札幌市議会視察

札幌市内のホテルでブログを書いています。早朝の鷺沼駅頭で約1時間半マイクを握り市政報告を終えた後、羽田空港に直行しました。札幌市役所には昼過ぎに到着し、早速レクチャーです。札幌市議会の議会改革についての調査です。川崎市の議会運営委員会で議論が続けられている項目内容に関連した、札幌市議会での取組みについて聞きました。

議員は法律(条例)を提案するのが一つの役割です。札幌市議会の議員提出条例については、提案して成立した議員提案政策条例が5本に及びます。(川崎市は1条例のみ)おそらく、政令指定都市のなかでは、多い方だと思います。そこで成立過程と条例内容について担当者に聞きました。説明によると、各会派の代表者からなるプロジェクト会議を開き、時には市長部局との連携を図り、5本中の4本は全議員の共同提案として成立したといいます。この過程は、川崎市議会でも参考になるものです。

条例制定権の拡大は、憲法94条で住民の権利自由を制限する権能を持ち、行政を執行する権能も持っています。国家と自治体は対等となり国家法と自治体法が成立したわけです。法律と条例のもとで、罰則の包括授権規定、罰則権限を行使することができるようになっています。(憲法41条)

 川崎市議会としては政令指定都市として初の議会基本条例を制定し、半年以上が経過をしています。議会改革の真価が問われる時期を迎えています。川崎市議会には、他都市の議会関係者からの視察も増えていると聞きます。これから他都市の議会改革の状況を踏まえ、川崎市議会として先駆的な議会改革が進むよう努めてまいります。