社説論

img131.jpg 読書の秋となりました。1027日(水)から119()までは、読書週間です。さて、皆さんは、どんな本を読んでいるでしょうか。ここで、気になる一冊をご紹介します。本屋に行くとつい、脇に抱える程の本を買い込んでしまう私ですが、再び、良き友といえるような、素晴らしい本に出逢うことができました。その本の題名は、『日本一心を揺るがす新聞の社説』(こま書房新書)水谷もりひと著です。

 

著者は「みやざき中央新聞社」に勤め、1000本近い社説を書きあげました。そのなかから、珠玉の41編を厳選し、紹介しています。この一冊には、朝日・読売・毎日新聞などの社説では読むことのできない、心を揺さぶる文章の極みが隠されています。

 

著者は、まえがきでこう述べています。RT『情報は情感を刺激するものだから「情報」なのである。情報を得て、何を知ったかではなく、何を感じたかが大事なのだ。だから情報は、報道の「報」の上に「情け」を乗せている。「情け」とは人間味のある心、思いやり。優しさ。情報は常に「情け」を乗せて発進したい。』と語っています。

 

 共感!まったくその通りであります。今の情報は、あまりにもストレートすぎて、温かみに欠いているように感じることがあります。「情」を欠いた文章は、マジョリティを創りだし、独り歩きして偏った世論を形成していきます。マスコミ関係者に限らず、多くの人にこの本を、手に取って頂くことを推奨します。涙なくしては読むことのできない、社説に出逢うこと間違いなしです。