病院経営

IMG_0110.jpg 札幌市内で朝を迎えました。北海道は桜が満開のいい時期です。ホテルから外に出るとコートが必要なくらい寒く感じます。タクシーの運転手さんはいいます。「今年の北海道はなかなか暖かくなってくれないんです。ゴールデンウィークが桜の満開の時期なんですけど、今年はやっと桜が咲き始めました」運転手さんの話す通り、車窓からみえる景色は桜が満開です。

 病院局を所管とする健康福祉員会の行政視察として、北海道の苫小牧市立病院を調査してきました。自治体病院の運営は、全国的にみて医療制度改革による医療費の抑制、病床数の削減、病院間での競争激化など難しさを増しています。高齢化の進展により増加する患者への対応は、解決すべき課題として山積しています。そこで、病院経営として評価の高い苫小牧市立病院の運営について学んできました。

苫小牧市立病院は施設の老朽化により、平成18年に臨海部から街の軸となる中心部に移転した病院です。川崎市立多摩病院とほぼ同規模で、設計者が同じということもあり構造体がよく似ています。この病院は電子カルテシステムを導入し、地域中核病院としてその役割を果たしています。写真は1階に置かれた自動清算機で、待ち時間の短縮に貢献しています。(川崎市立病院の一部にも同様機あり)

担当者からは、川崎市立病院と苫小牧市立病院の入院単価、外来単価の比較表などをもとに、指定管理者と直営の比較分析論を交え、今後の病院経営のあるべき姿を説明して頂きました。自治体病院の運営は、経営基盤を安定なものとし持続可能なものとするために、効率性を追求していかなくてはなりません。そこに、病院経営の難しさがあるのだと実感しました。

 公立病院の役割は市民サービスの実をあげるために、地域医療機関との連携を図った医療体制を考えていく必要があります。ディスクロージャー(情報公開)は、専門制が高い分野だけに求められます。川崎市では市立井田病院が施設の老朽化に伴い、平成26年に新たに生まれ変わります。施設が新しくなっても、ソフト(人材・経営・サービス)が確立してなくては意味がありません。全国的に評価の高い苫小牧市立病院の運営を参考に、川崎市立病院に活かすことが意義だと認識しました。