自殺対策

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今朝9時前、鷺沼駅ロータリーで街頭演説をしていると、私の耳には「二子新地駅で人身事故のため運転を見合わせています」とのアナンウンスが聞こえます。その後10分もたたないうちに駅前ロータリーは、通勤・通学の手段を断たれた人でごったがえし、見たことのない状況になりました。ラッシュ時に起こったハプニング、先を急ぐ人は本当に困ったと思います。内容はわかりませんが、事故と聞くとあまりいい気はしません。 

 

3月は自殺者が1番多い月ということもあり、国では「自殺防止強化月間」としています。その理由として、会社の決算期を迎えて行き詰る経営者や、引越しなどの環境の変化に起因しているといいます。内閣府の統計資料による数は、平成10年から11年間連続で3万人を越えています。

この状況を受けて国では、この3月に自殺防止のための「睡眠キャンペーン」を行っています。「お父さん眠れてる」のポスターを作成し、自殺防止のメッセージとして啓発しています。2週間以上の不眠現象が続くと兆候のあらわれで、そこからうつに進行する危険サインだというのです。

 川崎市議会でも自殺者対策が議論になったことがあります。川崎市内の自殺者数は、平成10年以降250人程度で推移をしています。川崎市のこれまでの対策は、精神保健福祉センターにおける心の電話相談や、各区の保健福祉センターにおいて専門相談支援員による心の健康相談を行っています。ソーシャルインクリュージョン(社会的包摂)が問われています。今や自殺対策は、国や自治体をあげて「未然に防ぐ」をキーワードにした対応が求められています。