午後3時の宮崎台駅前の桜の写真です。結構咲いていますね。そこで、今日のテーマは桜です。桜の名前は発見者や場所から名づけられているといいます。種類は山桜、彼岸桜、大島桜の3種類に大別されつつ、300以上に及ぶというから驚きです。有名な染井吉野は、明治時代に豊島区(当時の染井村)の植木職人が吉野山から採ってきた品種だそうです。やっぱり地名なんですね。

 

古来より詩歌や文学で用いられてきた桜です。京都には桜守といわれる植木職人さんがいます。桜守は、名桜を後世に残すために、品種の跡継ぎを育てたり、枯れてしまった桜の復元も手掛けているそうです。桜を守る人たちがいるということは、日本人が桜を愛している証の一つだと思います。職人の世界では一部・二分咲きを「ほころびかける」五分咲きを「笑いかける」と呼んでいるそうです。宮崎台の桜も丁度、我々に笑いかけてくれている時期ではないでしょうか。

 

 さて、今夜は珍しい「ブルームーン」の夜です。今夜の満月をみると願い事がかなうと言われているそうです。西行法師が詠んだ詩で「願わくは 花(桜)の下にて 春死なん その如月の 満月のこころ」なんとも深い詩です。意味は、桜の時期に桜の下で死ぬことができたら幸せ(石田解釈)といったところでしょうか。窓の外には満月がみえています。満月と夜桜。なんとも素敵な夜の風景ではないでしょうか。