ローランド・ホール(アメリカの経済学者)が提唱した造語で、消費者の購買心理過程を表している法則である。たまたま見ていた「人生を攻略する法則集」のなかで気に止まった。広告業界でも用いられる用語なので、まんざら嘘でもないようだ。解釈して自分に生かすことは、可能なのか考察してみたい。それでは、心理プロセスが一体どのように移り変わっていくかみてみよう。
法則は次の順で表されている。1.Attention(注意)2.Interest(関心)3.Desire(欲求)4.Memory(記憶)5.Action(行動)となっている。解説すると、1の段階で「おやなんだろう」と目にとまり、2の段階で「気になる」、3の段階で「欲しい」感情が芽生え、4で「絶対買うぞと決意」、5で「購入」といったところだろう。
職業柄、つい選挙の投票行動とだぶらせて考えてしまう。毎朝の駅頭で例えれば、1では「あー、演説しているな」ぐらいでしょう。2では、「またやっているよ」と関心を抱き、3で「応援してもいいかな」となる、4では「○○さん」と名前を記憶し、5で「投票するぞ」となる。