牡蠣から学ぶ自然の掟

 漁師が植林を始めた話を知りました。なんで海の男がそんな事を、最初はそう思いました。宮城県気仙沼市で牡蠣の養殖を行っている、畠山重篤という人物のお話です。

 

畠山氏は牡蠣の養殖によって、海の汚れている原因を、川上にある森の荒廃によるものであることに気づきました。川によって運ばれる森からの恵みは、海の生物にとっていかに大切なのか、牡蠣によって知ったのです。その後、森の再生活動を始め、注目を集めるようになりました。現在は子ども達に、自然界の仕組みを教える活動も行っています。

 

海をきれいにする活動を足元ではなく、森に求めるところに興味を引きます。きっと、子どもの心を養成するのも、童心の近くにいる大人の涵養心にある事を意味しているのではないでしょうか。