書籍の選考基準

川崎市立図書館の書籍購入費は、年間13000万円となっています。置かれている図書の種類や数に、バランスが欠けているのでは困ります。書籍は一体、どのような基準で選び購入しているのでしょうか。教育委員会に、図書の選考基準と購入数について聴きました。

川崎市立図書館資料収集要綱には、図書の選考における留意点として「あらゆる思想、信条、学説、宗教に対して、自由かつ公平に扱う。」としています。また、「人権を侵害する恐れのある資料は、特に慎重に採否を決定する。」とも書かれています。つまり、この要綱によって、適正に購入されていることになります。

担当者の話では、書籍は各図書館で選考しているといいます。購入に公平さを担保するために、各図書館から代表された7名のメンバーからなる「選考委員会」によって選んでいるそうです。年4回開催の「図書館協議会」では、市民・学者も加わり、全体の議論も行っています。 

購入数については、どんなベストセラーであっても、全部で31冊までしか購入していのだとか。ブームが終われば、ストックとなってしまうからでしょうか。人気の村上春樹の「1Q84」でも、例外ではありません。その一方で、市民から寄付のために本が持ちこまれればひき取り、貸し出しているそうです。図書館が古本をひき取ってくれること、皆さん、知っていましたか? 

 市民意見は、書籍の種類を充実してほしいと望みます。だからといって、何でも置いていいことにはなりません。公立図書館に置く本だからこそ、適正な選考によって選ばれた書籍が、バランスよく並べられるのが理想です。いろいろな団体から、本の売り込みや持ちこみがあるといいます。公立図書館の書籍は教育の視点からも、内容とバランスに偏在がないように留意しなくてはならないのです。