放射性物質が検出された汚泥灰は、保管場所に限界が近づいている。川崎市の下水道汚泥焼却灰は、3月31日のデータで3374トン、ごみの焼却飛灰は5513トンが貯まっている。国の方向性が示されないため、埋め立ても出来ず保管する以外に方法が無い状態が続いている。
浮島処理センターに隣接する土地には、灰が詰まったコンテナで一杯だった。しかも、このコンテナは、借りているのではなく、全て買っているのだという。現在は保管場所を、浮島第一期埋立地内の第二保管場所まで拡大している。
右の写真は浮島処理センター内の車道に、借り起きされた灰で、所狭しと置かれた様子である。灰をこのようにフレコンバックに詰めた状態で置いている。浮島処理センターだけでも1日、18トンの飛灰が貯まってしまうという。
処理に困っている県内の関係自治体は国に対して、「国が具体的な処分方法を明示し、国の責任で最終処分場を確保するよう」求めている。加えて、「焼却汚泥灰等の処理にあたって、安全性が確保される基準値等を法令で定めるよう」要望している。国には、早急に方針を示してほしい。