交問題、経済政策、教育改革と、それぞれ具体的な数字で語られました。

 

消費増税問題では、値上げをすぐに承服できないといいます。特に、平成9年の消費税増税の事例を示されました。3%から5%に上げた際、その年の税収は54兆円でしたが、翌年の税収は50兆円と4兆円の減収となったのです。つまり、消費税を上げても税収が増えるとは限らないというのです。

 

そこで、安倍先生は、消費税を上げる前にやらなくてはならないことがあると指摘します。それは、名目成長率を上げるための政策をやるべきだといいます。確かに、経済学の基本にある、実質成長率より名目成長率の大切さを、改めて示しているのだと理解します。解決策としの1つとして、自国の貨幣を刷ることを挙げました。また、デフレ経済からの脱却のため、2%から3%のインフレターゲットを置くことの必要性もいっています。

 

安倍先生は体調を崩されて、5年前に首相の座を退かれました。あれから、日本の情勢も大きく変化しています。話を聴く好機に恵まれ感じたのは、まだまだ政権の中枢にいてほしい議員だということです。講演を聴く限り、「過去の首相」にしておくのは、惜しい。一部に「首相待望論」があるのも分かる気がしました。