電線類地中化は、良好な景観形成に一定の役割を果たすことに留まらず、災害時の避難経路の確保や電柱による道路の遮断を未然に防ぐなど、その効果を発揮します。宮前区の道路は街路樹が多く植えられおり、道路の景観が素晴らしい街であります。私は出来ることなら、電柱を全て地中に埋ることができたたらと考えています。
川崎市での電線類地中化は、シビックコア地区から進めています。優先エリアからの整備のため、なかなか住宅地まで地中化整備が実施されていないのが現状です。昭和50年代後半から始められたこの施策ですが、道路のモール化に併せて電線類地中化が進められています。現在の延長は28kmで、無電柱化率は1.1%に留まっています。進めている5カ年計画では、平成26年3月末時点で38kmを目指し、無電柱化率を約1.5%まで進める予定です。
無電柱化を実施するためには、道路の条件があります。それは、変圧器の地上設置が可能な道路であり、交通安全上、必要な歩道幅員が2.5m以上としています。そのような条件を考えると、路地の狭い道路では、電柱が取り払われにくいことになります。