心理学から見た政治

アブラハム・マズロー(アメリカの心理学者)が提唱する欲求段階説は、5段階からなっている。人間が持つ欲求を次の順で示している。1生理的欲求、2安全の欲求、3親和の欲求、4自我の欲求、5自己実現の欲求である。これらはピラミッド型で表している。 

 

12は、生きるための基本的な欲求で、衣食住を求めることから始まる。ピラミッドの底辺にあたる。3は他者との関わりを求める集団的帰属となる。45となると、社会において認められようとする、競争原理が加わった欲求へと変わっていく。

 

現政権の政策は、社会主義だと言いきった政治家がいた。子ども手当、高校無償化、高速道路無料化。負担は借金をフル活用し、国がなるべく面倒をみていくから心配ない。公平至上主義社会を目指そうと言わんばかりの政策。

 

日本の発展を支えてきたのは、努力をした人が報われる社会にある。マズローの言う欲求5段階説が、精神的な役割を自然に果たし、経済や社会の発展をけん引してきた側面がある。自分から頑張ろうとする自立心を育む政策。一度失敗しても、再チャレンジか可能な社会。それを創るのが政治の役割なのである。