小出裕章著『原発のウソ』扶桑社が売れているという。京大の小出助教授は原発反対派の立場で、度々テレビでみることがある。早速、本を購入し読んでみた。一晩で読了した。あまりにも衝撃的な内容に、途中で手を止めることが出来なかった。この本からは、原発の恐ろしさがひしひしと伝わってくる内容となっている。
今や、原発と放射能に係わる情報は、あちらこちらにあふれている。テレビで「ただちに健康被害はない」と発言する教授、ユーチューブなどで警笛を鳴らす学者の発言。新聞や雑誌。我々はその情報をどう捉えて、対処していいのか、迷うこともある。
著者は本の最後にこう述べている。「安全な地球環境を子どもや孫に引き渡したいのであれば、その道はただ一つ。『知足』しかありません。」と。足を知ること、つまり、身の程をわきまえて、むやみに不満を持たない事(老子)を意味する。