先週、環境委員会委員の委員として「入江崎水処理センター西系高度処理施設」の完成式典に出席しました。併せて、施設内の見学も行いました。この処理センターは合流式がとられており、川崎市民32万2700人の汚水と雨水を一緒に処理しています。これまでにある処理センターとは違い、いたるところで、「環境」を意識した造りとなっていました。
その一つ、世界に誇る高度処理技術です。
流水を利用した「小水力発電」(左写真)も環境面に配慮した技術です。効果は、年間10万kWhの発電を実現し、スギの木約2300本が1年間に吸収するCo2を削減するといいます。これなら、河川などのあらゆる水路でも活用できるのではないでしょうか。可能性を感じます。
また、ここには下水道処理技術を分かりやすく解説した、「体験学習室」も併設されています。羽田空港から近い地の利を活かし、外国からの見学も受け入れようと、多国語のパンフレットが置かれていました。日本の高度技術を世界に発信する場となっていました。
我々には見えない生活排水が、ここで再生され東京湾へと流れています。そうした技術の進化が東京湾の水質を蘇らせ、環境負荷の低減を図っているのです。今では、川崎区東扇島の砂浜で、潮干狩りが楽しめます。今、この川崎の高度処理技術が、環境を変えていこうとしています。