達意の文章術

  DSC06967.JPG本屋では「文書術」を題材にした本をよく目にします。原稿やブログなど、日頃から文章を書く機会が多いことから、そうした本を必ず手に取るようにしています。こうした本を読んでみると、恥ずかしながら、文書技法の認識違いや、比喩の使い方の間違えを知ります。いい文章とは何を指すのか、本を題材に論じてみます。

 

達意とは「言わんとすること事柄を十分にわからせること」(スーパー大辞林)です。だれでも、達意を的確に表現したいところです。そこで「書くことが思いつかない人の文章教室」近藤勝重著、「文章力が身につく本」小笠原信之著を読みました。これらの本では、文書を書くための処方術や、正確に伝えるための作法が紹介されています。普段、文章を書き慣れている人でも、案外、落とし穴にはまっていることに気づきます。

 

 これらの本を読んでみると、いい文章の条件というものが垣間みえてきます。それは、記憶に留まる文章のこと。心に残る文章には、読み手に「共感」を得る描写が入っているといいます。文章に情景を加えることで、読み手の想像によって立体感を生みます。つまり、その場の空気を「共有」させることになり、記憶に残る文章に近づくのです。

 

 作文のテーマについては、日々、悩みます。作成時には、文法や句読点の位置まで細心の注意をはらいます。日頃の生活のなかで、議会で取り上げるべき問題なのか、ブログのテーマにふさわしい題材なのか、あらゆる視点にたち創作します。文書を書くことに悩んだら、携わるプロの本を手にすることをお勧めします。読書から学ぶ文章術によって、達意の道を目指していきます。