声なき いのち

IMG_0134.JPG元衆議院議員の山際大志郎氏による「チャリティーふくしま物産展」が、川崎市民プラザで開催され参加しました。会場は大勢の人で賑わい、大根、ネギ、りんご、味噌など、飛ぶように売れていました。また、会場中央には山際氏による被災地活動報告と題した写真の展示がありました。

 

IMG_0129.JPG山際氏は獣医という立場もあり、福島県内の警戒区域に残された動物達を救援し、現状を調査していました。写し出された無残な動物達の写真に、私の心は止まりました。痩せこけて立ちすくむ犬の姿や、餓死した動物達の写真が並んでいました。

 

ここで初めて知ったのは「希望の牧場プロジェクト」の活動でした。警戒区域に残された家畜は、政府の方針で殺処分の対象となります。しかし、酪農家などは、家畜を生かして被ばくの研究や調査すべきと訴え活動していたのです。資料によると、これまで犠牲に遭った牛約四千頭、馬数約数百頭、豚約五万頭・・・多くの命が失われている事実がそこにありました。

 

我々の知らなかった被災地の現実を、山際氏の支援活動によって改めて知ることになりました。閉ざされた警戒区域の声なき命を、国会議員や東電関係者は、どう捉えているのでしょう。我々は、あの311日の震災によって、時間の止まったあの場所から、目をそらしてはならないのです。救える命がそこにあるのなら、どのような命でさえ、助ける努力をするべきなのではないでしょうか。