子どもの不登校対策

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「こどもサポート南野川」を視察してきました。この施設は、宮前区役所の協働推進費のうち313万円の予算で実施されている「子ども包括支援事業」です。旧南野川小学校付属幼稚園を利用し、不登校の子どもの居場所提供や、子ども子育てに対する電話相談を行っているところです。私が行った時にも子ども達が楽しそうに遊んでいました。元気な子ども達を見つめる目は、どうしても父親目線となってしまいます。

川崎市の不登校者数(30日以上/年間)は、小学生で194人(平成20年度)、中学生で1125人(平成20年度)となっています。小学生(公立)の不登校のきっかけは、その他本人に関わる問題が42.2%、親子関係をめぐる問題が18.8%、いじめを除く友人関係をめぐる問題が12.1%、家庭の生活環境の急激な変化が10.3%、・・・いじめが2.2%と続いています。

中学生(公立)の不登校のきっかけは、その他本人に関わる問題が41.2%、いじめを除く友人関係をめぐる問題が20.0%、学業の不振が11.0%、・・・いじめが3.1%となっています。小学生と中学生の不登校のきっかけとなるものは、成長とともに変化していることを表しています。

視察した施設の課題は、まだ施設が知られていないことです。こうした事業を知っていただくための宣伝をすることです。そして、市民の理解だと感じました。不登校対策として川崎市では3つ方法が取組まれています。1つは「かわさき共生共育プログラム」を取り入れ、授業のなかで子ども達のコミュニケーション能力を高める方法です。2つは、不登校になってしまった後の対応として、ゆうゆう広場等の居場所を提供しています。3つは、各区の独自の取組みです。

こちらにお勤めの先生方は、「NPO法人教育活動総合サポートセンター」に所属する、教師を勇退された経験豊かな方々です。お話を伺った先生の使命感と子どもを想う優しい人柄に感嘆しました。先生方の知識と経験によって、子ども達が学校に行きたいという意欲を呼び戻し、早く教室に戻れることに期待します。議会からもこうした子ども達や家族を応援し、支援事業を後押ししていきたいと思います。

 

こどもサポート南野川 044-755-7602(月水金9時から16時)

宮前区こども支援室  044-856-3118