エネルギーは太陽光から

DSCF0825.JPG 自然エネルギーに注目が集まっています。ご家庭の屋根に、そろそろ太陽光設備を、と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。一方、公共施設での取組みはどうなっているのでしょう。写真は、一足先に太陽光発電設備を設置した、高津区役所の屋上の様子です。宮前区役所では、この秋にも同様の太陽光発電設備を設置する予定となっています。その効果を探ってみましょう。

 

 川崎市地球温暖化対策推進基本計画には、再生可能エネルギー等の利用として、太陽エネルギー利用量を2020年度までに30倍にする目標を掲げています。目標達成には、民間家屋の設置に向けた推進策と併せ、公共機関における設置も進めていかなくてはなりません。なかなかこの目標、随分、高めに設定されているようです。

 

 宮前区役所に太陽光発電を導入する費用対効果はどうでしょう。費用は、27761000円。うち国庫補助額が400万円となっています。効果は、1年間で1kWhの発電が見込めます。ちなみに、一世帯当たりの1年間の電気消費量が約3400kWhですから、家庭に置き換えると3世帯分の電気を生み出すことになります。年間の電気代削減額は、20万円程度です。元をとるには100年以上かかる計算です。

 

DSCF0827.JPG 民間の家庭では、余剰電力が発生した場合、電力会社に売電することが可能です。そのために、普及が進んでいます。しかし、区役所に設置した場合は、生み出す電力量が限定的で、施設の使用規模には到底及ばず、費用対効果の面からも積極的にはなれない側面があります。効果は、普及・促進に向けたPRに限定されそうです。