2300万トンの行方

IMG_0244.JPG震災がれきの受け入れ先では、反対の声が相次いでいた。県議会議員の主催する新年会に参加でのこと。来賓でみえていたのは、震災がれきの受け入れを表明した、黒岩祐治神奈川県知事。最終処分場となっている横須賀市の説明会を15日に終え、強い反対を受けた知事。その心境は複雑だったようだ。

 

挨拶の内容は、岩手県宮古市での視察の話に始まり、芦名での説明会の様子を語った。今後の対話説明会も根気強く説明すると意気に燃えていた。

 

一方、がれきの受け入れを検討している川崎市は、他の自治体との連携を条件に、受け入れのあり方を検討するとしている。市の方針は、未だ示されていない。

 

放射能の危険に関する情報は、何一つとして一致するものはない。市民の不安は、氾濫する情報にある。自治体は見えないがれきの情報を、詳細に公表してみてはどうだろうか。その後、科学的な根拠に基づく基準を示せばいい。

 

 被災地の復興の妨げとなっているがれきの処分は、急がねばならない。もちろん、復興への協力は惜しむべきではない。自治体は住民の不安を汲み取り、信頼できる情報の開示と丁寧な説明責任を果たして欲しい。