梅雨は花を楽しもう

IMG_0235.jpg梅雨のうっとうしい季節となりました。雨あがりには、花を楽しんでみてはいかがでしょうか。多摩区長尾にある「あじさい寺」(妙楽寺)のあじさいがちょうど見ごろを迎えています。あじさいの花に映る水滴が、梅雨の季節をひきたてています。

 

ちょっと話はそれますが、あじさいとシーボルトのこんな関係をご存知でしょうか。オランダ商館医師であったシーボルトは、27歳の時に長崎の地に降りたち、6年の間、西洋医学を日本人に広めた人物です。また、植物にも精通していたことから、あじさいの苗を西洋に持ち帰った人物でもあります。

逸話は、シーボルトが愛した日本人女性、楠本さんの名前に似せて、Hydrager otakusa(ヒドランゲア・オタクサ)と、あじさいの品種に命名したのは有名です。タキとタクが微妙に違っているところが気にはなりますが、好きな人の名前を花の名前にしてしまうところが、なんてロマンチックな話でしょう。

シーボルトは、日本から持ち出してはいけない物を持ちだそうとした、シーボルト事件がきっかけで、国外追放となってしまいました。追放から30年後に日本に再来日し、滝さんと再会を果たしたというから、その愛は本物だったのでしょう。

その季節に咲く花を楽しむ心。そんなゆとりをもつことができれば、時間のゆとりも生まれます。雨上がりのちょっとした時間を活用して、外に咲く花をみて歩くにはちょうどいい季節です。「あじさい寺」(妙楽寺)は、今の季節にいくお薦めの場所です。足をはこんでみてはいかがでしょうか。