戦線を離れても観たかった試合

春の決戦を目前に、少しでも地域を廻りたいと考えるのは当然のこと。それを押してでも観たかった試合がありました。全国高校サッカー選手権大会オープニングゲーム「駒大高校(東京A)対大津高校(熊本)」の一戦でした。試合前の開会式では48代表校が揃いました。これから、110日の国立を目指して、熱い戦いが行われました。

 

私が駒大高校サッカー部でボールを追っていたのは22年も前のことです。まだ一度も優勝経験がなかったサッカー部が都大会で、あの帝京高校を破り全国大会の出場切符を手にしていたのです。当時の我々が観ることの出来なかった夢を、後輩たちが魅せてくれたのです。その夢を今日、疑似体験することができました。

 

国立競技場の観客席は一杯でした。やっぱりいました。同期のサッカー部のメンバー達です。不思議なものです。高校時代にボールを追っていたい仲間の顔が、40歳に変ってもすぐに分かります。「やっぱり来てたかー」「お前もかー」22年ぶりの再会です。後輩達の活躍のお陰で、刎頸の友との再会を果たすことができました。

 

 試合の結果は21で勝利しました。12日の戦いに駒を進めます。今日の出来事をふと振り返ると、グランドでボールを追い求めていた時代の自分を思い出します。あの時の夢。今の追い求めている夢。夢は違えども、少しでも夢に近づけるよう、走り続けなければなりません。いい刺激を受けることができた1日でした。