夏は、食中毒が心配な季節です。神奈川県では、7月27日に『食中毒警報』を発令しています。そんなさなか、川崎市健康福祉局からFAXで、食中毒事件発生の情報提供がありました。
内容は、高津区内の焼き肉店が原因とする食中毒が発生し、7名が被害にあったというものです。病因物質は腸管出血性大腸菌O157でした。幸いにも医療機関受診者の患者さん全員が、快方に向かっているとのこと。現在、その焼き肉店は8月8日(日)まで営業停止処分を受けています。
川崎市内の食中毒発生状況は、平成22年1月1日から8月6日までの間で、11件発生し、患者数は91名にのぼっています。昨年の同時期の発生件数は1件、患者数においては10名でした。比較すると今年は特に、急増していることがわかります。
こう暑い日が続くと、食品の傷みも早くなります。家庭の食料品を今一度、チェックしたほうがよさそうです。そして、生肉はしっかり焼くことが必要です。食中毒の予防を心がけましょう。
川崎市資料より
食中毒予防の3原則
1 食中毒菌をつけない...手や調理器具類をよく洗いましょう。
2 食中毒菌を増やさない...冷蔵庫で保存しましょう。
3 食中毒菌を殺菌する・・・中心部までよく加熱しましょう。
予防のポイント
1 肉類はよく加熱して食べましょう。(75℃1分以上の加熱)
特に、乳幼児や高齢者の方、抵抗力の弱い方は、肉類の生食を避けて下さい。
2 生肉の処理に使用した器具類は、よく洗浄し、消毒、乾燥させましょう。
3 生肉を触った後は、よく手を洗いましょう。